よこはま動物園・ズーラシア、日曜日のゴーゴ (Gogo) とシルカ (Shilka) の姿

シルカさん、ゴーゴ君、おはようございます！　今日もよろしくお願いいたします。

ズーラシアにやってきた。

今日はバレンタインデーのイベントがあるとかで、入口は行列になっている。迷惑な話である。

ゴーゴとシルカも今日は比較的ベタベタしない感じである。

自分のペースを守ろうといった感じもする。

二頭の間には「慣れ」のようなものが生じてきて、1月下旬や2月上旬のような新鮮さは、さすがにもうないのかもしれない。

シルカとゴーゴのそれぞれは、これからまだ長い人生(Bear's life)がある。それほど急ぐ必要もないだろう。

ちょっとした「横浜での休暇」とでもいった感じで過ごしてほしい。

ゴーゴとシルカへの特別給餌 - Special feeding to Gogo and Shilka, in Yokohama Zoo (Zoorasia), on Feb. 12 2023.

ゴーゴはやや退屈なのか、「ジャンブイ式」の常同行動を行い始めている。見ていてそれほど愉快なものではない。

彼もそれだけズーラシアに慣れてきたということなのだろう。あまり否定的には考えないようにしておく。

シルカ.....彼女はなかなか複雑な性格をしている。彼女にについて私はノヴォシビルスク時代から見ているが、その彼女の変遷は興味深い。

彼女は最近は「情」というものを消し去ってしまったホッキョクグマとなった。彼女は「肉体と、その動きが織りなす行動」の中に「生」を求めるホッキョクグマとなった。

そして状況判断や行動の源泉が、より「直観的」なものから生み出されるものとなったのである。

それはとりもなおさず、彼女は完全に自分の母親であるゲルダとは全く異なる道を歩むこととなったのである。

このシルカと似たタイプのホッキョクグマを、私の経験では欧州やロシアで見出すことは難しいという気がする。

つまりこのシルカは「玄人好み」のホッキョクグマなのである。

つまり彼女を正しく評価すのには我々の側に感性が必要となる。

彼女の変遷は、作曲家で言うとアレクサンドル・スクリャービンの初期作品（ノヴォシビルスク時代）からストラヴィンスキーへと移ったのが来日以降の彼女である。そしてそのストラヴィンスキーは生涯にわたって作風の変遷が大きい作曲家だった。ストラヴィンスキーへの理解は「クラシック音楽(Classical Music)」の長年の愛好者でさえ、かなり難物である。一元的理解が困難だからである。

こういった意味で、このシルカは実に興味深いホッキョクグマである。

SONY RX10M4

Panasonic HC-VX2M-G

(Feb.12 2023:よこはま動物園 ズーラシア）