街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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2014年 01月 19日 ( 2 )

さらば、札幌のキャンディよ! また会う日まで! ~ The File of "Candy at Sapporo", Closed.

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キャンディ、どうも本当にご苦労様でした! 本当に残念でしたが結果は結果として受け止めるしかありません。 しばしの間はゆっくりとして下さい。
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さて、このキャンディがさらにもう一年札幌に留まってデナリとの間で繁殖を狙うべきものなのかどうか、自分でもはっきりとした意見を持てないまま今回ここ札幌に来た私である。 全く姿が見えなかった昨日の土曜日、そして姿を見せてくれた本日の日曜日、私は2日間にわたってこの件を自問自答してみたところの私個人としての結論を述べておきたい。
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このキャンディのここでのさらなる一年を冷静に評価すれば、ゴーゴ/バフィン、ジャンブイ/バリーバの他の2つのペアのさらなる一年と比較した場合に、成功率の点では一番見込みがあるように思われる。 だからさらにもう一年ここで繁殖に挑戦させてやるという考え方は十分にあり得るとは思う。 キャンディが予定通り豊橋に帰還した場合、それはキャンディの繁殖を断念することと同じことである。 それならば、たとえ僅かでも可能性の残るほうを選択すれば、やはり彼女は札幌にさらに一年留まって繁殖に挑戦しても彼女にとって失うものは何もないから留まるべきであるという考え方はそれなりの説得力は間違いなくあると思われる。
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しかし一方で、物事にはタイムリミットがあって、それをいとも安易に引き伸ばすということは通常は好ましいことではない。 とりわけ、日本の動物園におけるホッキョクグマの繁殖については危機的状況にあることは事実であり、そういった現状を打破すべく最初の果敢な試みとして全国レベルでの繁殖目的の個体移動の調整を行ったのが「ホッキョクグマ繁殖検討委員会」であり、そして繁殖目的の個体移動の試みは断続的・継続的に行ってはじめて何らかの成果が期待されるわけであり、それは停滞は許されないという性格のものである。 となれば、ここで当初の予定通りキャンディとデナリのペアには終止符を打つことが事の性格上要求されるということは当然でもある。
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さらに今回のキャンディの繁殖への挑戦については、ここで飼育されているマルルとポロロという2頭の幼年個体とその母親であるララに非常なる不自由を強いて行われたものであることを忘れてはならない。 彼女等は秋以降、満足に泳げるような広さのプールを奪われ、さらにあとの時点でおもちゃの使用の自由すら奪われたという現実である。 彼女たちは現実にここに存在している非常に貴重な雌の幼年個体であり、その心身の成長の助けとなる要素を奪われた理由が、キャンディの出産成功という、あくまでも期待に過ぎない不確実性にあったことに留意する必要がある。 目の前の現実の幼年個体の存在を将来の不確実性の犠牲にした損失は大きいと言わねばならない。 現実に存在しているマルルとポロロそして母親のララに少なからぬ犠牲を強いたものの、その結果として得られたものは何もなかったという厳しい現実である。
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こうしたことから、やはり今回の件は「物事のけじめ」を付けねばならない性格のものであると考えられる。 よって、デナリとキャンディの間の繁殖挑戦は断念し、予定通りキャンディを豊橋に帰還させることが正しい選択肢であると思われる。 あるいはキャンディを別の場所でさらに繁殖に挑戦させる選択肢は十分にあると思われる。場所は横浜や大阪は勿論ではあるし、これは奇手だが静岡も排除できない選択肢になりうると考えられる。 さらにもっと思い切ったことを考えれば、豊橋に近い浜松でキロルとの間で繁殖を狙わせることすら頭の片隅に置いておくべきであろう。 父親のデナリの代役として息子のキロルが登場することはちっともおかしいことではない。 ロッシーやキロルとキャンディを組ませることは、まるで欧州のホッキョクグマ界におけるEAZAのコーディネーター並みの「組み合わせ選択の離れ業」かもしれないが、現在の日本のホッキョクグマ界の現状を考慮すると、それくらいの思い切ったことを考える必要があるのだ。 これくらいの組み合わせは欧州では当たり前の話で、誰も驚かないであろう。 物事というのは絶えず前に進めなければならないのである。 そこには非情さも時としては必要である。 釧路のユキオの件に関しても然りである。
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こうしたことから、ここでの私の結論としては、豊橋市と札幌市との間の当該契約は直ちに終了させるべきであるということとなる。
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さらば、札幌のキャンディ!  また本州でお会いしましょう! お元気で!
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Nikon D5200
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR
(Jan.19 2014 @札幌・円山動物園) 
by polarbearmaniac | 2014-01-19 23:45 | しろくま紀行

曇りのち晴れ、そして雪の札幌 ~ 日曜日のホッキョクグマたち 

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札幌パークホテルからのこの冬景色は私は比較的好きである。
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11時頃に動物園に着く。
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いつも間にか快晴となっている。
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真冬の陽光を浴びてお休み中のララ親子。
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ポロロ(左)とマルル(右)は観覧制限のあったときにはどんな生活をしていたのだろうか。
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来園者が全くいない時間には、やはり行動が普段とは微妙に違っていただろうという気はする。
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こうやって僅かでもおもちゃを与えてくれるとララお母さんも楽なのである。
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遊びは娘たちのまかせて、もう一眠りしたいララお母さんなのである。
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このマルルとポロロは、オモチャを奪い合うというシーンは比較的少ない。
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マルル(右)もポロロ(左)も独占欲があるというわけではなさそうだ。
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とはいうものの、やはり自分が最初に遊んでみたいという気持ちはあるようだ。
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やはりマルル(右)のほうが遊び方を開拓するケースが多いようである。 ポロロ(左)は最初はそれを見ていることが多いように思う。
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今日は娘たちはどのようにして遊ぶかを見守っているララお母さんである。
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マルルは最初は比較的鮮やかに遊びことが多い。
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ポロロはその点やや不器用であるが、集中力はマルルに優っているように思う。
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だからマルルは不思議そうにポロロの遊びを見つめることがある。
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ポロロは執着心もマルル以上である。

冬の日曜日午後のマルルとポロロ

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あれほど晴れていたのに雪が降ってきた。
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気温は非常に低い。 相当の寒さである。

降りしきる雪の中でのララお母さんの授乳

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キャンディは雪の中で何を想う?
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デナリ大将にはとりわけ雪が似合う。
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相当に寒いだろうと覚悟はしていたが、やはりこれは相当の寒さである。

Nikon D5200
AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-5.6G ED VR
(Jan.19 2014 @札幌・円山動物園) 
by polarbearmaniac | 2014-01-19 23:30 | しろくま紀行

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