街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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2018年 02月 11日 ( 1 )

カナダ・ウィニペグ、アシニボイン公園動物園がホッキョクグマの生息数調査の新技術開発研究に協力

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サーモグラフィーを用いたホッキョクグマの体の熱分布分析
(C)Assiniboine Park Zoo

カナダ・マニトバ州ウィニペグのアシニボイン公園動物園はアメリカの北西部水産研究所 (Northeast Fisheries Science Center - NOAA) との共同研究で、ウィニペグのような寒冷地において寝ているホッキョクグマたちの体がどれだけの温度を保っているかをサーモグラフィーによって測定する研究を行っているそうです。その目的ですがホッキョクグマの生息数調査のために空からのサーモグラフィー分析技術を用いた調査を行う場合に、休息しているホッキョクグマたちが果たして頭数カウントから漏れてしまうケースがあるのかということを知っておきたいということからだそうです。そのために自園で飼育されているホッキョクグマたちを測定対象として調査を行っているそうです。冒頭の写真では外気温は約 -13℃前後なのですがホッキョクグマの背中あたりでは約 -2℃程度ですね。写真をワンクリックしていただくと見やすくなります。

以下の映像ですが寝ているホッキョクグマと起きていて座っているホッキョクグマとが映っています。これは外気温が -2℃ほどのようですが、やはり寝ているホッキョクグマのほうが温度は低いようです。ワンクリックしていただくと映像開始画面に飛びます。
a0151913_1203366.jpg

以前に「ホッキョクグマの生態・生息数調査に衛星画像利用の試みがなされる ~ 果たして本当に有効か?」という投稿で衛星画像を用いた生息数調査についてご紹介していましたが、今度はサーモグラフィーを用いた頭数調査が行われるようです。こういった新しい調査方法は従来の生息数調査のやり方と比較するとホッキョクグマたちへの負担がほとんどないという点で好ましい調査だと思います。しかし頭数のカウントに関しては確実性と正確性に今一つ課題があるということが指摘されており、それを克服するための試みとして飼育下のホッキョクグマたちを対象にして調査した今回のことは評価できると思います。今回の空中サーモグラフィー分析については、上の動画を見る限りでは上空からやるとなれば外気温がかなり低いとき、つまり冬でないと画像の色の差異がはっきり出てこないのではないかと思います。温度の高い夏場では、かなり低空で飛んでサーモグラフィーの画像を大きくしないと色の差異がうまく認識できないような気がします。

従来のホッキョクグマの生態調査や生息数調査法については「ホッキョクグマの生態調査方法 (“Capturing-and-Tagging 法”) が個体に悪影響がないことが判明」を御参照下さい。重要なことは、いかにホッキョクグマたちに負担にならない方法で正確に頭数をカウントできるかということだと思います。

(資料)
Assiniboine Park Zoo (Feb.10 2018 - Working with NOAA Fisheries scientists)

(過去関連投稿)
ホッキョクグマの生態・生息数調査に衛星画像利用の試みがなされる ~ 果たして本当に有効か?
ホッキョクグマの生態調査方法 (“Capturing-and-Tagging 法”) が個体に悪影響がないことが判明
by polarbearmaniac | 2018-02-11 03:00 | Polarbearology

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