街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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2019年 06月 14日 ( 2 )

オランダ・ロッテルダム動物園のトーズ (Todz) がフランス・リモージュ近郊のレイヌ動物園へ

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トーズ (Ijsbeer Todz)
(2019年5月22日撮影 於 オランダ・ロッテルダム動物園)

今回の投稿はこの二つ前の投稿と対となった内容です。オランダのロッテルダム動物園で2014年12月にオリンカから誕生した雄(オス)のトーズ (Todz) がフランス中部・リモージュ近郊のレイヌ動物園 ("Parc Zoo Du Reynou" は正式には「レイヌ動物公園」ですが簡単に「レイヌ動物園」と訳しておくことにします)に移動することになり、一昨日の6月12日に同園に到着したことが明らかにされました。その到着の様子が映像として公開されましたのでこちらをクリックして下さい。ロッテルダム動物園には間もなくオリンカのパートナーとしてアウヴェハンス動物園からヴァロージャが到着することになっていますが、まだ到着したという正式な発表はありません。
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トーズ (Ijsbeer Todz)
(2019年5月22日撮影 於 オランダ・ロッテルダム動物園)

このトーズは先日私がロッテルダム動物園を訪問したときに会ったばかりでした。彼は以前はベルギーの動物園に移動するという報道があったわけですが実際にはフランスに移動したというわけです。このレイヌ動物園 (Parc Zoo Du Reynou) にはホッキョクグマ飼育展示場が建設されたためホッキョクグマ飼育を開始することとなって今回のトーズの移動が実現したというわけです。尚、トーズのパートナーはオランダのフリースラント・アクア動物園の2012年11月生まれのネヌ (Nanu) となるそうで、ネヌは来週に到着するそうです。このネヌと共にフリースラント・アクア動物園で飼育されていた雄(オス)のフェリックスも他園に移動するそうで、このネヌとフェリックスに代ってフリースラント・アクア動物園にはペアを形成する二頭が来園することになるそうです。注目すべきはこのフェリックスが欧州内のどの動物園に移動するかです。彼は繁殖能力が非常に優れている17歳のホッキョクグマですが、血統管理がその理由と思われる事情で欧州内では繁殖の前面からは引き下がっていたわけですが欧州内の雄(オス)の個体不足のためでしょうか、遂に再び繁殖の舞台の前面に再登場することになるというわけです。彼の移動先の候補としてはミュンヘンのヘラブルン動物園、あるいはフィンランドのラヌア動物園が挙げらえるでしょう。前者が有力だと思います。エストニアのタリン動物園やチェコのブルノ動物園も考えらえないというわけではないと思いますが可能性としては低いと思います。このフェリックスの移動先については状況を注視したいと思います。

欧州のホッキョクグマ界の動きは実にダイナミックです。

(資料)
Parc Zoo Du Reynou (Jun.13 2019 - Hier, Todz est arrivé de Rotterdam)
RTV Rijnmond (Jun.6 2019 - IJsbeer Todz gaat naar Frankrijk)
Nieuwe Stadsblad (Jun.6 2019 - De laatste dagen van ijsbeer Todz in Blijdorp)
Leeuwarder Courant (Jun.11 2019 - IJsberenkoppel komt naar AquaZoo: huidige ijsberen maken plaats)
France Bleu (Apr.27 2019 - Bien-être animal : comment le parc du Reynou près de Limoges prépare l'arrivée de deux ours polaires)
Zoonaute (May.10 2019 - Les ours polaires arriveront début juin au Parc Zoo du Reynou)

(過去関連投稿)
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ロッテルダム動物園 (Diergaarde Blijdorp) を四年振りに訪問 ~ 偉大なるオリンカとの再会
オランダ・アウヴェハンス動物園のヴァロージャがロッテルダム動物園へ
by polarbearmaniac | 2019-06-14 02:00 | Polarbearology

カナダ・サンフェリシアン原生動物園のキニュクとシュカの屋外への登場 ~ 異なる性格と母親の育児姿勢

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エサクバクお母さんとキニュク
Photo(C)Zoo sauvage de Saint-Félicien
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ミラクお母さんとシュカ Photo(C)Zoo sauvage de Saint-Félicien

