街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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2018年 03月 08日 ( 1 )

アメリカ・ニューヨーク州・ロチェスターのセネカ動物園のオーロラが亡くなる ~ 札幌のデナリの姉の死

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オーロラ (Aurora the Polar Bear) Photo(C)Seneca Park Zoo
*札幌・円山動物園のデナリの姉

アメリカ・ニューヨーク州・ロチェスターのセネカ動物園 (Seneca Park Zoo) より発表がありました。同園で飼育されていた28歳の雌(メス)のホッキョクグマであるオーロラが3月5日の月曜日の午後に健康状態の悪化のために安楽死という処置で亡くなったとのことです。報道によりますと検死の結果ではオーロラには肝臓の疾患と胆嚢の易感染が判明したとのことです。事前の血液検査でオーロラは重い肝臓疾患があることはわかっていたそうですが、病状の悪化は急速なものだったそうです。ここで、今回亡くなったオーロラの今から10日前、つまり彼女の死の約一週間前の姿を撮影した映像をご紹介しておきます。非常に元気のよい姿であり、この映像撮影後における彼女の病状の悪化がいかに急激なものであったかがわかります。以下をワンクリックして下さい。
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このオーロラは過去に三回出産しており四頭の子供たちを育て上げています。最初は1996年11月に雌(メス)のアノーキ (Anoki - 現メリーランド動物園)、1999年に雄(オス)のリー (Lee - 現デンバー動物園) と雌(メス)のアナーナ (Anana - 現ノースカロライナ動物園) の双子、そして2002年に雌(メス)のヘイリー (Haley - 現メンフィス動物園) といった四頭です。最近で非常に話題になったのは「アメリカ・ニューヨーク州 ロチェスターのセネカ動物園が史上初のホッキョクグマの人工授精を行う」という投稿でご紹介していましたが、世界初のホッキョクグマの人工授精が行われたのがオーロラに対してだったということです。残念ながら結果は出せませんでしたが画期的な試みだったわけです。しかしそもそもオーロラは四頭もの子供たちを産んで立派に育て上げたわけですから、やはり偉大なる母だったわけです。
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オーロラ (Aurora the Polar Bear) Photo(C)Seneca Park Zoo

このオーロラで忘れてはならないのは、彼女は1989年11月にユタ州・ソルトレイクシティーのホーグル動物園で偉大なホッキョクグマであったシヌックから生まれており札幌・円山動物園のデナリとは両親が同じである姉に当たるということです。オーロラの写真を見ますとやはり札幌のデナリに良く似ていますね。このオーロラの幼少期については「デナリ (円山動物園) とその母親、兄弟姉妹たちの姿 ~ ユタ州・ソルトレイクシティーの地元紙の記録」という投稿を御参照下さい。今年は本当にホッキョクグマの訃報が続きます。なにか異常なペースのように感じます。ここで、約半年前のオーロラのへのトレーニングの様子などを記録したセネカ動物園の公式映像を見ておくことにしましょう。



オーロラの死によってセネカ動物園にはホッキョクグマが不在となってしまいました。

謹んでオーロラの死に哀悼の意を表します。

(資料)
Seneca Park Zoo (Mar.7 2018 - Seneca Park Zoo celebrates life of female polar bear)
13WHAM-TV (Mar.7 2018 - Seneca Park Zoo polar bear dies from severe liver disease)
Rochester Democrat and Chronicle (Mar.7 2018 - Seneca Park Zoo's only polar bear dies)

(過去関連投稿)
アメリカ・ニューヨーク州 ロチェスターのセネカ動物園が史上初のホッキョクグマの人工授精を行う
デナリ (円山動物園) とその母親、兄弟姉妹たちの姿 ~ ユタ州・ソルトレイクシティーの地元紙の記録
アメリカ・ニューヨーク州 ロチェスターのセネカ動物園でのオーロラへの人工授精、結果は実らず
アメリカ・ニューヨーク州 ロチェスターのセネカ動物園の26歳のゼロが亡くなる
by polarbearmaniac | 2018-03-08 00:30 | Polarbearology

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