フランス・ミュルーズ動物園のセシ (Sesi) とカラ (Kara) の親子と、アノーリ (Anori)、その最近の姿 ～ 三頭の雌（メス）の近況

セシ (Sesi 右) とカラ (Kara 左）Photo(C)ER/Michael DESPREZ

フランス東部アルザス地方のミュルーズ動物園 (Parc zoologique et botanique de Mulhouse) にはセシ (Sesi) と彼女が一昨年2020年11月22日に産んで間もなく2歳になる雌（メス）のカラ (Kara) の親子に加え、昨年2021年10月にドイツのヴッパータール動物園から10歳になっている雌（メス）のアノーリ (Anori) が来園して、合計3頭のホッキョクグマたちが暮らしています。セシのパートナーである雄（オス）のヴィックス (Vicks) は昨年3月にデンマークのスカンジナヴィア野生動物公園に移動していますので、現在のミュルーズ動物園は雌（メス）だけが暮らしている場所になっています。

セシ (Sesi 右) とカラ (Kara 左）Photo(C)ER/Michael DESPREZ

こういったあり方は近年の欧州の動物園によくあるやり方で、ホッキョクグマの母親が育児を行い、そしてそのまま親子の同居が続く形で若年個体のプール基地のような役割を兼ねていくというやり方です。これは現在、欧州においてホッキョクグマの繁殖が一時停止状態となっていくことと表裏一体の状態であると言えます。ここで最も新しいセシとカラの親子の映像を一つご紹介しておきましょう。

このセシとカラの親子に、どのようなタイミングでアノーリが加わって三頭同居になっているのかはよくわかりません。時間限定なのかもしれません。下のように三頭が同意に写っている写真もあります。

Photo(C)Parc zoologique et botanique de Mulhouse

当分の間、セシとカラの親子にアノーリを加えた雌（メス）のホッキョクグマ三頭にとってはのんびりとした日々が続きそうです。

セシ (Sesi 右) とカラ (Kara 左）Photo(C)ER/Michael DESPREZ

（資料）

L'Est Républicain (Jul.19 2022 - Face à la canicule, la pause fraîcheur des animaux du zoo) (Jul.19 2022 - Canicule : au zoo de Mulhouse, les ours polaires sucent des glaçons géants et piquent une tête pour se rafraîchir)

L'Alsace (Aug.5 2022 - Zoo de Mulhouse. Face à la canicule, « les animaux sont plus malins que nous, ils s’adaptent ») (Aug.5 2022 - Au zoo de Mulhouse, glaçons, douche et brumisateur contre la canicule)

（過去関連投稿）

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