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街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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円山ツインズの将来 - 交換個体候補予想 欧州編(終)

今まで何頭かの欧州のホッキョクグマ、それも円山ツインズと同年齢の交換個体候補をあげてきました。他にも同年齢、もしくは1年ほど年上の個体がいないわけではありませんが、すでに他の動物園に移動したか、もしくは移動が決まってしまっているようで、現時点では候補からは外れたと言って差し支えないでしょう。今回はそうした個体をご紹介いたしましょう。

ウィーンのシェーンブルン動物園の2007年11月生まれの雄のツインズは、私は以前は相当有力な候補だと思っていましたが、来年にドイツのハノーファーの動物園に移動が決まっている模様です。 2歳の誕生日を祝う同動物園のサイトで11月29日に発表されています。ジャストにURLへリンクができないので、記録用でそのニュースをコピーしておくこととします。
EISBÄREN−ZWILLINGE FEIERN 2. GEBURTSTAG
>Die Eisbären−Zwillinge Arktos und Nanuq bekamen von ihren Pflegern zum Geburtstag eine Eistorte gefüllt mit Fisch und Fleisch. „Als Jungtiere zählten die beiden zu den Publikumslieblingen im Zoo. Mittlerweile sind aus den weißen Fellknäulen stattliche Bären mit geschätzten 250 Kilo geworden. Nur am Kopf können wir sie noch von ihrer Mutter Olinka unterscheiden“, sagt Tiergartendirektorin Dagmar Schratter. Arktos und Nanuq übersiedeln Anfang 2010 in eine neu errichtete Anlage im Zoo Hannover. Auch im Tiergarten Schönbrunn ist im nächsten Jahr Planungsstart für eine moderne Eisbärenanlage, die 2014 eröffnet werden soll. Der neue Eisbärenbereich wird mit rund 2.000 Quadratmetern doppelt so groß sein und über einen großen Rundlauf mit einsehbarem Unterwasserbecken verfügen.

オーストリアの情報サイト(英語)にも記載が出ているようです。ところがなんとこの移動は昨年の3月に決まっていたようでドイツのハノーファー動物園では昨年にこの情報を公開していたようです。これを見落としていたしろくま狂はうかつでした。ツインズが海外に行ってもウィーンならば簡単に会えるだろうという期待があったためです。しろくま狂は同時にまた音楽狂でもあり、ウィーンには個人的に何度も行っていますので、ウィーンならばという虫の良い期待がありましたが、非常に残念です。

2007年12月にシュトゥットガルト動物園(Wilhelma Zoologisch-Botanischer Garten Stuttgart)で生まれた雄のヴィルベア(Wilbär)シュトゥットガルト動物園を去ってスウェーデンのストックホルム近郊のOrsa Grönklitt(Orsa bear Park)にエヴァ(Ewa)というオランダのロッテルダム動物園で生まれた雌とペアで暮らしているそうです。

あと、イタリア南部のファザーノのサファリパーク(Zoosafari di Fasano)で昨年生まれた個体もありますが、交換候補の対象とはならないと思われます。

多分これで全部ではないでしょうけれど欧州における円山ツインズとの交換個体候補を何回かにわたっていろいろと挙げてみました。円山動物園がいくら交換を希望したところで、相手の動物園の事情もあるでしょうから、おいそれとは交渉はまとまらないかと思います。相手の動物園にとっても交換がメリットとなる事情がなければ難しいでしょう。この「相手方にとっても交換のメリット」という点を考えれば、やはり2年毎ほどでホッキョクグマの出産が続いている個体を持つ動物園が有利だと思われます。そうなると今回の(2)のオランダの個体(4)のデンマークの個体の可能性があるように思います。

欧州がダメならばロシアで探すことになるでしょうが、ロシアにおける交換個体候補予想については、また機会を改めて記していきたいと思います。
(終)

*(後記) その後、セルビアのパリッチ(Palić)動物園にも年齢的に該当する個体が3頭いることがわかりましたが、このパリッチ(Palić)動物園はEAZA非加盟ですので今回の円山ツインズの交換個体候補にはなりえないでしょう。そのうちの1頭に対して男鹿水族館が食指をのばしていることについては、この投稿をご参照下さい。

(*後記)本投稿はあくまで同年齢の欧州の幼年個体をノミネートしたものであり、現実としてそういった個体との交換ができるかという観点からのものではありません。実際問題としては、欧州の絶滅危惧種繁殖計画European Endangered Species Programme)によって欧州内の個体が域外に出るということは原則としてないため、こういった個体の交換は現実には限りなく不可能であるわけです。
by polarbearmaniac | 2009-12-22 12:15

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