街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ロシア・オムスクのメディアが当ブログ開設者のボリシェリェーチェ動物園訪問を報じる

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Image:СуперОмск

10月10日と12日の二日間、ロシアの西シベリアの小さな町にあるボリシェリェーチェ動物園 (Большереченский зоопарк) を訪問しましたが、その私の訪問についてオムスクのメディアである СуперОмск が10月30日付けで記事を掲載しました。"Прибывший в Омск японский блогер-любитель белых мишек пришел в восторг от медведицы Гули" (オムスクに到着した日本のホッキョクグマファンのブロガーがグーリャとの出会いを喜ぶ)という内容の記事であり、私の撮影した動画も記事の中で紹介されています。

その記事では私が訪問後に本ブログで述べた内容が非常に正確に要約されています。これは多分、日本語を理解する方がロシア語に翻訳後に要約したものと思われます。そうでありませんと、これだけ正確に私の真意を語ったロシア語にはならないように思います。それから私を案内してくれたボリシェリェーチェ動物園のスタッフの方のコメントも入っており、私がグーリャ (Гуля) に会って大いに喜んだということについても述べられています。

ボリシェリェーチェ動物園は実に素晴らしい動物園でした。そしてそこに暮らすグーリャに会うことができたのは最高の体験でした。スタッフの方々も素晴らしい方々ばかりでした。オムスクからこのボリシェリェーチェ動物園までは約200km の距離かあり、車で片道約2時間45分かかりましたので往復では5時間半を要します。道すがらの風景は素晴らしいものでした。雄大なスケールのシベリアの秋の平原に葉が黄金色をした木々が遠くに眺められるという、まさに息をのむような「黄金の秋」の絶景であり、どうしても写真を撮影したいとは思ったものの片側一車線の道路では車を道路脇に寄せるスペースが全く無く、実に残念でしたが撮影はできませんでした。オムスクからボリシェリェーチェ動物園に行き、そしてオムスクに戻ってきますとその疲労は大変なものでしたが実に素晴らしい二回の同園への訪問でした。是非また行ってみたいと思っています。また、同園訪問の二日目に現地でお会いしたロシア人のファンの方(当日オムスクからいらっしゃった方)とは時間の都合であまりお話しできませんでしたが、次の機会には是非いろいろとお話ししてみたいと思っています。

(資料)
СуперОмск (Oct.30 2018 - Прибывший в Омск японский блогер-любитель белых мишек пришел в восторг от медведицы Гули)

(*2018年10月 ボリシェリェーチェ動物園訪問記)
・ボリシェリェーチェ動物園へ ~ グーリャさん、初めまして!!
・グーリャ (Гуля)、その素顔と性格 ~ 慎み深さと浄化された静謐さ
・ボリシェリェーチェ動物園訪問二日目 ~ 神はグーリャを見捨てなかった
・グーリャさん、お元気で! ~ 心洗われる体験の二日間

(過去関連投稿)
ロシア・西シベリアのオムスク近郊、ボリシェリェーチェ動物園に暮らすグーリャ ~ 人間への不信と無関心
ロシア・西シベリアのボリシェリェーチェ動物園で飼育のグーリャに 「ホッキョクグマの日」 が開催予定
ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園のグーリャの「ホッキョクグマの日」 ~ 悲劇の幼年期の記憶
ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園のグーリャの近況 ~ 話題の光が当たらずとも良好な飼育環境
ロシア・西シベリア、オムスク近郊のボリシェリェーチェ動物園の「国際ホッキョクグマの日」のグーリャの姿
ロシア最大の石油会社 ロスネフチがロシアの動物園の全ホッキョクグマへの援助・保護活動開始を表明
ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園のグーリャにロスネフチ社より飼育場整備の資金援助
ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園、グーリャ(Гуля) の「国際ホッキョクグマの日」
ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園のグーリャ(Гуля)、乏しい情報から知るその動向
ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園のグーリャ、情報欠如の「幻のホッキョクグマ」としての存在
ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園のグーリャの近況 ~ ロスネフチ社からの次の援助
ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園を襲った洪水の被害 ~ グーリャは無事に毎日を過ごす
ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園のグーリャ、視力・聴力を大部分失うも嗅覚で元気に暮らす
ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園に訪れた秋 ~ 季節の味覚を楽しむグーリャ
ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園のグーリャの旺盛な食欲 ~ ロシアで上がる彼女の知名度
ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園のグーリャに早々とクリスマス用の木のプレゼント
ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園のグーリャの冬の日 ~ 心温まる地元のファンとの関係
ロシア・ボリシェリェーチェ動物園の「国際ホッキョクグマの日」~ グーリャとウスラーダの運命の分岐点
ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園のグーリャ (Гуля) が過ごす豊かな余生
ロシア・西シベリア、ボリシェリェーチェ動物園のグーリャの近況 ~ 「幻のホッキョクグマ」へのオマージュ
by polarbearmaniac | 2018-10-31 03:00 | Polarbearology

ロシア・ノヴォシビルスク動物園での "День тыквы" (カボチャの日)のイベント

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カイ(クラーシン) Photo(C)Анна НОВИКОВА

海外で行われる行事に関してその文化的背景を無視して子供のような無邪気さでそれを国内に受け入れるのが我々日本人の特性ですがロシアにおいてはそうではないようです。まずロシアにおけるハロウィンの位置付けについては是非「ハロウィン浸透に賛否両論」及び「ハロウィンに対するロシア人の反応は?」を御参照下さい。この二つの記事の内容を踏まえませんと今回のロシア・ノヴォシビルスク動物園における "День тыквы" (カボチャの日)のイベントについて理解することは難しいでしょう。シルカがノヴォシビルスク動物園から天王寺動物園に移動してくることがなかったならば私たちはロシアにおけるハロウィンが何を意味するのかについて知る機会はなかったかもしれません。

ロシア・西シベリアのノヴォシビルスク動物園では先週末の10月27日に "День тыквы" (カボチャの日)のイベントが行われたそうです。その日には来園者がカボチャを動物園に持ち寄って、その一部を切ったり飾りを付けたりして人の顔のようなものにしたカボチャの来栄えを競いあうということがまず行われたそうです。そしてその後にそのカボチャが動物たちにプレゼントされるというイベントだそうです。その様子をノヴォシビルスク動物園の公式映像で見てみましょう。登場しているホッキョクグマはカイ(クラーシン)です。



ノヴォシビルスク動物園や来園者はこのイベントを公式には「ハロウィン」とは決して呼ばす "День тыквы" (カボチャの日)という名前で行っています。ロシアにおいては賛否両論が渦巻く「ハロウィン」であるからこそ、そういった形でのイベントとしたのでしょう。ノヴォシビルスク動物園では「ハロウィン」という言葉を一切排除するものの、それに賛成する人々もいることからイベントを別の名前で行っているということです。ここで、このカボチャがシルカの父親であるカイ(クラーシン)に投げ与えられるシーンを見てみましょう。



次は角度を変えた映像です。



最初は随分反応が鈍かったようです。さて、ここで二年前の2016年11月のカボチャのプレゼントの様子を見てみましょう。登場しているのはロスチク(シルカの弟)とゲルダです。懐かしさを感じさせますね。



