街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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2018年 03月 07日 ( 2 )

スコットランドのハイランド野生公園で誕生の赤ちゃん、遂に母親と一緒に戸外に登場!

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ヴィクトリアお母さんと赤ちゃん Photo(C)STV Production

イギリス北部スコットランドのキンクレイグ (Kincraig) にあるハイランド野生公園 (Highland Wildlife Park) で12月下旬に21歳のヴィクトリアが一頭の赤ちゃんを出産したニュースはすでに投稿しています。その後のこの親子の状態については同園からほとんど情報がなかったわけですが、本日3月7日に同園は突然この親子の戸外登場の写真を公開しました。この親子の屋外登場の様子についてはイギリスのTV局の Channel 4 がその映像の撮影に成功しているとのことで同局はこのハイランド野生公園におけるホッキョクグマの繫殖の試みを過去二年間わたって取材していたことも明らかにされており、そういったものを親子の戸外登場の様子と合わせて3月18日の日曜日の午後7時よりドキュメンタリー番組として放送するそうです。"Britain’s Polar Bear Cub" というタイトルになるようです。あくまでも私の予想ですが、これはかなり素晴らしい番組になるような気がします。
(*追記 - Channel 4 はイギリス以外の国では通常の方法ではネットでの視聴はできませんが、仮想プライベートネットワーク(VPN)を用いて自分の「居場所」を日本ではなくイギリスに仮想設定すれば簡単に視聴できます。手っ取り早く一例をあげれば「ノートンWifiプライバシー」という一般的なソフトを使用して自分の居場所をイギリスにしてしまえば Channel 4 ならば視聴可能です。ただし Channel 4 のサイトで事前登録は必要となります。それから、この「ノートンWifiプライバシー」というソフトは Channel 4 では可能ですが海外のTV局の番組をネットで視聴する場合には必ずしも常に万能とは言えないということも付け加えておきます。)

親子の屋外登場に話を戻しますが、飼育担当のウナ・リチャードソンさんは去る日曜日の朝に産室内のヴィクトリアのための飲料水と食糧の補充のために産室のある場所に入った際にヴィクトリアの横にいた赤ちゃんを初めて自分の眼で見たそうです。その瞬間はまさに特別の体験であり一生忘れないだろうと話しています。性別チェックはこれから数週間後に行う予定だそうです。

(*追記)上の写真の親子の姿ですが、この場所を「屋外」とするか「戸外」とするかは日本語として難しいと思います。写真で見ますと屋根があってフェンスで囲まれており建物の一部といった場所です。こういった場合は「戸外」ではあっても「屋外」ではないというのが私の感じ方です。「戸外」とは扉の外のことであり「屋外」とは屋根のある場所の外といった意味だと私は理解しています。しかしどちらの場合も日本語としては「屋外」という語のほうが一般的な感じがすることも事実です。一応「戸外」としておきます。

(資料)
Highland Wildlife Park (Mar.7 2018 - First polar bear born in Britain this century takes first steps outside)
The Scotsman (Mar.7 2018 - First UK polar bear born in 25 years emerges at Highland Wildlife park)
BBC News (Mar.7 2018 - First UK polar bear cub in 25 years emerges from den)
Channel 4 (Mar.7 2018 - C4 and STV Productions granted exclusive access to polar bear cub)

(過去関連投稿)
デンマーク・オールボー動物園のヴィクトリアがスコットランドのハイランド野生公園に到着
スコットランド、ハイランド野生公園の18歳の雌のヴィクトリアの繁殖に対する同園の大きな期待
スコットランド、ハイランド野生公園の19歳の雌のヴィクトリアと8歳の雄のアルクトスの歩む繁殖への道
スコットランドのハイランド野生公園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 英国で25年振りの赤ちゃん誕生
スコットランドのハイランド野生公園で誕生の赤ちゃん、生後30日を通過 ~ "bursting with excitement..."
by polarbearmaniac | 2018-03-07 20:00 | Polarbearology

ロシア・ロストフ動物園の「国際ホッキョクグマの日」~ 優遇されるコメタと冷遇されるテルペイ (ヤクート)

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コメタ (Белая медведица Комета) Photo(C)Ростовский зоопарк

ロシア南部の都市であるロストフ・ナ・ドヌの動物園では「国際ホッキョクグマの日」のイベントはその日の前の週末に行われたようです。イベントといっても肉、魚、野菜、果物の特別給餌が行われたといった程度のものだったようですが、その特別給餌のあとで飼育員さんがロストフ動物園のホッキョクグマたちについて子供たちに説明したりといったことがあったそうです。

