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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ロシア・ノヴォシビルスク動物園のノルジ(Норди) とシャイナ(Шайна)、同園内で再び展示・公開される可能性が高まる

ロシア・ノヴォシビルスク動物園のノルジ(Норди) とシャイナ(Шайна)、同園内で再び展示・公開される可能性が高まる_a0151913_01322050.jpg
ノルジ (Норди) とシャイナ (Шайна)
Photo(C)Анна Новикова

ロシアのノヴォシビルスク動物園で2018年12月11日にゲルダから誕生したノルジ (Норди) とシャイナ (Шайна) の双子については現在、同園内の非公開の検疫用ユニットで暮らしていることについては以前から何回か投稿しています。2月7日にノヴォシビルスク動物園のアンドレイ・シロ園長は記者会見を行い、2023年における同園内の施設新設工事について語りましたが、その中でこのノルジとシャイナの今後について興味深いことを明らかにしています。

このノルジとシャイナについてはロシア国外の動物園(中国の動物園を指しているのは明らかです)との間での複数種の動物たちとの交換契約によってノヴォシビルスク動物園を離れることになっていたわけですが、その相手方の動物園との間での輸送の問題が解決されておらず(シロ園長は「物流がオープンになっていない (Логистика не открыта)」という表現を用いています)、そして近い将来、この交換契約が履行されずに交換が不可能となる可能性を述べ、その場合にノルジとシャイナは(2023年に)同園内で現在ヒグマが暮らしている区画に移動させることになるとも述べています。この発言の内容の真意を読み解けば、おそらくロシア国外の動物園(つまり中国の動物園)との複数種との交換の計画は実質上頓挫しており、ノルジとシャイナは現在の非公開の場所から、再び同園内での公開の場所に戻ることになるだろうということは、かなり確実だろうということを意味しています。

ノヴォシビルスク動物園はおそらく、2月7日のシロ園長の記者会見が行われた後の数日後に昨年12月のゲルダの出産についての正式発表を行いたかったのだろうと視察されます。しかしその前日になって「ゲルダが出産した可能性」という情報が数社のマスコミによって報じられ、さらにノヴォシビルスク市の副市長さんによって赤ちゃん誕生の事実が「暴露」されてしまい、しかたなく7日にホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生の発表を行わざるを得なくなったものと思われます。


昨年12月のゲルダの出産についてはロシアのほとんど全てのメディアが大々的に報道しています。赤ちゃん誕生のニュースそれ自体は素晴らしいことですし、ゲルダを賞賛するのは当然です。しかし、生まれてきた赤ちゃんたちの今後については、「いばらの道」を歩むことになるのは確実でしょう。まず、あれほどロシアの地方都市に暮らすホッキョクグマたちについて写真や動画で紹介しているロシア動物園・水族館連合(СОЗАР)自体が、今回のノヴォシビルスク動物園でのホッキョクグマの赤ちゃん誕生について完全に無視しているのです(*後記 - その後、掲載されました)。無視するのには理由があります。つまり、カイ(クラーシン)とゲルダとの間に生まれた赤ちゃんは、欧州のEAZAはおろか、ロシア国内のホッキョクグマの繁殖管理計画からは完全に外された存在だからです。外されるのは当然でしょう。両親の間の血統的な近さが問題なのです。「ノヴォシビルスク動物園の現在のペアの間に生まれた個体はロシア(そして欧州)からは排除する」というのが明確な方針となっていることは状況から明らかなのです。こういう個体を繁殖計画の中に組み入れれば、飼育下のホッキョクグマを個体群として維持できなくなるからです。

昨年7月に凶弾に倒れた安倍晋三・元首相は、生前に潰瘍性大腸炎を患っており、新薬の登場により症状は抑えられていたものの、結局はそれが理由で二度の首相辞任となっています。安倍晋三氏には子供がいませんでした。その安倍晋三氏の実弟である岸信夫・前防衛大臣は昨年から車いすを使用して苦渋の表情を隠せず、その病名の真相が明らかにされないまま、つい先日63歳で衆議院議員を辞職してしまいました。安倍晋三氏の患っていた潰瘍性大腸炎という病気は、医学的には自己免疫反応の異常が原因ではないかという説があるそうです。一方で岸信夫氏の痛々しい姿をテレビで見ると、あれこそ何か、やはり免疫の異常によって引き起こされた奇病ではないかという印象を持ちます。この二人の、能力に優れた政治家だった兄弟が何故60歳代で政治の前線から消えたのか.....実に不思議な運命だと感じます。故安倍晋三氏と岸信夫氏の祖父は、故岸信介・元首相でした。その岸信介氏は自分と同じ祖父母を持つ自分のいとこの女性と結婚しています。「なるほどなあ...」という気がしないでもありません。おっと、安倍晋三氏の名誉のために言っておきますが、安倍・元首相は首相時代に予算委員会での野党からの質問に対しては山のように積まれた答弁資料のなかから、迅速かつ的確に該当の答弁資料を抜き出すという卓越した能力を持っていたそうです。大学時代に義太夫見物ばかりしていて講義には出席しないにもかかわらず、試験の直前になって試験に出そうな箇所だけ短時間勉強して、いつも首席に近い成績をとっていたという祖父の岸信介氏の能力を受け継いでいたのだろうと思います。

カイ(クラーシン)とゲルダとの関係は、いとこよりも近い関係です。このペアの間に生まれた雌(メス)の個体、その個体のパートナーであるのがこれまたカイ(クラーシン)の祖母、そしてゲルダの曾祖母である個体を母親とする雄(オス)の個体であるというのですから、これはもう私の理解を超えています。EAZAのコーディネーターとロシアのСОЗАРのホッキョクグマ繁殖計画の管理者を兼ねるマリーナ・ガリシューク氏も理解し難いと思うでしょう。「ウクライナ・ムィコラーイウ動物園のジフィルカ (Зефирка) 、その他の動物たちの近況 ~ スラヴ圏の動物園を覆った「闇の紳士」」という投稿を是非御参照下さい。

(資料)



by polarbearmaniac | 2023-02-08 23:30 | Polarbearology

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