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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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モスクワ動物園のディクソン(Диксон)、抜歯手術後のリハビリを経て再び屋外へ ~ モスクワ動物園での初の雪の体験を楽しむ

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ディクソン(Диксон) Image : Московский зоопарк

ロシア極北のディクソン (Диксон) の集落付近で散弾によって重傷を負い、9月6日からモスクワ動物園で保護・治療されている推定3歳の雄(オス)のホッキョクグマのディクソン (Диксон) の最近の様子です。前回の投稿から現時点まで (11月29日~12月15日) の動向をまとめておきます。
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ディクソン(Диксон) Image : Московский зоопарк

この期間中のディクソンは、抜歯処置手術からのリハビリを経て、再び屋外に登場しています。モスクワ動物園のアクーロヴァ園長が公開したこの期間中のディクソンについて、映像を結合したものを下に御紹介しておきます。下をワンクリックして下さい。
モスクワ動物園のディクソン(Диксон)、抜歯手術後のリハビリを経て再び屋外へ ~ モスクワ動物園での初の雪の体験を楽しむ_a0151913_00210634.jpg
上の映像についてモスクワ動物園のアクーロヴァ園長がSNS上で述べているコメントを御紹介しておきます。

・00:00 - 00:49 (11月30日)
「ディクソンは完全に以前の状態を取り戻しました。
彼は犬歯の除去から完全に回復し、現在は以前と同じように大盛りにして食べさせています。顎の傷も治り、全く痛みなく噛めるようになりました。ディクソンが楽しそうに噛んでいる様子を見てください!」

・00:50 - 01:24  (12月 3日)
「ディクソンの傷は癒え続けています。彼の傷や腫れを治療するために、動物学者はさまざまな再生剤を使い、その過程で、どの再生剤が最も効果的かを観察し評価するのです。その有効な手段の一つが、開発元から提供された「レパリンヘルパー」(宣伝ではありません)であることがわかりました。スクリャービン獣医学アカデミーで臨床試験が行われ、その効果が実証されています。ディクソンの傷は1日2-3回治療します。今日、私たちはすでにその効果を実感しています。ただれはかなり乾燥し、傷口はますます粗い痂皮で覆われています。これからも同じように続けていきます。」

・01:25 - 02:11  (12月 5日)
「ディクソンは自信を持って座り、うまくバランスをとっています。以前は半座位が多かったのですが、現在は定期的に座っています。彼のお座りはトレーニングで実現できます。専門の担当者たちは、ディクソンが体重を移動させ、後ろ足を前に一直線に置くように、用具を使って誘導します。これにより、前足に寄りかかるだけでなく、骨盤や背中の筋肉を使うことでバランスを保っているのです。」

・02:12 - 03:04  (12月 9日)
「ディクソンはプレゼントが大好きです。彼のトレーニングはいつも通りですが、専門の担当者たちが彼に箱を持ってくることもあり、日常に変化を与えています。ディクソンはまず匂いを嗅ぎ、急いで引きちぎって餌を取るのです。食欲をそそらせながら、そして同時に魅力を感じつつ、彼はそうやって自分で楽しんでいるのです。」

・03:05 - 03:48  (12月12日)
「ディクソンは他のホッキョクグマと同様、黒い地肌をしています。すでにお気づきの方も多いと思いますが、ディクソンの剃った前足は黒く見えますが、実はこれは彼の皮膚なのです。これには理由があり、自然の摂理なのです。表面が黒いと太陽光をより多く集められるので、乾燥と保温が早く進みます。そして、ホッキョクグマの毛は透明で空洞になっています。白く見えるのは、光の反射によるものです。ところで、「ディクソンは囲いの中で日光を浴びているのですか?」という質問がありました。もちろんです! 日中、彼の囲いの中は外と同じように明るいのです。」

・03:49 - 04:49  (12月15日)
「今日、ついに待ちに待った出来事が起こりました。ディクソンが雪に覆われた屋外の囲いに出てきたのです!  ディクソンにとっては、動物園で初めての自然の雪で、しばらく寝そべることができたようです。ディクソンは長い間、囲いの中を歩き回り、周辺を探索した後、プールでひと泳ぎしました。水中では、後ろ足をまっすぐに動かそうとしました。そして、外に出て、雪の上で体を拭きはじめました。ディクソンは嬉しそうに雪の中で宙返りをし、仰向けになり、左右に反転しました。
囲いの中はかなり厚い雪に覆われているので、ディクソンの傷口を傷つける危険性はほとんどありません。また、傷はすでに彼を水中に放つことができる程度に治っています。しかし、専門の担当者たちはディクソンの健康状態を注意深く観察し、もしそのような散歩が治療の妨げになると分かったら、再び中止せざるを得なくなります。」


12月15日に、その前の日にあった降雪が飼育展示場に積もり、その中でディクソンが再び屋外に登場してモスクワ動物園での初めての雪を体験するシーンは感動的ですらあります。この12月15日の雪の屋外でのシーンを撮ったやや長いバージョンの映像をモスクワ市が公開していますので、それを下で見ていただきましょう。下をワンクリックして下さい。

モスクワ動物園のディクソン(Диксон)、抜歯手術後のリハビリを経て再び屋外へ ~ モスクワ動物園での初の雪の体験を楽しむ_a0151913_01213684.jpg
さらに、11月29日~12月15日の間でモスクワで放送されたディクソンに関するTVニュースのいくつかを御紹介しておきます。下をワンクリックして下さい。

モスクワ動物園のディクソン(Диксон)、抜歯手術後のリハビリを経て再び屋外へ ~ モスクワ動物園での初の雪の体験を楽しむ_a0151913_02101472.jpg
それにしても、よくぞモスクワ動物園はこのディクソンに対してここまでやるかと驚くばかりです。アクーロヴァ園長以下、少数精鋭のホッキョクグマ担当者に専門家を加え、優れたチームワークで瀕死の重傷を負っていたディクソンに対する献身的な治療と飼育を行っています。デンマークの動物園などでしたら初期の段階で「安楽死」が選択されていたでしょう。ロシアなどの東方正教会の考え方の根底に、ひょっとしたら「安楽死」を否定する文化的底流があるのかもしれません。
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ディクソン(Диксон) Image : Московский зоопарк

12月10日頃からモスクワも雪が降り出したようです。モスクワのニコルスカヤ通りのクリスマスの飾りつけを見てみましょう。


人類史上、最も強烈な経済制裁が約9ヶ月にもわたって課されている国の光景にはとても見えません。

(資料)

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by polarbearmaniac | 2022-12-17 03:00 | Polarbearology

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