次の映像は以前にご紹介したことがなかったと思うのですが今年2018年8月のカイ(クラーシン)とゲルダへの魚のプレゼントの映像です。



さて、今年の11月下旬から12月にかけてゲルダが出産威成功するかどうかは大いに興味のあるところです。私が先日ノヴォシビルスク動物園を訪問してゲルダを観察した限りでは彼女の出産の確率は高いだろうというのが私の見立てです。となると彼女と赤ちゃんは多分2月下旬~3月上旬には屋外に登場してくるだろうと考えられます。となると私はそれに合わせる形でノヴォシビルスクにまた行こうと思っています。
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Photo(C)Новосибирский зоопарк

あの飼育展示場の微妙な高さのガラスボードは冬の寒さで曇っているでしょうからチルト式の背面液晶モニターの装備されたミラーレスカメラを使用してボードの上に据えて手前側に傾けた背面モニターを見ながら撮影することになると思うのですが、今度はSONYの α7iii か α6500 を使用することになるでしょう (シャッタースピードを速くするために本当は高感度に強い低画素の α7Siii が欲しいところですが未発売です。赤ちゃんの体は小さいですので、そうなると α6500 のほうがベターでしょうかねえ。)。冬期に雪や氷がガラスボードに付着して曇ってしまうと一眼レフのOVFを覗くのは新設されたあのガラスボードの高さではもう無理ですね。ノヴォシビルスク動物園のホッキョクグマ飼育展示場はもう一眼レフでの撮影は非常に難しいです。ただしSONYのミラーレスカメラ、果たして気温が-20℃にでもなって何時間も立ちつくして撮影しようとすると最後までちゃんと作動しますかどうか....? このあたりの信頼性がSONYのカメラには不安がありますね。

(資料)
Комсомольская правда (Oct.29 2018 - Хэллоуин для животных: в Новосибирском зоопарке отметили День тыквы)
Russia Beyond (Oct.31 2015 - ハロウィン浸透に賛否両論)
Sputnik 日本 (Oct.21 2017 - ハロウィンに対するロシア人の反応は?)

(過去関連投稿)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の「国際ホッキョクグマの日」 ~ ゲルダ親子を愛する「草の根のファン」
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ロシア・ノヴォシビルスク動物園の「二つの愛の心」 ~ "Два любящих сердца"
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクが母親ゲルダと別居となる ~ シルカもいた同園内の別の場所へ
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ロシア・ノヴォシビルスク動物園での2014年のゲルダとシルカの親子の思い出のページ
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の動物たちの暮らしを記録し続ける常連の来園者に大きな賞賛の声
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のホッキョクグマたちの冬の日の光景 ~ 掴めぬロシア国内の繁殖計画の情報
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のカイ(クラーシン)とゲルダのさらなる挑戦
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の「国際ホッキョクグマの日」
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のカイ(クラーシン)とゲルダの成就への道のり ~ 王道を歩む黄金のペア
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の初夏の日のホッキョクグマたち
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のカイ(クラーシン)とゲルダに黄色いボールのプレゼント
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダに今年の繁殖シーズンの出産への期待高まる
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスチクの近況 ~ 不透明な今後の状況
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のカイ(クラーシン)とゲルダに週二回の活魚のプレゼント開始
by polarbearmaniac | 2018-10-31 01:00 | Polarbearology

カナダ・ハドソン湾岸よりのライブカメラ映像が配信となる

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Image:KelownaNow

毎年今の季節はカナダのハドソン湾岸にホッキョクグマたちが集結してアザラシ狩りのために海水が凍るのを待つ季節になっています。ここ何年にもわたってハドソン湾岸の街チャーチル近郊とその南にあるワプスク国立公園あらはライブカメラによる映像の配信が行われていますが今年もすでにその映像が配信されています。そういったものを改めてご紹介しておきます。日本時間マイナス14時間が現地の時間となります。











(資料)
Polar Bears International (We work to conserve Polar Bears and Their Sea Ice Home)
explore.org (Polar Bear Tundra Buggy Lodge - North)
Mashable (Oct.27 2018 - Netflix has nothing on this polar bear webcam livestream)
KelownaNow (Oct.29 2018 - Canada's live polar bear cam is back and cuter than ever)
by polarbearmaniac | 2018-10-30 01:00 | Polarbearology

中国・山東省済南市の「泉城海洋極地世界」でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ 三回目の人工哺育

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Photo(C)齐鲁网

中国の山東省・済南市の「泉城海洋極地世界 (Quancheng Ocean Polar World)」でホッキョクグマの双子の赤ちゃんが10月16日に誕生したそうです。母親の名前は "莎莎" だそうで、この個体についての血統については中国の報道では何も述べていませんが "莎莎" という名前を発音しますと "シャーシャー" となるわけで、そうなるとこの個体は2007年6月にタイのバンコクのサファリワールドで誕生し、その後中国に移動した後に消息が不明となっているサーシャ (Sasha - 血統番号3088) ではないかと考えられます。100%の断言はできませんが可能性は極めて強いように想います。中国という国においてホッキョクグマが移動したり死亡したりしても血統情報には反映されませんので中国のホッキョクグマ界というのはまさにブラックボックスなのです。ちなみにこのサーシャは日本平動物園のヴァニラの姉にあたります。
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Photo(C)齐鲁网

さて、報道から得られる情報によりますと10月16日の午前9時55分に "莎莎 (Sasha?)" は一頭目の赤ちゃんを産み、そして午後1時18分に二頭目の赤ちゃんを産んだそうです。性別は雄(オス)と雌(メス)だそうです。その後について報道ではいきなり「赤ちゃんたちは育婴箱(つまり保育器のことでしょう)にいます。」と述べるだけで、この間にどのようなことがああったのかについてはまるで触れていません。ただし赤ちゃんたちは母乳は口にしていないとだけ述べられています。おそらく最初から人工哺育にしようと考えていたのでしょう。何故そう言えるかといえば、赤ちゃん誕生の当日にこの報道がなされていますから通常では母親が授乳するかどうかを見極めるという72時間という時間の枠を経過しないまま人工哺育の報道がなされているからです。また報道では今回の赤ちゃんの誕生は "人工繁育" であると述べているのですが、これが単純に「人工哺育」を意味しているのか、それとも「人工授精」を意味しているのかについても情報は全く開示されていません。さて、ここで中国のTVニュースを見てみましょう。以下の写真のそれぞれをワンクリックすると動画サイトの開始画面に移動します。
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さて、この「泉城海洋極地世界 (Quancheng ocean polar world)」におけるホッキョクグマの「人工哺育」は今回で三度目であると報道は述べています。そのうちの一回目 (2015年7月19日誕生) については本ブログの「中国・山東省済南市の「泉城海洋極地世界」でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生!」にてご紹介していました。この時も母親は "莎莎 (Sasha?)" であり彼女は産室ではなく飼育展示場で赤ちゃんを生み落としたことが後に判明しています(以下の写真)。
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2015年7月19日の"莎莎"の一回目の出産 Photo(C)齊魯網

その次の二回目 (2017年8月6日誕生) については私が当時海外遠征中であったために時間が無くて不注意で投稿していませんでしたのでここで改めてご紹介しておきましょう。この二回目の誕生 (2017年8月6日)も赤ちゃんの性別は雄(オス)と雌(メス)であり産んだ母親の名前は "莎莎" となっています。やはりこの母親の正体はヴァニラの姉であるサーシャ (Sasha - 血統番号3088) である確率は高いでしょう。そしてこの時も人工哺育になっています。まずTVニュースを見ておきましょう。下の写真をワンクリックして下さい。
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次にこの2017年8月生まれの双子が生後半年となった今年2018年2月19日のTVのニュース映像をご紹介しておきます。下の写真をワンクリックして下さい。
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上の放送によりますとこの双子の雌(メス)は名前が "丽莎" (リーシャー)、雄(オス)は名前が "路卡" (ルーカー)というそうです。そうなるとラテン文字綴りでは "Lisha" と "Luka" とでもなるでしょう。この雌(メス)の "丽莎" (リーシャー)は気性が激しいということも述べています。

