街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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モスクワ動物園の女性スタッフが突進してきたムルマを冷静にホウキで追い払う

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Image:Вести.Ru

全く信じられないような出来事です。先週の金曜日にモスクワ動物園のホッキョクグマ飼育展示場を二人の女性スタッフが掃除しているところに、どういった間違いか一頭のホッキョクグマがそこに姿を見せました。姿から言ってこれはムルマ(男鹿水族館の豪太の母)に間違いないでしょう。そしてスタッフと「鉢合わせ」になったようです。さて、どうなったでしょうか。以下が映像です。



この女性スタッフ、恐るべき胆力としか言いようがありません。彼女はムルマの姿が目の前に突進してきても全く動じる様子を見せずホウキと塵取りで追い払ってしまいました。その後にこのスタッフは全く慌てることなく室内に退去しています。決して背中をムルマに向けずに落ち着いて行動しています。おそらくこれは、こういった場合にはどうしたらよいかという知識と訓練を受けた経験があるのでしょう。しかしそれにしても、さすがにロシアの女性らしいと思います。予期せぬ事態になっても神経が太くて腹が据わっています。こういう人たちの住む国と日本がいくら交渉しても北方領土など戻って来るはずかないということがよくわかります。

しかしモスクワ動物園ともあろうものが、スタッフが掃除をするときにホッキョクグマの入っている扉を閉め忘れていたというのは大きな問題です。ここでごく最近のムルマの様子を見てみましょう。大変に元気そうでなによりです。



モスクワ動物園のホッキョクグマたちは性格的に優しい個体ばかりです。ですからスタッフを襲って噛み殺してしまうという性格ではありませんからこのような対応で済んだ....そうも言えるかもしれません。日本では大阪のゴーゴあたりならば、やはり襲ってこないでしょう。

(資料)
Вести.Ru (Jun.30 2019 - В Московском зоопарке сотрудница остановила белого медведя веником и совком.)
Телеканал "Звезда" (Jun.30 2019 - «Защищайся!» Сотрудница зоопарка остановила веником и совком белого медведя)
Московский зоопарк (Белые медведи веб камера онлайн)
by polarbearmaniac | 2019-06-30 23:55 | Polarbearology

ベルリン動物公園のトーニャお母さんとヘルタの親子の近況 ~ 猛暑が続く欧州

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Photo(C)Tierpark Berlin

旧東ベルリンのフリードリヒスフェルデにあるベルリン動物公園 (Tierpark Berlin) で昨年2018年の12月1日に9歳の雌(メス)のトーニャ (Tonja) から誕生した雌(メス)のヘルタ (Hertha) ですが、私が5月下旬から6月上旬にかけてベルリン動物公園を7回訪問して以降の様子を見ていたいと思います。

まず最初の二つはベルリン動物公園の公式映像です。6月22日と28日の映像です。このところの欧州は記録的な暑さになっており最初の映像ではトーニャお母さんはその暑さが影響しているようにいささか精彩がないようです。しかし怜悧な母親らしくヘルタからの誘いにはあまり反応していません。二つ目の映像は元気一杯のヘルタの様子です。





次からの映像は一般の来園者のもので常連mのファンの方が撮ったものです。最初の映像は6月9日のものでトーニャお母さんのやや素っ気ない対応が印象的です。



次は6月23日の映像で、おもちゃとなるものに対して執着するというこの親子の特徴がよく見てとれます。



次の映像は6月28日のもので親子の水遊びの様子です。ベルリン動物公園ではこの親子のおもちゃになるものが飼育展示場に多く存在していますのでエンリッチメントという点ではなかなかよく工夫されているように思います。



ということで私の訪問後もこの親子の様子はあまり変わっていないようです。映像のところどころにトーニャお母さんの厳しさというものが滲み出ている場面も散見されています。この親子は実に興味深い親子であり私が今まで会ってきたホッキョクグマ親子のなかでもかなり個性的な親子だと思いました。愛情によってくっついているというよりも、この親子にはそれぞれの個性があって独立した存在であるという彼らの本質はやはり変わらないようです。

(過去関連投稿)
ベルリン動物公園のトーニャ、その出産は秒読み状態か?
ベルリン動物公園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ トーニャが三度目の出産
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ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃんが生後五週間を順調に経過、両目を開く
ベルリン動物公園で誕生の赤ちゃん、無事に生後50日が経過 ~ 同園訪問希望の方々へのアドバイス若干
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ベルリン動物公園の雌(メス)の赤ちゃん、今週土曜日(3月16日)より一般公開開始と同園が告知
ベルリン動物公園の雌(メス)の赤ちゃん、遂に屋外に登場!~ 早くも水に入る大胆さ
ベルリン動物公園の雌(メス)の赤ちゃんの一般公開が土曜日から始まる
ベルリン動物公園のトーニャ親子が多くの人気を集め来園者数が倍増となる
by polarbearmaniac | 2019-06-29 23:55 | Polarbearology

ロシア・クラスノヤルスク動物園で保護された野生孤児はウルスラと双子姉妹か? ~ 近く遺伝子検査の予定

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Photo(C)Роев ручей Красноярский зоопарк/Информационное агентство "1-LINE"

