街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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2015年 07月 27日 ( 1 )

蝦夷梅雨の最高潮、月曜日のララ親子 ~ 母親としての度量を見せつける「世界のララ」

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ララお母さんは育児と自分の遊びを見事に融合した母親である。こうした融合を行って成功した母親は世界でもモスクワのシモーナ以外にはいない。
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育児はその優れた天性の母性で、そして遊びは純真な童心を思い出させるのである。
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以前私は、このララは母親としての「第三期」に入ったと述べたが、彼女はまだいくつもの「第二期」の特徴を維持している。それが見ている者をかえって魅了するのである。
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「第三期」は育児を日常化という次元に溶解させてしまった世界であるが、現在のララにはまだまだ何か特別のものとしての「育児」の意義付けが維持されている。

ブラスティックの蓋で遊ぶララ

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通常ならば「自分の時間」と「育児」とを仕切って後者が前者を邪魔しないようにするのが一般的なのだがララはそれを仕切らないのである。 これは度量が小さな母親には全く無理である。それを難なくやってのけるのがララである。
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この下の映像は約15分間もあるが、自分で悠然と泳ぎ、そして悠然と遊びつつもしっかりとオクタヴィアンの相手を行っている。 これは実にスケールが大きいと同時にキメ細かさにも欠けていないという、非常に高次元なララの時間の過ごし方なのである。

月曜日午後のゆったりとしたララ親子(約15分間)

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今回ララお母さんが付き従えているのはオクタヴィアン(仮称)という奇妙な赤ちゃんである。
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ララお母さんは例の縁歩きを行おうとする。
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しかしララお母さんはオクタヴィアンには「付いて来るな」と言いたげである。
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このオクタヴィアン、私の眼にはあまり縁歩きには興味がなさそうに見える。 途中を流れている電流が恐ろしいということもあるだろうが、私にはそれ以上に、このオクタヴィアンにはここを歩くことをやってみたいという興味があるようには見えないのである。
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私はオクタヴィアン(仮称)はもちろんのこと、このララにもここを歩いてほしくないのである。 よく子供たちが「しろくまさん、水に入って!」と、けたたましく叫ぶのを聞くのであるが私はまだ「しろくまさん、縁を歩いて!」というリクエストは聞いたことがない。 つまり誰もこの縁歩きを見たいという来園者はいないのである。
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ララお母さん、どうかいつもその辺りを歩いていてくれませんか? 
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このオクタヴィアンがあの縁歩きを行うようになったら危なくてしょうがないのだ。
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オクタヴィアンのタイヤ好きというのはあのアイラとは幾分違いがあるように見える。 アイラにとってタイヤは自分の「聖域」、オクタヴィアンにとってタイヤは自分の仕切られた「生活空間」である。

タイヤで黒い蓋と遊ぶオクタヴィアン(仮称)

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今日の午後に興味深いシーンがあった。 下の授乳シーンだが、ぐずって吼えるオクタヴィアンへの授乳シーンだが映像開始後4分あたりで暴れたオクタヴィアンを右前脚で見事にコントロールしている。 この授乳に関してだけで言えばララは母乳が必ずしもうまく出ていなかったような気がする。オクタヴィアンはお気に入りのタイヤに戻ってもまだ不満気に吼え続けている。

授乳後も不満で吼え続けるオクタヴィアン(仮称)

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何か上を見ているララお母さん。
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上の監視も怠らないララお母さんである。
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ララお母さん、四日間どうもありがとうございました。 また来ますのでよろしくお願いいたします!
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今日も非常に湿度が高くて蒸し暑い日だった。
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マレーグマのウッチーには実に気の毒なことをしてしまった。謹んで心より哀悼の意を表したい。
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土曜日の昼過ぎあたりからこの動物園の常連の方々の間に不穏な空気が流れ始め、皆さん集まっていろいろお話されていたようだが私は関東から来た部外者なのでそういった話には一切加わらず距離を置くようにしていた。 札幌市に一銭の住民税も払っていない私が、たかだか千円ほどの金額の年間入場券で一年に何度も何度も何度も札幌市が運営しているこの動物園に来て、それこそ今や全く疑いようのないほど明らかである「世界的な名ホッキョクグマ」であるララ、そしてその子供たちの成長を見るという快楽を味わい続けるという幸運に恵まれ、そしてさらに私は今回のウッチーが雄なのか雌なのかも知らなかったほどの体たらくであるなど、そもそも私は今回の件について発言する資格など全くなく、本件に関する発言は今後も一切差し控えることとしたい。

非業の死を遂げたウッチーについてネット上でいろいろヒートアップしているようであるが、同園よりの「死因調査結果」、及び一連の「事実関係」を同園としてどう把握しているかへの言及、及び起った結果に対する責任への言及、それらが含まれるであろう「正式発表」を待つべきではないだろうか? 同園に対して現時点で要請すべきなのは「死因調査結果、及び本件に関する事実関係把握と結果に関する見解を開示した追加の正式発表をして下さい」、この一点であって、同園に対する批判や非難があればその正式発表の内容に対してなされるべきだろう。
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Nikon D5500
AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
Panasonic W870M
(Jul.27 2015 @札幌・円山動物園)

(*注 - オクタヴィアンというのは勿論、この赤ちゃんの正式な名前が決まるまで私が便宜上、勝手につけた仮称である。)
by polarbearmaniac | 2015-07-27 23:55 | しろくま紀行

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