さて、この「泉城海洋極地世界」における二回目の人工哺育で育った "丽莎" (リーシャー)と"路卡" (ルーカー)の姿を見ていますとハイブリッドではないことが確実だと思います。ということはこの双子の母親はやはりサーシャ (Sasha)であることの確率は大きくなったように思います。問題は父親がどの個体かということです。父親もハイブリッドではないことは確実でしょう。しかしいったいどの個体なのかについては見当が付きません。

一般的に中国のホッキョクグマ界というのは世界では認知されておらず信用もされていません。ですから中国ではホッキョクグマの人工授精にすでに成功しているといった話も世界では公式に全く相手にもされていないということです。欧米のホッキョクグマファンの方々も中国のホッキョクグマについてはその存在をほとんど無視していますし話題にも取り上げないということです。あの国に行ったホッキョクグマたちは本当に不幸なのです。中国で飼育されているホッキョクグマについてはその存在を完全に無視するというのが世界のホッキョクグマファン、世界のホッキョクグママニア、世界の動物園のホッキョクグマ担当者の間での暗黙の了解事項だということです。私もその例外ではありません。しかし時々こうして中国内の情報を探っているというのも事実です。欧米やロシアのホッキョクグマファンは漢字文化圏の情報をネット上で探るということは至難の技なのですが幸いなことに日本人である私には時間さえあればそう難しいことではないとも言えるわけです。

(資料)
新华网山东频道 (Oct.16 2018 - 泉城海洋极地世界喜添北极熊"龙凤胎")
山东广播电视台 (Oct.16 2018 - 泉城海洋极地世界喜添北极熊“龙凤胎”) (Oct.17 2018 - 泉城海洋极地世界喜添北极熊“龙凤胎”)
齐鲁网 (Oct.16 2018 - 喜讯!泉城海洋极地世界喜添北极熊“龙凤胎”)
(*2017年8月誕生分)
腾讯视频 (Aug.13 2017 - 泉城海洋极地世界北极熊产下“龙凤胎”)
齐鲁网 (Aug.9 2017 - 萌萌哒!泉城海洋极地世界喜添北极熊龙凤胎) (Feb.19 2018 - 新春走基层|萌翻了!半岁北极熊“姐弟俩”吃水饺过春节)
蛋蛋赞 (Aug.7 2017 - 泉城海洋极地世界喜添一对小北极熊,还是龙凤胎,专家称非常难得)

(過去関連投稿)
(*中国関連)
中国・大連、老虎灘海洋公園の極地海洋館でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生!
中国における「異形のホッキョクグマ」の存在
中国・大連のホッキョクグマの赤ちゃん順調な生育で一般公開へ
中国・大連市の極地海洋館で人工哺育の双子の赤ちゃんが一般公開 ~ 要注意の日本語版報道
中国・大連、極地海洋館の双子の赤ちゃんの最新の写真 ~ 9月に武漢の新施設へ移動決定
中国・大連、極地海洋館の双子ちゃん、やはり「異形のホッキョクグマ」への道を歩む ~ 遺伝子操作か?
中国・大連のホッキョクグマの双子、天津の施設へ移動 ~ 異形の乐乐、静静そして淘淘のこと
中国・大連、老虎灘海洋公園でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ また繰り返される不可解な人工哺育
中国・大連で人工哺育の淘淘、乐乐、静静の出生の謎を追う ~ 「異形」 は先天的なのか?
中国・山東省、烟台市の蓬莱海洋極地世界でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
中国・烟台市の蓬莱海洋極地世界で誕生した赤ちゃん、安定した状態で春節を迎える
中国・烟台市の蓬莱海洋極地世界で誕生の赤ちゃんが元気に生後50日目へ ~ 「疑惑」 はあるのか?
中国・大連生まれの人工哺育の双子の乐乐と静静が今度は成都から武漢へ ~ 多すぎる移動の不可解さ
中国・烟台市の蓬莱海洋極地世界で誕生の赤ちゃんが元気に生後三か月が経過
中国・烟台市の蓬莱海洋極地世界の赤ちゃん・元元の生後100日目のお祝い
中国・天津市の天津海昌極地海洋世界でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生!
中国・天津市の天津海昌極地海洋世界で誕生したホッキョクグマの人工哺育の双子の赤ちゃんが一般公開
中国・天津市の極地海洋世界の赤ちゃんと大連市の極地海洋館の赤ちゃんとの奇妙な外形上の類似点
中国・天津市の天津海昌極地海洋世界で誕生の双子の赤ちゃんの名前が「晶晶」と「薇薇」に決定
中国・烟台市の蓬莱海洋極地世界の赤ちゃん、順調に生後半年が経過 ~ ホッキョクグマ以外の血はあるか?
中国・烟台市の蓬莱海洋極地世界の赤ちゃん元元が公開へ ~ 中国で増加するハイブリッド展示上の問題点
中国・浙江省杭州市の極地海洋公園のハイブリッド ~ 奇々怪々とした中国民間施設でのハイブリッドの存在
中国・大連市の大連森林動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生!
中国・大連市、大連森林動物園の赤ちゃん、梦想が一般公開となる ~ 消えた両親の謎
秋田県が購入断念の「幻の東欧の個体」、突然中国にその姿を現す!
中国に突然現れた「幻の東欧の個体」はヒグマとの混血か? ~ 深まる謎
中国・天津市の天津海昌極地海洋世界の薇薇が大連市・老虎灘海洋公園の極地海洋動物館へ
中国・大連市、老虎灘海洋公園の極地海洋動物館で宝宝と薇薇の同居が開始 ~ 全体像が掴めぬ中国の状況
中国・天津市の天津海昌極地海洋世界でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ そしてカナダでの映画撮影
映画 “Il mio amico Nanuk” で共演したエイギー(Agee) とハイブリッドの皮祖 (Pezoo)
(*以下、大連市、老虎灘海洋公園の極地海洋動物館、及び大連森林動物園訪問記)
大連・老虎灘海洋公園の極地海洋動物館 ~ 遂に謎の赤ちゃんとの対面へ!
大連の「異形」の赤ちゃんは 「ホッキョクグマの毛皮をまとったヒグマの赤ちゃん」 だった!
大連森林動物園へ ~ 実態のわからぬホッキョクグマ飼育
大連森林動物園の謎のホッキョクグマ
中国・山東省済南市の「泉城海洋極地世界」でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生!
(*ハイブリッド関連)
秋田県が購入断念の「幻の東欧の個体」、突然中国にその姿を現す!
中国に突然現れた「幻の東欧の個体」はヒグマとの混血か? ~ 深まる謎
中国・大連で人工哺育の淘淘、乐乐、静静の出生の謎を追う ~ 「異形」 は先天的なのか?
男鹿水族館がホッキョクグマ売買をめぐり動物商を提訴 ~ その報道内容の裏側に隠された重大な意味
男鹿水族館がホッキョクグマ購入契約の着手金返還訴訟で動物商に勝訴 ~ 動物商の真の意図を探る
ホッキョクグマの雑種(Ursid hybrid)を考える(1) ~ ドイツ・オスナブリュック動物園のティプスとタプス
ホッキョクグマの雑種(Ursid hybrid)を考える(2) ~ セルビア ・ ベオグラード動物園を覆う深い謎
ホッキョクグマの雑種(Ursid hybrid)を考える(3) ~ 自然界におけるホッキョクグマのハイブリッド
大連の「異形」の赤ちゃんは 「ホッキョクグマの毛皮をまとったヒグマの赤ちゃん」 だった!
中国・烟台市の蓬莱海洋極地世界の赤ちゃん元元が公開へ ~ 中国で増加するハイブリッド展示上の問題点
中国・浙江省杭州市の極地海洋公園のハイブリッド ~ 奇々怪々とした中国民間施設でのハイブリッドの存在
セルビア・ベオグラード動物園のホッキョクグマのハイブリッド個体(Ursid hybrid)は何故出現したのか?
某国営放送局の某番組について ~ 決して姿を見せぬ "暗黒の闇" と "深い霧" に潜む "謎の顔"
セルビア・ベオグラード動物園のハイブリッドの正体 ~ “Polar Bear/Kodiak Bear Hybrid”
(*「世界で最も悲しいホッキョクグマ」関連)
中国・広東省、広州市の世界からの批判を浴びる「広州市正佳極地海洋世界のホッキョクグマ」の謎
セルビア・ベオグラード動物園と中国・広州市の正佳極地海洋世界を結んだ「暗黒の闇」の連鎖の世界
イギリスのヨークシャー野生動物公園が中国・広州市の「皮扎 (Pizza)」の受け入れを申し出る
中国・広州市の「皮扎 (Pizza)」の血統の深い謎 ~ 「皮扎 (Pizza) = 皮祖 (Pezoo)」 なのか?
二年前に「世界で最も悲しいホッキョクグマ」とされた「皮扎/皮萨 (Pizza)」の二年後の現在
by polarbearmaniac | 2018-10-29 00:30 | Polarbearology

