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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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モスクワ動物園の重傷を負ったディクソン(Диксон)は反射神経を失っておらず運動機能は部分的に回復可能と診断 ~ 生への強い執着

モスクワ動物園の重傷を負ったディクソン(Диксон)は反射神経を失っておらず運動機能は部分的に回復可能と診断 ~ 生への強い執着_a0151913_06144864.jpg
ディクソン (Диксон)  Image : Московский зоопарк

ロシア極北のディクソン (Диксон) の集落付近で散弾によって重傷を負っていたのが発見され、治療のために6日にモスクワ動物園に移送された推定3歳の雄(オス)のホッキョクグマのディクソン (Диксон) の運命を追い続けています。先週の金曜日にモスクワ国立獣医学・バイオテクノロジーアカデミーの学長であるセルゲイ・ポジャービン (Сергей Позябин) 教授一行がモスクワ動物園を訪れてディクソンのこれまでの検査結果のデータをチェックし、そして実際にディクソンを見て総合的な診断を下し、「ディクソンの命は救える」という結論を発表したところまでが前回の投稿でした。ここまでを振り返ったTVニュースを見ておきましょう。


ポジャービン教授は獣医学雑誌 ("Ветеринария и жизнь") のサイトに、何故ディクソンの命が救えるかについて重要な点を語っています。それによりますと「ディクソンには反射神経 (reflexes)、とりわけ屈曲反射/侵害反射 (flexion reflex) が失われておらず、将来少なくとも運動機能の推進によって部分的な回復が可能になり、ディクソンの反射状態や運動活性が改善されることを期待することが可能」だからだそうです。この診断を行ったのは一向に加わっていた同アカデミーの獣医外科学部の教授で獣医学博士のニコライ・コズロフ氏です。ポジャービン教授はリハビリ計画も含め、今後のディクソンの治療計画に参加・協力していくとのことです。またモスクワ動物園では現在このディクソンについては24時間の監視体制をとっているそうです。彼の接触能力は驚異的だそうで、不幸な経験をしながらも、彼は人々に手を差し伸べ続けているとスタッフは語っています。現在の彼の体重は107 kgs とのこと。少なくとも冬までは来園者には非公開となるようです。ここでまたTVニュースを見てみましょう。下をワンクリックして下さい。

モスクワ動物園の重傷を負ったディクソン(Диксон)は反射神経を失っておらず運動機能は部分的に回復可能と診断 ~ 生への強い執着_a0151913_05194924.jpg
9月17日のディクソンに関してモスクワ動物園のスヴェトラーナ・アクーロヴァ園長は以下のように書いています。

「ディクソンは、おかゆ、牛肉、スープ、魚油などの基本食に加え、今夜の夕食にはウサギを食べることにしています。専門の担当者が言うには、彼はそれが大好きなんだそうです。」

映像を見てみましょう。下をワンクリックして下さい。

モスクワ動物園の重傷を負ったディクソン(Диксон)は反射神経を失っておらず運動機能は部分的に回復可能と診断 ~ 生への強い執着_a0151913_05515067.jpg
19日の月曜日の夕方にモスクワ動物園のアクーロヴァ園長はディクソンの様子について以下のように述べています。

「質の高い睡眠は体の回復のための最も重要な前提条件の一つです。そして、ディクソンはそれを知っているようです。専門の担当者たちは、ディクソンが夕食後の午後5時に居眠りするような習慣をつけようとしています。ディクソンはくつろいで、前足についた残りのお粥をなめて、眠りにつきました。」

そして以下の映像を公開しました。下をワンクリックして下さい。

モスクワ動物園の重傷を負ったディクソン(Диксон)は反射神経を失っておらず運動機能は部分的に回復可能と診断 ~ 生への強い執着_a0151913_05391428.jpg
アクーロヴァ園長以下、スタッフの懸命な努力が続きます。

(資料)

by polarbearmaniac | 2022-09-20 06:00 | Polarbearology

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