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2018年 04月 07日 ( 1 )

ロシア・ノヴォシビルスク動物園のカイ(クラーシン)とゲルダの成就への道のり ~ 王道を歩む黄金のペア

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カイ(クラーシン)とゲルダ 
Photo(C) Ольга Головина / Типичный Новосибирск

ロシア・ノヴォシビルスク動物園の共に10歳であるカイ(クラーシン)とゲルダといえば、もうロシアでだけではなく世界的なレベルでのペアになりつつあります。彼らは若くしてすでにある種の風格のようなものが備わってきつつあるわけですが、それは単に彼らの体格がロシア的で巨大であるといったことに留まらず、それぞれが異なる強烈な個性を持った二頭が緊張感を持った関係を維持しつつ全体として調和のとれた小宇宙を形成していることが理由であるように思います。さて、前回の投稿は「国際ホッキョクグマの日」についてでしたが、その後のこのカイ(クラーシン)とゲルダのペアの繁殖行動期の同居の様子を地元のファンの方々の撮影した映像で見ていきましょう。

まず3月15日の映像です。



次は3月21日の映像です。二頭の距離間はいろいろな場面で多彩な面を見せていますが基本的には一定の緊張関係があります。



次は3月27日の映像です。決して急がないカイ(クラーシン)の戦略的な冷静さを感じさせます。



次は3月29日の映像です。カイ(クラーシン)はゲルダに対して次第に距離を縮めていくわけですが、それは物理的な距離間というよりも二頭の間にある独特の空気の一致点が定まっていきつつあるとでもいった様相を呈しています。



次は4月4日の映像ですが、二頭の間に濃厚な空気が漂うところまで行っています。到達点の入り口に立ったカイ(クラーシン)とゲルダです。



昨年2017年の繁殖シーズンについてはゲルダに出産があったかどうかは明らかにされてはいませんが室内外の扉は開放されたままだったようですから、ゲルダには出産はなかったと解するのが一般的な理解であるとは思います。しかしゲルダは赤ちゃんを産室に置いて自分は飼育展示場に出てくるという大胆なことを前回の2015年12月のロスチクの出産の時は行っていたわけですから、出産はあったものの食害その他の理由で育たなかったという見方も不可能ではないでしょう。ロスチクもまだノヴォシビルスク動物園内の他の場所で暮らしており、どの動物園に移動するかが明らかになっていない現状ですから昨年2017年の繁殖シーズンにゲルダに出産があったかどうかはそれほど大きな問題ではないとも言えます。しかし今年2018年の繁殖シーズンにおいてはゲルダの出産の確率はかなり高いと考えたほうがよいでしょう。
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カイ(クラーシン)とゲルダ 
Photo(C) Ольга Головина / Типичный Новосибирск

さて、今年6月から東京(成田) - ノヴォシビルスク間の直行便がS7航空によって開設されます。こちらを御参照下さい。さて、そうなると朝に成田を出発してその日のうちにノヴォシビルスク動物園に行くことも可能となります。
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6月に成田 - ノヴォシビルスクを往復しますと、エコノミークラスでは思っていたよりも安く6万円ほどです。ちょうどこの時期はロシアでFIFAワールドカップが開催されている時期に重なってくるわけですが試合は全てロシアの西半分、つまり欧州側にて行われますのでロシアの東半分の都市についてはホテルその他が確保できなくなることはないようにも思います。

今年2018年のロシアは十分に楽しめそうだと私は昨年勝手に考えていました。ノヴォシビルスクにもペルミにも赤ちゃんは誕生するだろうと考えていたからです。ところがどちらもそうではなかったですし、それ以上に残念だったのはアンデルマにもう会えなくなってしまったということです。あれほどまでに偉大なホッキョクグマがいなくなってしまっては今年のロシアは果たして出かける意味があるのかということです。まあ、いろいろと考えておきましょう。

(過去関連投稿)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の「国際ホッキョクグマの日」 ~ ゲルダ親子を愛する「草の根のファン」
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ロシア・ノヴォシビルスク動物園のカイ(クラーシン)とゲルダのさらなる挑戦
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の「国際ホッキョクグマの日」
by polarbearmaniac | 2018-04-07 03:00 | Polarbearology

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