ロシア・ペンザ動物園のベルィに秋の味覚のプレゼント

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ベルィ (Белый медведь Белый/Eisbär Bely) 
(2017年7月23日撮影 於 ロシア・ペンザ動物園)

モスクワの南西約600キロに位置する都市であるペンザの動物園は10月中旬は「黄金の秋」の真っ盛りだったようです。この動物園で飼育されている7歳の雄(オス)のベルィに対して秋の味覚のプレゼントがあったそうです。そういった味覚であり彼の好物である鮭、マス、野菜、パン、スイカなどが箱の中に入れられてたそうです。彼は注意深くその箱を開き、そして箱ごとプールに入れてから好物を食べるという順番で大いに楽しんでいたようです。そういった様子も含めて最近のベルィの姿をTVのニュース映像で見ておきましょう。



このベルィは間もなく8際になるのすが依然としてパートナーがいない状態です。彼は野生孤児出身ですのでどの雌(メス)ともペアを組むことができる血統上の優位性があるわけですがロシアのホッキョクグマ界はそういった彼の利点をまだ活かしきれていないということです。私は昨年夏に初めて彼に会ったのですが惚れ惚れとするほど良い男でした。
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Photo(C)Пензенский Зоопарк

ロシアにおける飼育下のホッキョクグマの繁殖計画を作っているモスクワ動物園は今後のホッキョクグマの繁殖は過去に繁殖成功の実績のある動物園以外にはやらせないという方針だそうですからベルィがパートナーを得るためには別の動物園に移動しなくてはなりません。彼はペンザ動物園で一番の人気者ですので彼が他園に転出する可能性は非常に少ないように思います。かといってペンザ動物園はホッキョクグマの繁殖の経験はありませんから、このままではベルィの将来のパートナーがペンザ動物園に来園することもないでしょう。困ったことになりました。
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Photo(C)Пензенский Зоопарк

(資料)
ПензаИнформ (Oct.14 2018 - Белому медведю в Пензенском зоопарке устроили праздничный обед)
Prо Город Пенза (Oct.14 2018 - Белому медведю из пензенского зоопарка сделали осенний подарок)
ГТРК Пенза (Oct.13 2018 - В Пензенском зоопарке белый медведь принял осенний подарок)
Пенза-взгляд (Oct.12 2018 - В Пензенском зоопарке белый медведь получил в подарок ланчбокс в осенних листьях)

(過去関連投稿)
ロシア極北で漁民に保護された1歳の野生孤児が中部ロシアのペンザ動物園での飼育が決定
ホッキョクグマ飼育経験のないロシア・ペンザ動物園が飼育準備を開始 ~ 「親和性」、「運」とは?
ロシア極北で保護された孤児のウムカ、依然としてモスクワ動物園で待機か? ~ 野生孤児保護の問題点
モスクワ動物園で待機中の野生孤児のウムカ、11月末までにペンザ動物園へ移動
モスクワ動物園で待機中だった野生孤児のウムカが陸路、ペンザ動物園に無事到着
ロシア・ヴォルガ川流域のペンザ動物園にモスクワから移動したウムカの近況 ~ 待たれる新施設の完成
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園のウムカの新しい名前を公募することが決定
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園のウムカの新しい名前が「ベルィ」に決まる
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園の苦境続く ~ ベルィ に仮仕様のプールが完成 
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園の2歳の野生孤児ベルィの近況
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園の野生孤児ベルィが間もなく3歳に ~ 完成が待たれる新展示場
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園のベルィがソチ冬季五輪のプロモーション映像に登場
ロシア最大の石油会社 ロスネフチがロシアの動物園の全ホッキョクグマへの援助・保護活動開始を表明
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園の野生孤児ベルィの新飼育展示場建設にロスネフチ社の援助決定
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園でのソチ冬季五輪開催イベント ~ 2026年札幌冬季五輪招致へ
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園のベルィの新飼育展示場建設計画が出直しの形で開始される
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園の 「国際ホッキョクグマの日」 のベルィの姿
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園のベルィの近況 ~ 遂に新展示場建設着工の見通し
モスクワ動物園のシモーナの双子が一歳となる ~ 双子のうち雌が来年にペンザ動物園へ移動か?
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園のベルィの新展示場建設工事が開始 ~ 雌の導入計画の謎
ロシア・ペンザ動物園のベルィの新展示場が秋に完成の予定 ~ ロシアの中小地方都市の動物園の苦闘
ロシア・ペンザ動物園の新ホッキョクグマ飼育展示場が9月にオープン ~ それが意味する重要なこと
ロシア・ペンザ動物園のベルィに夏の旧舎最後の特別給餌 ~ ロシア地方都市動物園の素朴なイベント
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園で最終段階に入りつつある新ホッキョクグマ飼育展示場の建設
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園のベルィに子供達が慈善活動の売上を寄付
ロシア・ヴォルガ川流域のペンザ動物園がベルィのパートナーにモスクワ動物園のニカを希望
ロシア・ペンザ動物園のベルィが完成した新飼育展示場へと移動する
ロシア・ペンザ動物園の新ホッキョクグマ飼育展示場が遂にオープン ~ 次なる課題はベルィのパートナー探し
ロシア・ヴォルガ川流域、ペンザ動物園のベルィは新飼育展示場に移動して伸びやかに遊ぶ
ロシア・ペンザ動物園の新飼育展示場で早々とベルィに「国際ホッキョクグマの日」のイベントが開催
ロシア・ペンザ動物園のベルィの近況 ~ ロシアの飼育下の野生出身個体の繁殖と再配置の問題点
ロシア・ペンザ動物園のベルィの「帰宅拒否」のエピソード ~ ロシア地方都市の素朴な報道
ロシア・ヴォルガ川流域のペンザ動物園、ベルィの健康管理のために入念なチェック体制をとる
ロシア・南ウラル地方、チェリャビンスク動物園がペンザ動物園のベルィの入手を画策 ~ 繁殖成功への執念
ロシア・ペンザ動物園のおもちゃの破壊王ベルィを報じる地元メディアの素朴な報道
ロシア・ペンザ動物園の過ぎ去った夏 ~ ベルィが三週間ぶりに飼育展示場に復帰
ロシア・ペンザ動物園のベルィの近況 ~ 血統的孤立度の優位性が生かせぬ将来への不安
ロシア・ペンザ動物園のベルィに対するロスネフチ社の援助 ~ 年間約130万ルーブルに加え施設整備費
ロシア・ペンザ動物園のベルィに待望のパートナーが決定か? ~ 野生出身個体の飼育下での繁殖の将来
ロシア・ペンザ動物園で寒波と積雪を堪能するベルィ
ロシア・ペンザ動物園のベルィがペルミ動物園へ移動か? ~ 大胆な個体再配置計画の可能性
ロシア・ペンザ動物園の「国際ホッキョクグマの日」 ~ 好男子ベルィの軌跡とその今後
ロシア・ペンザ動物園のベルィに雪を利用したエンリッチメント ~ 平面の飼育展示場にもたらされた変化
ロシア・ペンザ動物園のベルィの飼育展示場の補修作業が完了 ~ 報道されなくなったパートナー問題
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園のベルィにロスネフチ社からおもちゃのプレゼント
ロシア・ヴォルガ河流域、ペンザ動物園のベルィの飼育展示場にイタリア製の人工雪製造機が設置される

