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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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モスクワ動物園の重傷を負ったディクソン (Диксон)、体内に残る銃弾の影響を感知している様子はなく、摘出手術は不要との見解

モスクワ動物園の重傷を負ったディクソン (Диксон)、体内に残る銃弾の影響を感知している様子はなく、摘出手術は不要との見解_a0151913_01381347.jpg
ディクソン (Диксон) 
Image :Светлана Акулова/Московский зоопарк

ロシア極北のディクソン (Диксон) の集落付近で銃弾によって重傷を負って保護・治療のために9月6日にモスクワ動物園に移送されて治療とリハビリが行われている推定3歳の雄(オス)のホッキョクグマのディクソン (Диксон)について、10月15日から23日の動向をまとめておきたいと思います。この期間中にモスクワ動物園から公開された映像、そして後半にはロシアのTVニュースを入れた「まとめ映像」を御紹介しておきます。下をワンクリックして下さい。

モスクワ動物園の重傷を負ったディクソン (Диксон)、体内に残る銃弾の影響を感知している様子はなく、摘出手術は不要との見解_a0151913_03134295.jpg
トレーニングにおいてディクソンのターゲットへの追随は素晴らしいようです。上の映像の冒頭の方で見ることができますが、そのトレーニングとは、ディクソンが緑色のターゲットをタッチするとおやつがもらえるというもの。そして、彼はすでにそれが得意であると専門の担当者たちは言っているそうです。ディクソンは非常に賢いホッキョクグマであるというのがモスクワ動物園の彼への評価です。それから、獣医師はディクソンの後肢に擦り傷を発見したそうで、これは彼の動きからして予想されることだったようです。前脚はよく動かすものの、不自由な後脚は前脚の動きによって床に引きずられている状態になっていたからでしょう。現在、獣医学上のトレーニングにこの傷の治療が加わり、1日3回実施されているそうです。また、獣医師はディクソンの状態や薬に対する反応によって調整しながら、薬物療法を続けているとのことです。
モスクワ動物園の重傷を負ったディクソン (Диксон)、体内に残る銃弾の影響を感知している様子はなく、摘出手術は不要との見解_a0151913_03320161.jpg
ディクソン (Диксон) 
Image :Светлана Акулова/Московский зоопарк

モスクワ動物園のアクーロヴァ園長は「ディクソンの体内に残る弾丸は、彼の暮らしに影響しているのでしょうか?」という質問に答えて以下のように述べています。 「金属を体内に入れたホッキョクグマがどのように生活しているのか、心配されている方も多いと思います。専門の担当者の観察によりますと、彼は気にはしていない様子だそうです。動物が撃たれても、長い間そのままで生活している例が知られています。ディクソンもそうです。彼の外見的な振る舞いから、体内の異物を感知していないことが分かります。そのため、現時点では彼の手術の必要はありません。」 これは獣医師の見解ということだと思います。

生への強い意欲を見せるディクソンと、それに応えて懸命に彼を生かし続けようというモスクワ動物園のスタッフによって「ディクソンの物語」は進行しているわけです。

(資料)

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by polarbearmaniac | 2022-10-24 03:00 | Polarbearology

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