カナダ・ケベック州のサンフェリシアン原生動物園で昨年2018年の11月27日にエサクバクから生まれた雄(オス)の赤ちゃんのキニュク (Kinuk) と12月11日にミラクから生まれた同じく雄(オス)の赤ちゃんのシュカ (Shouka) は共に5月に屋外に登場して一般公開されています。しかしこの二頭の赤ちゃんは誕生日に二週間の開きがありますので一般公開された日も異なっています。

まず5月14日にキニュクがエサクバクお母さんと共に屋外に登場した時の様子を映像で見てみましょう。最初のものはサンフェリシアン原生動物園の公式映像、次はTV報道の映像です。キニュクはエサクバクお母さんの後ろに常にくっついている状態だったようです。それから水にも入っています。





次に5月24日のシュカのミラクお母さんと共に屋外に登場した映像です。なかなか用心深く行動している様子がわかります。



サンフェリシアン原生動物園はこのキニュクとシュカの性格の違いや、それぞれの母親の育児姿勢の違いについて語っています。エサクバクのほうがミラクよりも赤ちゃんに対して庇護的な姿勢が強くキニュクはしっかりと母親に付き従う従順な性格だそうです。一方でミラクは冷静な母親であり赤ちゃんのシュカに対してその自主性を尊重する母親であるということだそうです。

さて。ここでキニュクとシュカの二頭の赤ちゃんが一般公開される直前の時期の室内での映像も紹介されていますので、それを二つほど見ておきましょう。いずれも前半がキニュク、後半がシュカです。





これは私の経験ですが、一般的に雄(オス)の赤ちゃんのほうが雌(メス)の赤ちゃんよりも母親に従順な場合が多く、そして素直な場合が多いようです。雌(メス)の赤ちゃんというのは幼いうちからかなり個性が強く前面に出てくる場合が多いというのが今までの一般的な印象です。

(資料)
Le Devoir (May.14 2019 - Première sortie publique pour un ourson blanc né au Zoo de Saint-Félicien)
L'Étoile du Lac (May.14 2019 - Kinuk découvre son terrain de jeu)
Le Quotidien (May.14 2019 - Une première sortie pour Kinuk au Zoo de Saint-Félicien)
TVA Nouvelles (May.14 2019 - Voici Kinuk, le bébé ours polaire du Zoo sauvage de Saint-Félicien)
Le Quotidien (May.25 2019 - Le petit Shouka plonge devant les visiteurs)

(過去関連投稿)
カナダ・ケベック州、サンフェリシアン原生動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!~ 同園で9年振りの誕生
カナダ・サンフェリシアン原生動物園で誕生の赤ちゃんの一週間
カナダ・サンフェリシアン原生動物園で誕生の赤ちゃんの生後二週間目
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カナダ・サンフェリシアン原生動物園で誕生の二頭の赤ちゃんたちが順調に生後一か月を突破
カナダ・サンフェリシアン原生動物園で誕生の二頭の赤ちゃん、それぞれ産室内で歩きはじめる
カナダ・サンフェリシアン原生動物園で誕生の二頭の赤ちゃんの近況を伝える映像
カナダ・サンフェリシアン原生動物園で誕生の二頭の赤ちゃんたちの最新の様子を伝える映像が公開
カナダ・サンフェリシアン原生動物園で誕生の二頭の赤ちゃんのうち一頭が姿を現す
カナダ・サンフェリシアン原生動物園のエサクバクの赤ちゃんとミラクの赤ちゃんの近況
カナダ・サンフェリシアン原生動物園の二頭の赤ちゃんの約二週間の成育差を見る
カナダ・サンフェリシアン原生動物園の二頭の赤ちゃんの「国際ホッキョクグマの日」
カナダ・サンフェリシアン原生動物園の二頭の赤ちゃんの性別は共に雄(オス)と発表
カナダ・サンフェリシアン原生動物園の二頭の雄(オス)の赤ちゃんのうちミラクの赤ちゃんが屋外に登場
カナダ・サンフェリシアン原生動物園の二頭の雄(オス)の赤ちゃんの名前が間もなく発表の予定
カナダ・サンフェリシアン原生動物園の赤ちゃんの名前は"キニュク (Kinuk)"と"シュカ (Shouka)" に決定
カナダ・サンフェリシアン原生動物園で一般公開が待たれる二頭の赤ちゃん ~ シュカも屋外に登場
カナダ・サンフェリシアン原生動物園のキニュクとシュカの二頭の雄(オス)の赤ちゃんの行動の「雄らしさ」
by polarbearmaniac | 2019-06-14 00:30 | Polarbearology

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