(*2017年7月 ペンザ動物園訪問記)
・快晴の土曜日、ペンザ動物園でのベルィとの対面へ ~ 抑制、洗練された行動を行うベルィの趣味の良さ
・ベルィ、謙虚さと「大陸的」なスケールの大きさを兼ね備えたロシア・ホッキョクグマ界の逸材
・ペンザ動物園訪問二日目 ~ 生活のペースが確立したベルィ、待ち望まれる彼のパートナーの決定
by polarbearmaniac | 2018-10-28 01:00 | Polarbearology

アメリカ・ボルチモアのメリーランド動物園に到着したコロンバス動物園のアメリア・グレーとニヴァ

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アメリア・グレー(左)とニヴァ(右)
Photo(C) Columbus Zoo & Aquarium

先日の私のロシア旅行中にあったホッキョクグマの移動についてフォローしておきたいと思います。アメリカ・オハイオ州のコロンバス動物園で2016年11月に誕生した三頭のホッキョクグマのうちアメリア・グレー (Amelia Gray) とニヴァ (Neva)の二頭の雌(メス)がメリーランド州ボルチモアのメリーランド動物園へ移動するという件は「アメリカ・コロンバス動物園の間もなく二歳のアメリア・グレー、ニヴァ、ニューニクの三頭が他園へ」という投稿でご紹介していましたが、この二頭は10月9日にメリーランド動物園に到着しています。獣医さんを含めた四人のスタッフがコロンバス動物園から同行したそうです。

下に地元のTVニュースの映像を二つご紹介しておきます。ホッキョクグマの映像は全てコロンバス動物園における姿です。





この二頭は現在も検疫中であり一般公開にはなっていません。アメリア・グレーとニヴァは母親が違いますのでコロンバス動物園では同居したことがなく、このメリーランド動物園で検疫期間中にバックヤードで引き会わせたいというのが同園の意向のようです。ですから一般公開は検疫期間中の二頭の同居がうまくいってからということになるでしょうから具体的な日程は現在は未定だそうです。一部の報道では11月に二頭は一般公開となるとも報じられています。さらにメリーランド動物園は、将来的にこの二頭が同園で繁殖を担っていくかについては現時点では決まっていないというニュアンスの発言を行っています。

(資料)
The Maryland Zoo (Oct.11 2018 - POLAR BEARS NEVA AND AMELIA GRAY ARRIVE AT THE MARYLAND ZOO IN BALTIMORE)
CBS Baltimore (Oct.10 2018 - The Maryland Zoo Welcomes Polar Bear Cubs Amelia and Neva)
10TV (Oct.10 2018 - 2 female polar bears from Columbus Zoo moved to Maryland Zoo)
WBAL Baltimore (Oct.10 2018 - Dear polar bears: Welcome home to the Maryland Zoo in Baltimore)
abc6 (Oct.11 2018 - Farewell, polar bear cubs; Columbus Zoo's Neva & Amelia Gray move to Maryland)

(過去関連投稿)
アメリカ・コロンバス動物園の間もなく二歳のアメリア・グレー、ニヴァ、ニューニクの三頭が他園へ
by polarbearmaniac | 2018-10-27 19:00 | Polarbearology

ロシア・ペルミ動物園がミルカ(ユムカ)が出産準備体制を整える ~ 出産成功への大きな期待

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ミルカ(ユムカ) (2017年7月16日撮影 於 ペルミ動物園)

2012年の12月16日にカザン市動物園でマレイシュカお母さんから生まれた雌(メス)のミルカ(ユムカ)は現在ウラル地方のペルミ動物園で飼育されており野生孤児出身で同年齢のセリクとペアを組んでいます。この二頭は今年2月に亡くなったアンデルマに薫陶を受けたわけで私は個人的に非常に応援しています。このミルカ(ユムカ)は昨年2017年の11月14日の夜に一頭の赤ちゃんを出産したものの食害で赤ちゃんは成育しなかったということがありました。この件については「ロシア・ペルミ動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 残念ながら食害で死亡するも来年への期待」という投稿を御参照下さい。このミルカ(ユムカ)は当然のことながら今年の年末にも出産が期待されています。彼女が今年出産に成功すれは現在白浜のAWSで飼育されているゴーゴ以来14年振りにペルミ動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生ということになるわけです。今年は十分に期待できるミルカ(ユムカ)の出産成功なのです。
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Photo(C)Пермский зоопарк

ペルミ動物園ではこの間もなく6歳になるミルカ(ユムカ)の出産に向けての準備体制を次々と行っていることが明らかになっています。10月16日にはミルカ(ユムカ)はセリクと完全に別区画に隔てられ産室のある区画にはおがくずが敷き詰められ、そして200kgsものわらがその上に敷かれたそうです。その場所でミルカ(ユムカ)が自由に自分が落ち着ける寝床の場所を作ることができるようにとのことだそうです。昨年は失敗してはいますが二回目となる今年の繁殖への挑戦はかなり有望だと思いますし成功率もかなり高くなっていると考えて間違いはないでしょう。ただし若干気になることもあります。それは、今年はミルカ(ユムカ)とセリクとの別居開始が昨年よりも遅れているということと、今年のミルカ(ユムカ)は昨年のように一頭で離れているという様子があまり見られなかったのではないかということです。担当者の方も代っていますしミルカ(ユムカ)とセリクの間の「緩衝材」となっていたアンデルマは亡くなっているためにミルカ(ユムカ)の心の平穏が昨年ほどではないのではないかということもあります。それやこれやで総合的に考えますと今年のミルカ(ユムカ)の出産(そして育児)の成功率は昨年以上であるとまでは言えないのではないかと考えることもできるからです。