この動物園で飼育されているのはチェコ・ブルノ動物園生まれの5歳の雌(メス)のコメタとペルミ動物園から2013年11月に預託という形で移動してきた14歳の雄(オス)のテルペイ(ヤクート)の二頭です。コメタに対する特別給餌の様子を映像で見てみましょう。



ロストフ動物園は以前よりコメタの暮らす飼育展示場が快適ではないといった批判に応える形で彼女のために飼育展示場の大きな改装工事を昨年春から夏にかけて行ったわけで、浄化装置の完備され冬の外気温が-12℃になっても凍らないとか、夏には水温が15℃に保たれるといった新しいプールも完備されています。コメタは非常に活動的でおもちゃ遊びも大好きなためか、子供達には人気があるそうです。一方でテルペイ(ヤクート)は夏には日陰で寝ていることが多く、冬には居心地の良い室内の部屋にいて来園者があると外に出てくるといった静かに行動することが多いそうです。前回の投稿でロストフ動物園としてはコメタとテルペイ(ヤクート)との間の繫殖は断念する意思であることを御紹介していますが、この二頭は性格的にも行動的にもあまりにその違いが大きく、やはり繁殖は無理だろうと私は昨年夏のロストフ動物園訪問でも理解できましたので同園のそういった意向についてはよく理解できます。しかし私がそれ以外に感じたことは、ロストフ動物園のテルペイ(ヤクート)に対する配慮といったものがあまり感じれれなかった点が非常に残念だったということです。テルペイ(ヤクート)は私のお気に入りのホッキョクグマであり、彼の待遇が良くないというのでは私は不満を感じるのです。以下は3月に入ってからの映像ですが、まだかなり寒そうな感じがします。最初に登場しているのがテルペイ(ヤクート)、次に登場しているのががコメタです。要するにこの二頭の同居は行われていないということです。ワンクリックして下さい。
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ペルミ動物園の新園が完成・オープンした後にテルペイ(ヤクート)は早くペルミに戻してやるべきでしょう。彼はペルミ動物園時代はアンデルマを非常に慕っていました。そのアンデルマはもういないわけですが、私はテルペイ(ヤクート)にはペルミで再会したいと願っています。

(資料)
Блокнот Ростов-на-Дону (Feb.27 2018 - Грациозная медведица Комета принимала поздравления и угощения в зоопарке Ростова) (Feb.1 2018 - Наши белые медведи получат самый крупный вольер в России, - Александр Жадобин)

(過去関連投稿)
ロシア最大の石油会社 ロスネフチがロシアの動物園の全ホッキョクグマへの援助・保護活動開始を表明
ロシア南部 ロストフ動物園のテルペイとコメタの飼育展示場改良工事にロスネフチ社が資金援助
ロシア・ロストフ動物園のテルペイとコメタの近況 ~ ノヴォシビルスク在住のファンの方の映像
ロシア南部・ロストフ動物園のコメタとテルペイとの新ペア ~ 飼育展示場改造による30年振りの繁殖への期待
ロシア・ロストフ動物園のコメタの飼育展示場改造工事は6月に終了の見通し ~ ホッキョクグマを支えるもの
ロシア南部 ・ ドン河下流のロストフ動物園のコメタの飼育展示場の改造工事が終了
ロシア・ロストフ動物園のホッキョクグマたちの一日 ~ ロストフ・ナ・ドヌは欧州とロシアで最も危険な街?
ロシア・ロストフ動物園のコメタの近況 ~ 個体にロシアのファンの関心が深まる
ロシア南部・ロストフ動物園の5歳になったコメタが本格的に挑んでいく繁殖の舞台
ロシア・ロストフ動物園がコメタとテルペイ(ヤクート)とのペアでの繁殖を断念 ~ 新パートナー導入へ
(*2015年9月 ロストフ動物園訪問記)
・ロストフ動物園へ ~ サーカス出身のホッキョクグマ、イョシ(Ёши)との5年ぶりの再会
・イョシ(Белый медведь Ёши) 、素顔とその性格
・ロストフ動物園二日目 ~ 好男子テルペイ(Терпей)との二年ぶりの再会
・テルペイ(Белый медведь Терпей)、その素顔と性格
(*2017年8月 ロストフ動物園訪問記)
・真夏の猛暑のロストフ動物園、テルペイとコメタのそれぞれの暑さしのぎ ~ "How to live with summer heat"
・テルペイ (Белый медведь Терпей)、その将来の不安定性
・コメタ (Белая медведица Комета) 、その素顔と性格
・ロストフ動物園訪問二日目、36℃を示した温度計 ~ テルペイ (ヤクート)とコメタに幸あれ!
by polarbearmaniac | 2018-03-07 02:30 | Polarbearology

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