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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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モスクワ動物園で治療されているディクソン(Диксон)の健康状態評価を行ったモスクワ国立獣医学アカデミー ~「命を救うことは可能」

モスクワ動物園で治療されているディクソン(Диксон)の健康状態評価を行ったモスクワ国立獣医学アカデミー ~「命を救うことは可能」_a0151913_05380695.jpg
ディクソン (Диксон) Image : Светлана Акулова

モスクワ動物園で保護されている重傷を負ったホッキョクグマであるディクソン (Диксон) は16日の朝にまず、リハビリテーション担当医医と神経科医の診察を受けの診察を受けました。そしてリハビリのための運動や水への手順が決められましたそうです。同園のアクーロヴァ園長はこれについて自身のSNSで診断医師の見解について以下のような内容を述べています。「現在このホッキョクグマの状態はややプラスの方向を見せてはいるものの、それでもケガの性質上、完全に回復することはありません。外からの診断ではこのホッキョクグマには急性の痛みは見つからなかったため、医師は薬の腎臓への悪影響を避けるため抗炎症剤の服用を中止するよう勧めました。さらに、専門家によるリハビリ計画も提示されました。ディクソンは特別な運動が必要です。例えば、低い(5〜10cm)障壁の上を転がり、日中できるだけ頻繁にこれを行う必要があります。また、可能であれば、水から安全に出られる浅いプールを作ってあげ、肩甲骨の上の部分が動き回れるように促してあげると良いそうです。ディクソンにはすでにスロープを作り、その囲いに渡れるようにしました。彼がいる間、当園の専門員たちは問題なく囲いを掃除することができます。新しい囲いの中に雪を流し込むと彼はすぐにその中で転げ回り、毛並みを整え始めました。」と述べています。このような方法でディクソンのリハビリに着手し始めたようです。短いですが16日午前のディクソンの映像を御紹介しておきます、


さて、前回の投稿でも述べました通り、16日午後にモスクワ国立獣医学・バイオテクノロジーアカデミーの学長であるセルゲイ・ポジャービン(Сергей Позябин) 教授を筆頭とした獣医チームがモスクワ動物園にやってきてディクソンの状態についての診断を行いました。そしてその結論は「ケガについての診断は深刻ではありましたが、しかしホッキョクグマのディクソンの命は救えます。」ということでした。そしてさらに「脊髄を圧迫することなく椎骨を損傷しただけで済んだのは幸運でした。しかし脊髄の挫滅があり骨盤の手足が使えません。私たちとしては、このホッキョクグマの生活の質が良いものになるように、できる限りのことをしていきたいと考えています。今、彼は本当に元気です。食べて、飲んで、苦い経験にもかかわらず、人と一緒に喜んでいます。」と語っています。

モスクワ動物園で治療されているディクソン(Диксон)の健康状態評価を行ったモスクワ国立獣医学アカデミー ~「命を救うことは可能」_a0151913_06062134.jpg
アクーロヴァ園長は園内でメディアの記者に対して「ディクソンはもう野生に帰すことはできず、この先もずっとモスクワ動物園に残り、来園者はその姿を見ることができるのです。このホッキョクグマのリハビリは一生続ける必要があるため、野生では生きていけないのです。ディクソンはとても落ち着いていて攻撃的なところはまったくありません」と語っています。モスクワ動物園の獣医部長であるアナスタシア・ヴィソーキフ氏は、「将来的にはまだ歩けるようになる可能性があります。」と明言しています。「この治療が実を結び、将来的に歩けるようになることを期待しています。しかし腱や筋肉の働きにより、脊髄を使った歩行になります。これが私たちの目指す結果です」と強調しています。
モスクワ動物園で治療されているディクソン(Диксон)の健康状態評価を行ったモスクワ国立獣医学アカデミー ~「命を救うことは可能」_a0151913_05153844.jpg
モスクワ動物園のスヴェトラーナ・アクーロヴァ園長 
Photo(C)Агентство «Москва»

アクーロヴァ園長はその診断の結果について夕方になってあらためて以下のように述べています。「ディクソンは快適な生活を手に入れるチャンスがあります。今日はモスクワ国立獣医学・バイオテクノロジーアカデミーの代表団にお会いしました。モスクワ動物園の獣医師や動物学者とともに、アカデミーの専門家が検査やCT、MRIの結果を調べ、ディクソンの外見と比較した結果、深刻な診断であっても助かるという結論に達しました。同アカデミーの学長でもあるセルゲイ・ポジャービン教授は、「このホッキョクグマは体の半分が麻痺していますが、担当の専門家がこのホッキョクグマをできるだけ快適に暮らせるようにします。」という結論に至りました。獣医師が治療方針を調整し、リハビリテーション計画を立て、今日からスタートしました。現在、このホッキョクグマの囲いは、獣医師がアレンジするすべての運動ができるように作り直される予定です。プールを装備し、雪を追加する予定です。このホッキョクグマが自然の生活環境に近づき、快適に回復できるよう、可能な限り配慮していきます。ちなみに、これで彼は正式にディクソンと呼べるようになりました。私たちはこのホッキョクグマの名前の公募はせず、ディクソンという今の名前を残すことにしました。この名前はとてもよく似合っていますね。」
モスクワ動物園で治療されているディクソン(Диксон)の健康状態評価を行ったモスクワ国立獣医学アカデミー ~「命を救うことは可能」_a0151913_05415651.jpg
ディクソン (Диксон)  Image :Светлана Акулова

ということで、ディクソンの状態はまだまだ決して楽観できるようなものではないものの、治療はこの先もずっと続き、やがてリハビリにも取り組んでいくことになります。

(資料)

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by polarbearmaniac | 2022-09-17 06:00 | Polarbearology

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