いずれにせよペルミ動物園についてはミルカ(ユムカ)の状態の変化を伝える情報を注視したいと思っています。

(資料)
Пермский зоопарк (Oct.23 2018 - Берлога для белой медведицы)
АиФ Прикамье (Oct.27 2018 - В пермском зоопарке медведица Милка готовится стать мамой)
Мой город Пермь (Oct.27 2018 - В пермском зоопарке на одного белого медведя станет больше)
59.ru (Oct.27 2018 - Белая медведица Милка готовится стать мамой. В пермском зоопарке ей построили уютную берлогу)

(過去関連投稿)
ロシア・ウラル地方、ペルミ動物園でアンデルマとユムカ、そして野生孤児セリクの3頭同居は順調な滑り出し
ロシア・ウラル地方、ペルミ動物園でのアンデルマ、ユムカ、セリクの三頭同居は大きな成果を上げる
ロシア・ウラル地方、ペルミ動物園でのアンデルマ、ユムカ、セリクの三頭同居の近況 ~ 最新の映像が公開
ロシア・ウラル地方、ペルミ動物園のアンデルマ、ユムカ(ミルカ)、セリクの近況
ロシア・ウラル地方 ペルミ動物園、初冬のユムカ、セリク、アンデルマの姿 ~ 調和のとれた関係
ロシア・ウラル地方、ペルミ動物園で夏期恒例のホッキョクグマへの活魚のプレゼント始まる
ロシア・ウラル地方、ペルミ動物園の「ホッキョクグマの日」のイベントで訓練の様子が公開される
ロシア・ペルミ動物園の「国際ホッキョクグマの日」 ~ アンデルマ、ユムカ、セリクと来園者たち
ロシア・ペルミ動物園でセリクとユムカ(ミルカ)が後見役のアンデルマの影響からの独立を指向へ
ロシア・ウラル地方 ペルミ動物園で夏期恒例の活魚のプレゼント始まる ~ ロシア最長老のアンデルマ健在!
ロシア・ウラル地方 ペルミ動物園の三頭のホッキョクグマたちの日常の小さなドラマ
ロシア・ペルミ動物園がミルカ(ユムカ)の妊娠・出産の可能性を言及 ~ 無名の彼女が脚光を浴びる日を期待
ロシア・ペルミ動物園が間もなくミルカ(ユムカ)の出産準備体制移行へ ~ 運気を引き寄せる流れに乗る同園
ロシア・ペルミ動物園のミルカ(ユムカ)が産室へ ~ ゴーゴ誕生以来13年振りの赤ちゃん誕生なるか?
ロシア・ペルミ動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 残念ながら食害で死亡するも来年への期待
ロシア・ウラル地方、ペルミ動物園のホッキョクグマたちに新年のお祝いのクリスマスツリーのプレゼント
ロシア・ペルミ動物園の「国際ホッキョクグマの日」 ~ セリクとミルカ(ユムカ)の新時代
ロシア・ペルミ動物園のホッキョクグマたちの夏の日 ~ ミルカ(ユムカ)に年末の出産の期待
(*2018年5月 ペルミ動物園訪問記)
ペルミ動物園でのセリクとミルカ(ユムカ)との再会 ~ 寂しさが漂うアンデルマの不在
ペルミ動物園訪問二日目 ~ アンデルマより薫陶を受けたセリクとミルカ(ユムカ)への声を限りの声援
by polarbearmaniac | 2018-10-27 03:00 | Polarbearology

ドイツ・ロストック動物園に登場したオランダ・ロッテルダム動物園のシゼル (Sizzel) ~ 三頭体制の確立

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シゼル (Sizzel) とオリンカ (Olinka) お母さん
(2015年5月4日撮影 於 オランダ・ロッテルダム動物園)

ドイツのロストック動物園 (Zoo Rostock & Darwineum) では待望の新ホッキョクグマ飼育展示場 ("Polarium") が9月21日にオープンしました。そこでの主役は雄(オス)はオランダ・レネンのアウヴェハンス動物園で2014年11月に生まれた現在は3歳のアキアク (Akiak)、そして雌(メス)はチェコ・ブルノ動物園で2015年11月に生まれたノリア (Noria)というペアです。そこにもう一頭の雌(メス)のホッキョクグマが加わりました。それがオランダ・ロッテルダム動物園で2014年12月2日生まれの3歳のシゼル (Sizzel)です。(*彼女はオランダからドイツに移動しましたので "Sizzel" は「ジツェール」とでもドイツ語読みで表記されるべきですが本ブログでは彼女をその誕生から成長を追い続けていますので連続性を重視して「シゼル」という表記は変えないでおくこととします。)彼女は10月17日にロストック動物園に到着しました。シゼルはロッテルダム動物園からロストック動物園に到着後も非常に短時間で落ち着きを見せ飼育員さんからの給餌を受けたそうです。ロッテルダム動物園でホッキョクグマを担当している飼育員さんは彼女の性格について好奇心があるものの落ち着いたホッキョクグマであると評しているそうです。
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ロストック動物園でのシゼル Photo(C) Zoo Rostock & Darwineum

このシゼルは双子の一頭としてロッテルダム動物園で2014年12月にオリンカから誕生しています。双子のもう一頭は雄(オス)のトーズ (Todz) ですがオランダの報道によりますと彼もすでに移動先が決まりつつあるそうですが、それがどの動物園になるのか、そしていったい彼がいつ移動するのかについては明らかにされていません。私はかなり以前から、札幌のリラのパートナーにはこのロッテルダム動物園の間もなく4歳になるトーズが血統面から考えて最適であると考えてきました。ただし現在の欧州では雄(オス)不足になっていますのでトーズは間違いなく欧州の別の動物園に移動するでしょう。仮にトーズが札幌にでも来ることになれば私は喜んで札幌に移住するでしょう(そういった可能性はないですから安易に「移住する」といった冗談を言えるわけですが)。 話をロストック動物園に戻しますが、同園ではこれで雄(オス)一頭と雌(メス)二頭という三頭体制で繁殖に挑戦することになります。これは以前の欧州やロシアで行われた雄(オス)一頭に二頭の雌(メス)をあてがうという繁殖のスタイルが復活することとなるわけです。このパターンは繁殖の成功率が非常に高いと言われているわけです。ロストック動物園ではすでにノリアとシゼルとの同居を開始しており、時期を見てそれにアキアクを加えて三頭同居を行うというスケジュールを明らかにしています。

(資料)
Zoo Rostock & Darwineum (Oct.24 2018 - Herzlich willkommen, Sizzel!)
Ostsee Zeitung (Oct.24 2018 - Rostocks neuer Eisbär: Herzlich willkommen, Sizzel!)
Rostock-Heute (Oct.24 2018 - Sizzel macht das Eisbärentrio im Polarium komplett)
NDR.de (Oct.24 2018 - Neue Eisbärin zieht ins Polarium ein)
RTV Rijnmond (Oct.12 2018 - IJsbeertweeling verlaat Blijdorp)

