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2018年 11月 05日 ( 1 )

アメリカ・シンシナティ動物園のアナーナ(札幌のデナリの妹)に出産の期待 ~ 24時間の監視体勢が敷かれる

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アナーナ(札幌のデナリの妹) Photo(C)Cincinnati Zoo

今年も11月になりホッキョクグマの出産シーズンに入っています。これから来年1月初頭まではいつ赤ちゃん誕生のニュースがあっても全くおかしくありません。但しやはりピークというものはあり「北米の過去約100年間の飼育下のホッキョクグマ出産記録が語ること(2) ~ 出産のピークは何日頃?」という投稿で述べていますが統計的には11月29日がピーク中のピークの日となっています。今年の繁殖シーズンには世界の動物園で何組ものペアが繁殖に挑戦していたわけで、その成否の結果が明らかになるのが11~1月初旬ということになります。どこの動物園のどのペアが繁殖行為を行ったかについてはその情報を公開している動物園は非常に少ないわけですから私も周辺情報などから推測していく以外にはありません。ロシアの動物園ではかなりこういった情報を外に発信するのですがアメリカの動物園は非常に消極的です。欧州の動物園はその中間といったところです。そういった乏しいアメリカの動物園の情報の中で今年の繁殖シーズンで注目すべきなのがシンシナティ動物園 (Cincinnati Zoo & Botanical Garden) です。是非「アメリカ・シンシナティ動物園の28歳のリトルワン(旭川のサツキの兄)への大きな声援」という投稿を御参照下さい。

報道によりますとシンシナティ動物園ではすでに10月末からアナーナの状態について24時間の監視体制をとっているそうです。おそらくそれは飼育展示場と産室内のモニターカメラの映像をスタッフが交替でチェックしているということのようです。アナーナの体重はここ数か月の間に60kgs以上も増加しており、ホルモン値、活動量の変化、食欲の変化などは彼女が妊娠していることを示していると同園の獣医さんは語っています。ただし本当の妊娠なのが偽妊娠なのかについての判別は不可能であるとも語っています。札幌・円山動物園のデナリの妹である現在17歳のアナーナ、そして旭山動物園のサツキの兄である現在は28歳のリトルワン、この二頭の間での繁殖に成功するならば快挙と言ってよいでしょう。何故ならリトルワンの血統で世界で残っているのは旭山動物園のサツキ(彼の妹)だけであってもう彼はアメリカで唯一の孤立した血統として非常に希少価値が高いからなのです。血統的な観点から言ってシンシナティ動物園での25年振りのホッキョクグマの赤ちゃん誕生の成否は世界のホッキョクグマ界で最も注目すべきことだと言えます。ここで昨年のアナーナの姿を見ておきましょう。



シンシナティ動物園よりの朗報を待ちたいと思います。

(資料)
WKRC TV Cincinnati (Nov.1 2018 - Cincinnati Zoo watching for possible polar bear cub)
WLWT Cincinnati (Nov.1 2018 - Cincinnati Zoo is now on 24-hour polar bear cub watch)

(過去関連投稿)
【訃報】 円山動物園のサツキのお母さんが亡くなりました..
アメリカ・デンバー動物園のフロスティ(旭山動物園サツキの兄)逝く
アメリカ・クリーヴランド、メトロパークス動物園のスノウボール (旭山動物園 サツキの母) の遺したもの
アメリカ・クリーヴランドのメトロパークス動物園のオーロラ(旭山動物園サツキの姉)、長い旅を経ての死
アメリカ・バッファロー動物園のアナーナ(円山動物園 デナリの妹)が繁殖のために他園移動が決定
アメリカ・バッファロー動物園のアナーナがシンシナティ動物園に無事到着
アメリカ・シンシナティ動物園のベリットがウィスコンシン州のヘンリー・ヴィラス動物園へ
アメリカ・シンシナティ動物園のアナーナが一般公開される ~ 遺伝的多様性の維持に必死となる米国
アメリカ・シンシナティ動物園のアナーナとリトルワンの初同居が行われる ~ 繁殖に意欲的姿勢を見せる同園
アメリカ・シンシナティ動物園でのリトルワンとアナーナの誕生会 ~ 札幌でのデナリとサツキの同居回想
アメリカ・シンシナティ動物園の28歳のリトルワン(旭川のサツキの兄)への大きな声援
by polarbearmaniac | 2018-11-05 01:30 | Polarbearology

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