街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


by polarbearmaniac

プロフィールを見る
更新通知を受け取る

2018年 11月 08日 ( 1 )

フランス・ミュルーズ動物園のナニュク (Nanuq) が満二歳となる ~ 将来のパートナーはトーズ (Todz) か?

a0151913_20491494.jpg
ナニュク(左)とセシお母さん(右) Photo(C)L’Alsace/Darek Szuster

2016年の11月7日にフランス・アルザス地方のミュルーズ動物園 (Parc zoologique et botanique de Mulhouse) でセシ (Sesi) お母さんから誕生した雌(メス)のナニュク (Nanuq) が満二歳になりました。このナニュクについて本ブログでの前回の投稿は一年前のナニュクの一歳の誕生日についてでしたので、なんと一年振りになります。ホッキョクグマの幼年個体の成長は生後一年あたりまでは比較的よく情報が流れてくるのですが、それ以降は急に少なくなってしまいます。地元のファンの方々が淡々と成長を見守るといった感じになるわけです。
a0151913_010245.jpg
ナニュク Photo(C) L’Alsace/Darek Szuster

現在ミュルーズ動物園では従来から二区画であったホッキョクグマ飼育展示場をもう一区画追加する工事を行っているそうです。隣の区画に暮らしていた老齢だったヒグマが亡くなってしまいましたのでその区画をホッキョクグマの飼育展示場に転用すべく、全てコンクリートだった地面を土の地面にするという工事のようです。年内には完成するようで、この新しい区画をナニュクのための場所にするそうです。現時点ではまだ母親のセシはナニュクの「庇護者」として行動しているそうですがセシが娘のナニュクを突き放すような時期が来るのではないかといった予想から別居のための新しい区画を準備しておくということです。このナニュクの他園への移動の話は具体化はしていないもののEAZA のコーディネーターはベルギーの動物園を言及しているそうです。そうなるとベルギーで現在ホッキョクグマを飼育している原生サファリパーク (Le Monde Sauvage d’Aywaille) ではないかとも考えられますが「初めてホッキョクグマを受け入れる動物園 ("un zoo en Belgique, qui accueillerait là ses premiers ours polaires") ということですから現在はまだホッキョクグマを飼育していない動物園ということになります。そうなると原生サファリパーク以外のベルギーのどの動物園になるのかはよくわかりません。そしてナニュクの将来のパートナーについてはオランダやドイツの動物園の個体について言及しています。そうなるとロッテルダム動物園の雄(オス)のトーズ (Todz) が最有力候補になるものと思われます。

こうやって個々の動物園に関する報道記事の中で担当者へのインタビューへの発言のなかでEAZA のコーディネーターの意図が見え隠れしてくるのは非常に興味深いことです。そこからホッキョクグマの個体再配置のいろいろな図式が見えてくるわけですが、これはもう「超マニア」の領域の話ですので今回はこれ以上述べないことにしておきます。「仮にトーズが札幌にでも来ることになれば私は喜んで札幌に移住するでしょう」と私が述べたのはつい先日のことですが、どうやら移住の必要はないようです。

(資料)
L'Alsace.fr (Nov.7 2018 - Nanuq, deux ans déjà…)
DNA (Nov.7 2018 - Mulhouse: l'ourse Nanuq, deux ans déjà… )

(過去関連投稿)
フランス・ミュルーズ動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 5歳のセシが二度目にして出産に成功
フランス・ミュルーズ動物園で誕生した赤ちゃんの近況 ~ 大きな喜びに包まれる同園
フランス・ミュルーズ動物園で誕生した赤ちゃんが生後三か月となる ~ ネットによる命名投票受付中
フランス・ミュルーズ動物園の赤ちゃんがセシお母さんと共に屋外に登場
フランス・ミュルーズ動物園の赤ちゃんが遂に一般公開 ~ 性別は雌(メス)で「ナニュク (Nanuq)」と命名
フランス・ミュルーズ動物園で大人気となったセシとナニュクの親子を担当するスタッフの充実した毎日
フランス・ミュルーズ動物園のセシとナニュクの母娘の近況 ~ 「超大物」の母親であるセシ
フランス・ミュルーズ動物園のセシとナニュクの親子の近況 ~ 優れた映像に恵まれない親子
フランス・ミュルーズ動物園の生後7ヶ月になる雌(メス)のナニュクの近況 ~ 体重を落としたヴィックス
フランス・アルザス地方、ミュルーズ動物園のナニュクが間もなく満一歳へ
フランス・アルザス地方、ミュルーズ動物園のナニュクの満一歳の誕生日の前祝会が行われる
by polarbearmaniac | 2018-11-08 01:00 | Polarbearology

カテゴリ

全体
Polarbearology
しろくま紀行
異国旅日記
動物園一般
Daily memorabilia
倭国旅日記
しろくまの写真撮影
旅の風景
幻のクーニャ
エッセイ、コラム
街角にて
未分類

最新の記事

ロシア・クラスノヤルスク動物..
at 2018-12-14 03:00
ドイツ・ブレーマーハーフェン..
at 2018-12-14 00:30
デンマーク・コペンハーゲン動..
at 2018-12-13 17:00
ロシア・ペンザ動物園の8歳と..
at 2018-12-12 23:30
ベルリン動物公園で誕生の赤ち..
at 2018-12-11 20:00
ロシア・ノヴォシビルスク動物..
at 2018-12-10 18:00
大阪・天王寺動物園のシルカの..
at 2018-12-09 22:30
ロスチク、「さようなら」も言..
at 2018-12-08 23:55
オランダ・ヌエネンの「動物帝..
at 2018-12-07 22:15
ドイツ・ブレーマーハーフェン..
at 2018-12-07 21:00

以前の記事

2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月

検索

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ライフログ


人生と運命 1


スターリン―青春と革命の時代


モスクワは本のゆりかご


私のモスクワ、心の記憶


自壊する帝国 (新潮文庫)


甦るロシア帝国 (文春文庫)


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)


ロシア 春のソナタ、秋のワルツ-1999-21st


それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影


ミチコ・タナカ 男たちへの讃歌 (新潮文庫)


わがユダヤ・ドイツ・ポーランド―マルセル・ライヒ=ラニツキ自伝


ベルリン戦争 (朝日選書)


Hof――ベルリンの記憶


カチンの森――ポーランド指導階級の抹殺


北京烈烈―文化大革命とは何であったか (講談社学術文庫)


慟哭の通州――昭和十二年夏の虐殺事件


主題と変奏―ブルーノ・ワルター回想録 (1965年)


藤田嗣治 異邦人の生涯


Barle's Story: One Polar Bear's Amazing Recovery from Life As a Circus Act


Lenin's Tomb: The Last Days of the Soviet Empire


Resurrection: The Struggle for a New Russia


Hotel Adlon: Das Berliner Hotel, in dem die grosse Welt zu Gast war


Ein seltsamer Mann


Alma Rose: Vienna to Auschwitz


St Petersburg: A Cultural History


Gulag