(過去関連投稿)
チェコ・ブルノ動物園のノリアがドイツ・ロストック動物園へ ~ 再び西側のEAZAを向いたブルノ動物園
ドイツ・ロストック動物園の新飼育展示場の主役はノリア(ブルノ)とアキアク(レネン)と発表
チェコ・ブルノ動物園のノリアの旅立ちの日が迫る ~ 8月31日に同園を出発の予定
チェコ・ブルノ動物園の二つの別れ ~ ノリアの間近の旅立ちと彼女の父親ウムカの死
ドイツ・ロストック動物園の新飼育展示場がオープン ~ 主役となったアキアクとノリア
(*シゼル関連)
オランダ・ロッテルダム動物園でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生! ~ オリンカが貫録の出産
オランダ・ロッテルダム動物園の双子の赤ちゃんは順調に推移 ~ 産室内映像配信と研究プロジェクト支援
オランダ・ロッテルダム動物園の双子の赤ちゃんのライブ映像が人気 ~ オリンカお母さんの手堅い育児
オランダ・ロッテルダム動物園の双子の赤ちゃん、冒険心を発揮し始める ~ 余裕のオリンカお母さん
オランダ・ロッテルダム動物園の双子の赤ちゃんの産室内ライブ映像に日本からの関心の高さに驚く同園
オランダ・ロッテルダム動物園の双子の赤ちゃん、週末にはオリンカお母さんと共に戸外に登場の予定
オランダ・ロッテルダム動物園で誕生の双子の赤ちゃん、オリンカお母さんと共に戸外に初登場
オランダ・ロッテルダム動物園のオリンカお母さんの完璧な赤ちゃん監視体勢 ~ 自由を尊重のオランダ社会
オランダ・ロッテルダム動物園でオリンカお母さんが赤ちゃんに水泳教室開始 ~ 決して急がぬ巧みな誘導法
オランダ・ロッテルダム動物園の双子の赤ちゃんの順調な水泳教室と性別判定のための同園の奇妙な呼びかけ
オランダ・ロッテルダム動物園の双子の赤ちゃんの近況 ~ 広々とした環境と偉大なる母の存在
オランダ・ロッテルダム動物園が双子の赤ちゃんの性別判定のため引き続き「排尿シーン」の写真提供を求める
オランダ・ロッテルダム動物園のオリンカお母さん、絶好調で揺るぎない今回の育児
オランダ・ロッテルダム動物園の双子の赤ちゃんが無事に生後半年が経過
オランダ・ロッテルダム動物園が排尿方向のみを根拠に双子の性別を雄と雌と判定し正式発表を行う
オランダ・ロッテルダム動物園の双子の名前が雌がシゼル (Sizzel)、雄がトーズ (Todz)に決まる
オランダ・ロッテルダム動物園のシゼルとトーズの双子の満一歳の誕生会が開催される
オランダ・ロッテルダム動物園のシゼルとトーズの双子の近況 ~ 再説 「授乳時の位置関係と性別」
オランダ・ロッテルダム動物園のオリンカお母さんとシゼルとトーズの双子の近況
オランダ・ロッテルダム動物園のシゼルとトーズの近況 ~ 欧州ホッキョクグマ界の突き当たっている問題点
(2011年春 ロッテルダム動物園訪問記)
ロッテルダム動物園へ!
親子3頭の同居? ~ 常識に挑戦したロッテルダム動物園の方法
泰然自若のオリンカお母さん、その貫禄の子育て
お母さんの庇護の下で自由を謳歌するヴィックス
(2015年春 ロッテルダム動物園訪問記)
オリンカお母さんお久しぶりです、双子の赤ちゃん、初めまして! ~ ロッテルダム動物園での出会いと再会
ロッテルダム動物園二日目 ~ オリンカお母さんと双子の赤ちゃん、性別差と性格差との境界線
オリンカ、偉大なる母のその素顔 ~ 「母親」となるべく生まれてきた母性の自然な発露
ロッテルダム動物園三日目 ~ 優れた母親の存在が寄与するホッキョクグマ体験の充実さ
by polarbearmaniac | 2018-10-27 00:30 | Polarbearology

アメリカ・アラスカ動物園に到着したデンバー動物園のクランベアリー ~ 姫路のユキの移動話との比較

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アラスカ動物園でのクランベアリー Photo(C)KTUU

アメリカ・コロラド州のデンバー動物園でペアを組んでいた16歳の雌(メス)のクランベアリー (Cranbeary) と18歳の雄(オス)のリー (Lee) がそれぞれ別の動物園に移動することが同園から発表されたときに同地のファンが大いに失望の声を上げた件については「アメリカ・デンバー動物園の二頭のホッキョクグマが他園へ ~ 地元ファンに高まった不満の声」という投稿でご紹介しています。このうち雌(メス)のクランベアリーが24日の朝にアラスカ州アンカレッジのアラスカ動物園にデンバー動物園の飼育員さんと共に無事到着したことがアラスカ動物園から発表されました。クランベアリー非常に元気だそうでバックヤード (the behind-the-scenes polar bear yard) を臭いを嗅ぎながら動き回っていたそうです。このクランベアリーの映像がアラスカ動物園によって公開されていますので下の写真をワンクリックして映像開始の画面からご覧ください。
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Photo(C)Alaska Zoo

報道によりますと驚くべきことにクランベアリーの検疫期間は三ヶ月間だそうで、その期間中は産室のあるエリアで過ごすことになるそうです。そしてこの検疫とは彼女が妊娠していないことを確認することが目的だそうです。ということは今年の春にデンバー動物園でクランベアリーとリーとの間で繁殖行為がなかったということが完全に確認されていない状態であることを意味するわけです。つまりこのクランベアリーの移動の時期にはかなり問題があるということを示しています。最近の例で姫路市立動物園のユキが来年に男鹿水族館へ移動するという話の中でユキの妊娠(そして出産)の有無を確認してから移動することになるというやり方とはまるで違うということを意味しています。この二つの例を比較してみますと日本のやり方(スケジュールの立てかた)のほうが正解であってデンバー動物園のやり方はいくらなんでも強引すぎるように思います。まあもっとも、クランベアリーのデンバー動物園における最近の行動から彼女には年末に出産はないだろうというかなり強い推定があってのことなのかもしれません。しかし感心できませんね。

アラスカ動物園でクランベアリーのパートナーとなるのはロシア生まれでウスラーダの息子である17歳の雄(オス)のリューティクです。彼はパートナーであったアプーンが亡くなってしまったために現在は一頭で飼育されてきたというのが現状です。さて、実はデンバー動物園がクランベアリーとリーというペアが別々の動物園に移動することを発表して以来、この二頭を引き離さないで欲しいというネットでの請願活動 が行われていました。14万以上もの署名が集まっていました。この請願活動について地元のTV局が報じている映像がありますのでご紹介しておきます。



この請願活動 (petition)についてデンバー動物園は以下のようにコメントしています。

- That petition is pretty misguided and misinformed, as much as we appreciate the sentiment. While this is bittersweet, it's not really a sad event for us. We're doing it for the right reasons...not just for the individual bears, but the betterment of the species. ... We have every reason to believe they'll be in a great position to produce offspring with their new mates in their new homes.

