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2018年 07月 29日 ( 1 )

ベルリン動物公園のトーニャの今年の繁殖シーズンの出産への期待 ~ 夏の日の氷のプレゼント

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トーニャ (Eisbärin Tonja) Image:Deccan Chronicle/AFP

ドイツの首都であるベルリンに二つある動物園のうち、旧東ベルリンにあるベルリン動物公園 (Tierpark Berlin) に暮らす8歳の雌(メス)のホッキョクグマであるトーニャについては以前に何度も投稿してきました。とりわけ2016年と2017年の過去二つの繁殖シーズンにわたって彼女は出産したものの赤ちゃんはが屋外に登場する前に産室内で死亡してしまった経緯については詳しくご紹介してきたつもりですし、私自身も2013年の1月と12月にベルリン動物公園で彼女に会っているだけでなく2010年の5月と7月にモスクワ動物園でも彼女に会っていますので非常になじみの深いホッキョクグマです。

このトーニャは彼女のパートナーである6歳の雄(オス)のヴァロージャと今年のシーズンにも繁殖を狙って同居して3月に数回の繁殖行為があったそうです。その結果としてヴァロージャは旧西ベルリンのベルリン動物園にすでに移動しています。彼のベルリン動物園への移動の目的はトーニャを飼育展示場で単独飼育することによってトーニャを落ち着いた気持ちで出産に導いていきたいという意図があるということです。ここで最近のトーニャの様子を映像で見てみましょう。ベルリンの夏も今年はかなり気温が上昇しているそうで、そういった中でトーニャに氷のプレゼントが行われています。下の写真をワンクリックして下さい。
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Image:Deccan Chronicle/AFP

次の二つの映像は太い円柱のようなもので遊ぶトーニャです。





食欲も旺盛らしくかなり体重の増加しているトーニャです。今年の11~12月には三度目の出産が期待されているわけですが印象としてはかなり確率が高いように思います。しかし問題は産室内での育児状態でしょう。トーニャは過去の二回、実にしっかりと赤ちゃんの面倒を見ていたのですが、最初の赤ちゃんであるフリッツの死因については特定できなかったものの肝臓に生じた炎症が直接の死因だった可能性があり、二回目の赤ちゃんについては肺炎が死因だったわけです。この二頭の赤ちゃん威は免疫力に問題があったのではないかというのが私の憶測です。これについては「ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃんが死亡 ~ 名状し難き不安感」という投稿で述べています。

今年もトーニャについて注目して見守りたいと思っています。

(資料)
Deccan Chronicle (Jul.26 2018 - Berlin's polar bear Tonja gets frozen veggies to withstand heat)
Berliner Kurier (Mar.14 2018 - Auf alle Felle Frühlingsgefühle!) (Jun.1 2018 - Eisbärin Tonja sucht im Tierpark die perfekte Welle)
B.Z. (May.9 2018 - Eisbärin Tonja ist wieder allein – und vielleicht sogar trächtig)

(過去関連投稿)
ベルリン動物公園がトーニャの出産準備体制へ ~ 自ら産室に入ったトーニャの出産は間近か?
ベルリン動物公園でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ 一頭は死産でもう一頭は生存中
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ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃんが死亡 ~ 名状し難き不安感
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ベルリン動物公園でトーニャとヴァロージャの同居が再開 ~ 今年も再び始まった二頭の長いドラマ
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by polarbearmaniac | 2018-07-29 01:00 | Polarbearology

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