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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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シルカ (Шилка) の変貌 ~ 「情」を超えたところの身体性、運動性による、一種の「抽象化」された存在へ

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このシルカは大きな変貌を遂げた。
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その変貌とは、私が彼女のロシア時代の姿を見て、「こう変わるだろう」といった予想や、「こういう方向にはいかないだとろう」といった予想のどちらでもない、まさに「第三の道」を進むホッキョクグマとなった。
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彼女の採った道は、肉体的・身体的・直観的な性格を持つホッキョクグマ.....そういうことになる。彼女は自らの母親であるゲルダ(特に近年におけるゲルダ)、彼女の祖母であるモスクワ動物園のシモーナのような道とは全く異なる道を歩んでいる。
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彼女は完全に「非ロシア化」しただけでなく、かつては彼女の土台としていた「情」を離れて、一種の「抽象化」された存在となり、それが彼女の行動を際立たせている。
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そしてそこには「日本」というものも全く存在していないというのも興味深い。
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彼女はまさに、アンリ・マティス (Henri Matisse 1969-1954) の切り紙絵の世界が発している「運動性」が彼女の現在のホッキョクグマとしての特徴となった。
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このシルカは血統的には「カザン血統」の直系・本流である。ところが現在の彼女には「カザン血統」の共通する「情」の世界を超えたところに自分の存在感を見出したホッキョクグマである.....これが私の現在の意見である。
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シルカの行動や、その抱いているであろう感情は、我々人間からは容易に推し量れないホッキョクグマへと変貌したのである。彼女は「大衆向け」のホッキョクグマではなく「通好み」のホッキョクグマとなった。
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SONY α9 II
TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD
(Jan.21 2023@よこはま動物園 ズーラシア) 

by polarbearmaniac | 2023-01-22 02:00 | しろくま紀行

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