"sentiment" を排して "reason" で考える....と、まさにそうすることが必要であるというわけです。コロラド州のネット情報サイトの編集者の方が今回の件について興味深い記事を投稿しています。タイトルは "The Unbearable Rightness of Splitting Up Cranbeary and Lee" となっています。このタイトルはチェコ人の有名な作家であるミラン・クンデラの小説である「存在の耐えられない軽さ(Nesnesitelná lehkost bytí)」の英訳のタイトルである "The Unbearable Lightness of Being" をもじって付けたものでしょう。衒学的なタイトルの付け方ですしクンデラの小説の意味をやや曲解されていらっしゃるような気もするのですが、さすがにプロの書き手だけあって文章それ自体としてはなかなかうまいと思います。是非一読をお奨めします。尚、その記事の中で触れられているデンバー動物園生まれの人工哺育された双子のクロンダイクとスノウについては「アメリカ・フロリダ州オーランド、シーワールドのクロンダイクが亡くなる ~ 有名な人工哺育の双子の死」という投稿を開いていただいてその投稿の下にある過去関連投稿をクリックしていただければ詳細がわかります。念のため。

(資料)
Alaska Zoo (Oct.24 2018 - WELCOME TO THE ALASKA ZOO, CRANBEARY!) (DAY 2 IN DENVER: GETTING TO KNOW CRANBEARY)
KTUU (Oct.24 2018 - She's here; Cranbeary the polar bear lands in Anchorage)
KTVA (Pct.24 2018 - New female polar bear arrives at Alaska Zoo)
Colorado Public Radio (Oct.23 2018 - The Denver Zoo's Polar Bears Are Splitting Up. But Trust Us, The Feelings Are Mutual)
Westword (Oct.23 2018 - The Unbearable Rightness of Splitting Up Cranbeary and Lee)

(過去関連投稿)
ホッキョクグマが堀に落ちたらどうなるか? ~ 大ケガから回復したホッキョクグマ、元気に故郷に里帰り!
アメリカ・デンバー動物園のクランベアリーにパートナー決まる ~ デトロイト動物園のリーがデンバーへ
アメリカ・デンバー動物園のフロスティ(旭山動物園サツキの兄)逝く
アメリカ・デンバー動物園の偉大なヴォーダお母さん逝く
アメリカ・コロラド州、デンバー動物園のスーシャ逝く
アメリカ・デンバー動物園、コロンバス動物園などがホッキョクグマの妊娠判定にビーグル犬の嗅覚を利用へ
ビーグル犬のエルヴィス君の妊娠判定(4) ~ デンバー動物園のクランベアリーは “妊娠なし”
アメリカ・コロラド州 デンバー動物園の「国際ホッキョクグマの日」のクランベアリーとリーの姿
アメリカ・デンバー動物園の二頭のホッキョクグマが他園へ ~ 地元ファンに高まった不満の声
(*アラスカ動物園関連)
動物園でホッキョクグマに襲われた人々(後) ~ アラスカの「英雄」ビンキー
アラスカ・アンカレッジの動物園でのお誕生会
アメリカ・アラスカ州アンカレッジのアラスカ動物園が始めた奇抜な寄付金募集方法 ~ 「動物園大統領」選挙
アメリカ ・ アラスカ動物園の 「初代動物園大統領」 にアプーンが当選
アメリカ・アラスカ州アンカレッジのアラスカ動物園が新施設計画 ~ 野生孤児保護センターの機能強化
オーストラリア・ゴールドコースト、シーワールドのホッキョクグマたち ~ 繁殖への期待、豪太との関係
ウスラーダお母さんの2頭の子供たちとの別れ
ロシア・サンクトペテルブルク、レニングラード動物園の女帝ウスラーダの15頭の子供たちの姿
アメリカ、アラスカ動物園のアプーンとリューティクのペアの繁殖への期待 ~ 避妊薬副作用の克服へ
アメリカ・アラスカ州アンカレッジのアラスカ動物園が新施設計画 ~ 野生孤児保護センターの機能強化
アメリカ・アラスカ州アンカレッジのアラスカ動物園のホッキョクグマ飼育展示場にライブカメラが復活
アメリカ・アラスカ動物園のアプーンが亡くなる ~ 愛されたホッキョクグマの突然の死
アメリカ・アラスカ動物園でリューティクの誕生会と故アプーンを偲ぶ会が同時に開催される
アメリカ・アラスカ動物園のリューティクがパートナーの死後に不調となる ~ 熟練の観察者の語る異見
by polarbearmaniac | 2018-10-26 02:00 | Polarbearology

ロシア・シベリア中部のクラスノヤルスク動物園で保護されている野生孤児のその後の様子

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Photo(C)Север-Пресс

今月10月にロシア極北 ・ カラ海に面したディクソンの街で孤児となっていた一頭の幼年個体が10月16日に空輸でクラスノヤルスク動物園に移動されて同園で保護されるようになった件についいては「ロシア極北・カラ海のディクソンでホッキョクグマの幼年個体が保護 ~ クラスノヤルスク動物園へ」という投稿で述べています。さて、この幼年個体がクラスノヤルスク動物園でその後どのような状態なのかについてその後の報道などで追っていきましょう。

クラスノヤルスク動物園の園長さんや担当者の方が語るには、この幼年個体(生後9カ月であるという認識のようです)は新しい環境に慣れつつある一方で貪欲なまでに食欲を示しているそうです。それというのもこの幼年個体は母親とはぐれてしまい空腹でもはや餓死するかもしれないといった状態であったことが影響しているようです。肉は現段階ではおまり多く与えてはいないそうで、その理由としてはこういったものについては消化器系統を適応させていく必要があるためにいきなり多量の肉を与えることは健康によくないという考え方だそうです。同園の獣医さんはこの幼年個体の健康状態をモニターし続けているとも述べています。性別についてはまだ確認ができていないとも述べられています。この幼年個体は現在は一か月間の検疫期間中ですが、その映像をメディアが捉えていますので見ておきましょう。







次は下の写真をワンクリックしていただくと映像開始のページに飛びます。
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クラスノヤルスク動物園としてはこの幼年個体を今後もずっと同園で飼育し続けていくことにはやはりかなり消極的な姿勢です。来年にでも他園に移動させたいという意向のようですが、これにはロシア天然資源・環境省の自然管理監督局 (RPN - Росприроднадзор)との調整が必要になります。どのような形で他園への移動が実現されていくかについてはロシアにおける野生のホッキョクグマ孤児の保護行政を研究する上で非常に参考になると思われますので本ブログではそれを徹底的に追いかけていきたいと思っています。ちなみに今回の野生孤児個体が捕獲されたディクソンという極北の街では以前にカザン市動物園で暮らしていた故ディクサも野生孤児として保護されています。このディクサの娘であるウスラーダ、そしてアンデルマの息子であるメンシコフ、この二頭がペアとなって現在はロシアで圧倒的な勢力を誇る「アンデルマ/ウスラーダ系」という血族が生まれたわけです。この血族をロシアでは「カザン血統」という名前で呼んでいるということなのです。

(資料)
ТВ-Енисей (Oct.21 2018 - Спасенный на Диксоне белый медвежонок осваивается в красноярском зоопарке)
sputniknews.kz (Oct.22 2018 - Как белого медведя спасли от голода и нашли ему новый дом)
Север-Пресс (Oct.19 2018 - Спасли сироту. На острове Диксон чуть не погиб маленький хозяин Арктики)
Таймырский телеграф (Oct.19 2018 - Спит, играет, ест рыбу и мясо)

(過去関連投稿)
ロシア極北・カラ海のディクソンでホッキョクグマの幼年個体が保護 ~ クラスノヤルスク動物園へ
by polarbearmaniac | 2018-10-25 01:00 | Polarbearology

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