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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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モスクワ動物園で治療されている重傷を負ったディクソン、CTスキャン検査を受ける ~ 結果は非常に深刻と判明、「安楽死」の可能性?

モスクワ動物園で治療されている重傷を負ったディクソン、CTスキャン検査を受ける ~ 結果は非常に深刻と判明、「安楽死」の可能性?_a0151913_00020682.jpg
11日のディクソン Image:Московский зоопарк

ロシア極北のディクソン (Диксон) で銃弾によって重傷を負っていたのが発見され、治療のために6日にモスクワ動物園に移送された推定3歳の雄(オス)のホッキョクグマのディクソン (Диксон) についての前回の投稿のその後です。モスクワ動物園ではこのホッキョクグマの朝食には、牛肉のスープにオートミール粥をのせ、生肉と焼いた肉を加え、そして抗生物質と鎮痛剤を魚油に溶かして与えているそうです。その様子を報じる映像を御紹介しておきます。下の写真をワンクリックして下さい。

モスクワ動物園で治療されている重傷を負ったディクソン、CTスキャン検査を受ける ~ 結果は非常に深刻と判明、「安楽死」の可能性?_a0151913_01011484.jpg
さて、10日夜にディクソンのCTスキャンによる検査が行われることになりました。この診断はディクソンに正確な診断を下すために必要なものだということで、現時点では彼はかなり元気で食欲旺盛に食事をしてはいるもの後ろ脚はまだ麻痺したままであり10日朝はこの検査のためにディクソンにははスープしか与えなかったそうです。そしてCTスキャンによる検査がモスクワ動物園の外にある獣医病院にて行われました。その映像を御紹介しておきます。下の写真をワンクリックして下さい。検査装置はドイツ製ですね、

モスクワ動物園で治療されている重傷を負ったディクソン、CTスキャン検査を受ける ~ 結果は非常に深刻と判明、「安楽死」の可能性?_a0151913_01534032.jpg
この検査の後、モスクワ動物園のアクーロヴァ園長はこう言っています。「検査は15分ほどで終了しました。脊髄に血腫が見つかったため、獣医たちはその直後に局所のMRIスキャンを行うことにしました。彼らは患部である胸部を診察しました。この部分には弾丸がないため、金属が検査の邪魔になることはありませんでした。診断にさらに40分かかりました。結果は後ほど。そして、私たちとこのホッキョクグマはすでに動物園に戻る途中です。」。

TVニュースの映像を御紹介しておきます。


さて、11日の日曜日にこの検査の結果をモスクワ動物園のアクーロヴァ園長は公表しました。それは予想以上にこのディクソンのケガの状態は重かったということでした。「断層撮影の結果が出ました。このホッキョクグマにはバックショットや銃弾による複数の傷があります。胸腔内に金属が見つかり、頭部と背骨に損傷を受けています。また、検査中に医師から広範な筋炎が発見されたと言われました。おそらく、このホッキョクグマが横から強い打撃を受けた結果、発生した可能性があります。さらに、ホッキョクグマには肋骨の骨折が確認されています。9月12日の月曜日に神経科医が派遣されてきて、ディクソンの回復可能性の最終的な判定の診断を下します。」とアクーロヴァ園長はSNSで述べています。また、天然資源・環境省の自然管理監督局の責任者であるスヴェトラーナ・ラジオノヴァ氏も医師から同じ報告を受けて以下のように言っています。それによりますとこのホッキョクグマは車との衝突(追突された?)によっても負傷したと思われるとのことです。「徹底的な検査とCTスキャンの結果、獣医師の診断は次の通りです。このホッキョクグマは頭部、胸腔、軟部組織、脊椎を含む複数の爆創による傷害を負っています。そしてそれに伴う広範な筋炎と肋骨の骨折という深刻な症状があります。彼は車にはねられた可能性が高いです。」と述べています。ラジオノヴァ氏は、このホッキョクグマがなぜこのような状態になったのか、その詳細は警察当局が対処するとも述べています。

要するにディクソンは文字通り「満身創痍」の状態といったようです。これほと体の多くに損傷があったのでは、たとえ回復するのでも気の遠くなるような時間がかかりそうです。食欲があって食事を楽しんでいる様子は、要するに自分の弱みを容易には外部に見せない野生動物独特の本能によるものでしょう。それと、やはり鎮痛剤や抗生物質がよく効果を発揮しているからだろうと思います。「最終的な判定」といった言葉が出てくるところをみると、「安楽死」の可能性が大きくなってきた感じがします。少なくとも欧州やアメリカの動物園ならば99.9%の確率で「安楽死」の処置がとられるでしょう。ただし今回のケースはロシアの動物園です。どういった判断がなされるでしょうか。結果を注視したいと思います。

11日の日曜日のディクソンの様子を御紹介しておきます。下をワンクリックして下さい。

モスクワ動物園で治療されている重傷を負ったディクソン、CTスキャン検査を受ける ~ 結果は非常に深刻と判明、「安楽死」の可能性?_a0151913_02295489.jpg
今回の件ではモスクワ動物園はアクーロヴァ園長の陣頭指揮のもと、獣医さん、スタッフの方々などが一丸となって懸命にこのホッキョクグマの命を救おうとして渾身の努力をしている様子がよく伝わってきます。しかしディクソンの命はもう「風前の灯」ではないでしょうか。

(資料)

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by polarbearmaniac | 2022-09-12 03:00 | Polarbearology

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