街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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2018年 05月 29日 ( 2 )

トヴェルスカヤ通りで出会う文学者、音楽家たちの記憶(2)

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プーシキン広場からさらに南東に歩く。歴史あるエリセーエフスキーの食料品店である。
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エリセーエフスキーの食料品店の上階にソ連時代の作家のニコライ・オストロフスキー (Николай Алексеевич Островский 1904~1936年12月22日)が住んでいたことを示すプレートがある。彼の代表作が「鋼鉄はいかに鍛えられたか」であるが、実につまらない作品である。


Загадочная жизнь Николая Островского

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ソ連時代に有名だったホテル・ルックス (Гостиница «Люкс»)は依然として修復工事が止まったままである。もう数年前からこういうカバーをかけられた姿である。ここはコミンテルンの外国人宿舎だった。 ホー・チ・ミン、周恩来(中国首相)、リヒャルト・ゾルゲ、片山潜なども滞在していた。
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そういったカバーの隙間から見えるこの建物はまさに歴史的存在なのだ。
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そしてカメルゲルスキー横町である。コンスタンチン・スタニスラフスキー (Константин Сергеевич Станиславский) とヴラジーミル・ネミロヴィチ=ダンチェンコ (Владимир Иванович Немирович-Данченко) の像がある。この二人の演出家はモスクワ芸術座を結成し、ロシアにおけるリアリズム演劇を確立した。
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これがチェーホフ記念モスクワ芸術座である。
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さて、今回初めてカメルゲルスキー横町で「発見」したのがこの建物である。これは作曲家のセルゲイ・プロコフィエフ (Сергей Сергеевич Прокофьев 1891~1953)が晩年 (1947~1953) に住んでいた住居である。
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ここがプロコフィエフ博物館 (Sergei Prokofiev Museum) として2016年にオープンしていたのである。私は知らなかった。今日は月曜日なので閉館日だ。
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彼は1953年3月5日、つまりスターリンの死んだ同じ日に亡くなっている。


Документальные фильмы - Сергей Прокофьев

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トヴェルスカヤ通りの反対側にはブリューソフ小路に入るアーチがある。
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演出家のメイエルホリド(Всеволод Эмильевич Мейерхольд 1874~1940)が逮捕されるまで住んでいた住居があって博物館になっている。もう何度も来た場所である。彼がモスクワに来る前に住んでいたのはペンザであり、そのペンザの住居については「ペンザの「メイエルホリドの家 (Дом Мейерхольда) 記念館」を訪ねて ~ 粛清の犠牲者の記憶」という投稿を御参照頂きたい。


Документальный фильм о режиссёре В.Э. Мейерхольде

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ブリューソフ小路をさらに進むと16世紀に起源のあるウスペンスキー・ヴラジェク復活教会 (Храм Воскресения Словущего на Успенском Вражке) がある。
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ソ連時代でも活動していた教会だそうである。
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この教会のすぐそばにチェリストのムスティスラフ・ロストロポーヴィチ (Мстислав Леопольдович Ростропович 1927~2007)の像が立っている。これは比較的最近になって建てられたはずである。


Rostropovich - The Genius of the Cello (BBC)

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ブリューソフ小路を戻ってアーチをくぐりトヴェルスカヤ通りに戻る。
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トヴェルスカヤ通りはこのホテル・ナショナル(ナツィオナーリ)で終わる。このホテルは私は何回か宿泊しているが、素晴らしいホテルである。建物が歴史的建築物であり場所も最高である。またこのホテルに宿泊してみたくなってきた。

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(May.28 2018@モスクワ)
by polarbearmaniac | 2018-05-29 05:30 | 異国旅日記

トヴェルスカヤ通りで出会う文学者、音楽家たちの記憶(1)

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今日のモスクワは暑くもなく寒くもなく快適な気温に加えて空は快晴である。月曜日なので美術館などは休みでありモスクワ動物園も休みである。定番の散歩道をまた歩いてみることにしたい。
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トヴェルスカヤ通りを南東に向かって歩くことにする。
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凱旋広場に立つ革命詩人のマヤコフスキーの像。
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マヤコフスキー(Влади́мир Влади́мирович Маяко́вский 1893~1930) はソ連崩壊後はかつての人気と評価が低下してしまった詩人である。
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私は彼の作品は嫌いではない。


Маяковский. Последняя любовь, последний выстрел. 2013. Особая Папка.

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この凱旋広場にはモスクワを代表するコンサートホール(チャイコフスキー記念ホール)がある。
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右折してボリシャヤ・サドーヴァヤ通りに入ることにする。
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ここに作家ブルガーコフの住んだ住居がある。
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ここから入っていく。
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ブルガーコフの家博物館 (Музей - театр "Булгаковский Дом")である。
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そしてブルガーコフ博物館 (Музей Михаила Булгакова)である。この二つについては2015年の投稿でご紹介している(モスクワのブルガーコフ博物館を訪ねて ~ 「原稿は燃えない «Рукописи не горят»」)。ブルガーコフは現在に至るまで私にとっては非常に苦手な作家であり続けている。


Михаил Булгаков. Проклятие мастера

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もう一度トヴェルスカヤ通りに戻って散策を続ける。
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今まで気がつかなかったプレートに初めて気が付いた。
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往年のソ連の偉大なテノール歌手であったセルゲイ・レメシェフ (Сергей Яковлевич Лемешев 1902~1977) が晩年を暮らした家である。


レメシェフの歌うチャイコフスキーの『エフゲニー・オネーギン』のレンスキーのアリア ("Я люблю вас, Ольга")
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プーシキン広場にやってきた。
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地下道を歩いてトヴェルスカヤ通りの反対側に渡ることにする。
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ロシアの国民的詩人であるプーシキン (Александр Сергеевич Пушкин 1799~1837) の像。
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(May.28 2018@モスクワ)
by polarbearmaniac | 2018-05-29 05:00 | 異国旅日記

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