街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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2017年 12月 02日 ( 1 )

聞こえてこない今年のシーズンのホッキョクグマの赤ちゃん誕生のニュース ~ ホッキョクグマの神様の帳尻

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ララ (Белая медведица Лара/Eisbärin Lara)
(2012年4月15日撮影 於 札幌・円山動物園)

今年2017年もすでに12月に入っています。ところが驚くべきことに世界の動物園におけるホッキョクグマの赤ちゃん誕生の情報はロシアのペルミ動物園における情報が唯一のもので他園からは聞こえてこないのが不思議です。しかしこれは前回「いよいよ今年2017年のホッキョクグマの出産シーズンへ ~ 状況を簡単に展望する」という投稿で述べましたように今年のシーズンは優れた実績を持つ大物の母親たちのほとんどが繁殖に挑戦していないシーズンであるため、現時点までに赤ちゃんの誕生の事実そのものが無いのではないかといったことが十分に考えられるわけです。ちなみに昨年2016年のシーズンの12月2日の時点で赤ちゃん誕生の情報が公表されていたのは6つの動物園で7頭の雌(メス)が14頭の赤ちゃんを産んでいたという事実です(そのうち7頭が現在も生存中)。今年とは驚くべきほどの違いがあったわけです。今年はなんと1つの動物園で1頭の雌(メス)が1頭の赤ちゃんを産んでいるだけなのです(すでに死亡)。 以前に「北米の過去約100年間の飼育下のホッキョクグマ出産記録が語ること(2) ~ 出産のピークは何日頃?」という投稿を行っていますが、過去のデータによれば出産のピークは11月29日です。つまりホッキョクグマの赤ちゃん誕生の時期に関しては現時点ではすでに後半戦に入ってしまっているといった状況です。

ただしかし言えることは、多分11月に赤ちゃんが誕生し、そして成育しているものの誕生の事実を発表していない動物園が間違いなく最低一つはあるだろうということです。私は、そのうちの一つはベルリン動物公園ではないかと考えていたのですが同園は11月29日の産室内のトーニャの様子を映像で公開しています。それが以下です。



まだ出産には至っていないようですね。トーニャは昨年は11月3日に出産していたわけですが今年は多分12月に入ってからとなるということなのでしょうか。

私は以前は日本の動物園における赤ちゃん誕生のニュースを心待ちにしていた人間です。その理由にはララの存在もあったわけですが、最近では世界のどこかで赤ちゃんが生まれてくれれば、別に日本でなくてもでよいと割り切っています。しかし強いて挙げればやはりロシアの動物園は気になっていますね。不思議とホッキョクグマの神様は飼育下における毎年の誕生数の帳尻を合わせてくるというのが経験上言えるわけです。世界中の大物の母親たちが今年は繁殖に挑んでいない年回りですので、そうなると12月には意外性のある展開があるかもしれません。出産があまり期待されていなかった雌(メス)が出産に成功するということが間違いなくあるのが今年だろうと思っています。これはある種の予感ですが、日本の動物園で赤ちゃん誕生がある(すでにあった)という気がします。私はかなりの確率でそれが言えるだろうと思っています。

(過去関連投稿)
ホッキョクグマ出産統計から見た傾向を再確認する ~ 出産シーズンに向けての知識整理
ホッキョクグマ飼育マニュアル(Care Manual)」よりの考察(5) ~ 赤ちゃんの頭数・性別は事前予測可能か
北米の過去約100年間の飼育下のホッキョクグマ出産記録が語ること ~ 再び考えるキャンディの今後
北米の過去約100年間の飼育下のホッキョクグマ出産記録が語ること(2) ~ 出産のピークは何日頃?
ホッキョクグマの出産シーズンを迎えて ~ データを基礎にした知識・情報整理
いよいよ今年2017年のホッキョクグマの出産シーズンへ ~ 状況を簡単に展望する
ロシア・ペルミ動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 残念ながら食害で死亡するも来年への期待
by polarbearmaniac | 2017-12-02 17:30 | Polarbearology

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