シベリア北部のノリリスク郊外に現れて歩き回っていた推定一歳半の雌(メス)のホッキョクグマが捕獲されて6月21日にクラスノヤルスク動物園に移送され保護されている件については鋭意、新しい情報をトレースしています。この個体についてはまだ名前が決まっていないのですが、クラスノヤルスク動物園としてはこの個体はまだ十分に健康状態が回復しておらず命名は早すぎると考えているそうです。仮に名前を公募するにしてもノリリスクの人々からの提案を優先すべきであるという意向のようです。昨日クラスノヤルスク動物園はこのホッキョクグマについて動画をい一つ公開しました。それを見て見てみることにしましょう。かなり食欲があるようですので、やや安心しました。



クラスノヤルスク動物園の担当者によればこの個体の状態は安定してきており、スタッフに対して恐怖心を見せず、食事の量も次第に増やされてきているそうです。食後には十分に寝ているそうで健康状態はかなり好転してきていると語っています。そしてさらに担当者は実に興味深い内容を語っています。同園はなんとこの個体は現在同園で飼育されている同じく野生孤児である雌(メス)のウルスラと姉妹なのではないかという可能性を示唆しています。そのために時を見計らって「遺伝子検査 (генетический тест) 」を行うそうです。これは実に興味深い状況になってきました。同園があえて「遺伝子検査」を行うというわけですから今回の個体とウルスラが双子姉妹である可能性について何かそう考える根拠があるような気がします。確かに今回の個体はウルスラと同じ年齢ですし保護された場所も非常に離れていたというわけではありません。ウルスラについては過去関連投稿を御参照下さい。確かにウルスラと今回の個体は顔付きは似ているような気もします。

私は日本のホッキョクグマの何頭かについてもこの「遺伝子検査」を行って血統関係について明らかにしなければいけない個体がいると思っています。その筆頭は大阪のシルカです。血統登録情報によればシルカの母親であるゲルダはモスクワ動物園のシモーナの娘であることになっています。しかし以前から述べているように私はゲルダの本当の母親は同じモスクワ動物園のムルマだろうと考えています。その状況証拠が存在しているからです。これを別の観点から言い換えます。ノヴォシビルスク動物園のゲルダ(つまりシルカの母親)は血統登録情報によれば旭川のイワンの妹です。しかし私はゲルダは男鹿の豪太の妹だろうと考えている....そういうことになります。これを確かめるにはたった一つのことを行えば判明します。「遺伝子検査」によって豪太とシルカに親族関係があるかどうかを確かめればよいのです。親族関係があれば私の説が正しく、親族関係が無ければ血統登録情報が正しいということになります。仮に豪太とシルカの間に親族関係があることがわかっていたのならば、円山動物園はロスチクを入手してリラのパートナーにすればよかったということになっていたでしょう。今更言ってもしょうがありませんが....。いずれにせよ仮にゲルダの現在の血統登録情報が正しいのならば、ノヴォシビルスク動物園のペアはシモーナの弟とシモーナの娘とがペアになっていることになるわけです。

秋篠宮家の眞子さまは早く「海の王子」など諦めて今上陛下の側室になるほうがよいでしょう。いや、それよりも秋篠宮殿下が愛子さまを側室にする....こちらのほうがよいでしょうか。

(資料)
Информационное агентство "1-LINE" (Jun.28 2019 - В красноярском «Роевом ручье» белая медведица идет на поправку)
Телекомпания Афонтово (Jun.28 2019 - Красноярцы продолжают следить за судьбой белой медведицы из Норильска)

(過去関連投稿)
ロシア・シベリア北部の都市ノリリスク郊外に内陸を500キロさまよい歩いたホッキョクグマが姿を現す
ロシア・シベリア北部 ノリリスク郊外に現れたホッキョクグマの捕獲作戦が開始
ロシア・シベリア北部 ノリリスク郊外に現れたホッキョクグマが捕獲、クラスノヤルスク動物園へ移送が決定
ロシア・シベリア北部 ノリリスク郊外で保護されたホッキョクグマがクラスノヤルスク動物園に無事到着
ロシア・クラスノヤルスク動物園で保護された野生孤児のその後 ~ 楽観視できぬ健康状態

(*ウルスラ関連)
ロシア極北 ・ カラ海に面したディクソンの街に現れるホッキョクグマたち ~ 住民とホッキョクグマの未来
ロシア極北・カラ海のディクソンでホッキョクグマの幼年個体が保護 ~ クラスノヤルスク動物園へ
ロシア・シベリア中部のクラスノヤルスク動物園で保護されている野生孤児のその後の様子
ロシア・クラスノヤルスク動物園で保護された野生孤児にロシア国内の複数の動物園が飼育希望を表明
ロシア・クラスノヤルスク動物園で保護された野生孤児個体の性別は雌(メス)と発表される
ロシア・クラスノヤルスク動物園で保護された野生孤児個体の名前の候補名の公募が始まる
ロシア・クラスノヤルスク動物園で保護された野生孤児個体の名前が "ウルスラ(Урсула)" に決定
ロシア・シベリア中部、クラスノヤルスク動物園で保護された野生孤児ウルスラ (Урсула) の近況
ロシア・クラスノヤルスク動物園で保護された野生孤児ウルスラ、同園での暮らしに急速に適応
ロシア極東・沿海州 ハバロフスク動物園のハバルのパートナーはクラスノヤルスク動物園のウルスラに内定
by polarbearmaniac | 2019-06-28 23:55 | Polarbearology

ロシア・ペルミ動物園で夏期恒例の活魚のプレゼント始まる ~ 来年春から動物たちは順次、新動物園へ移動

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Photo(C)Пермский зоопарк

ロシア・ウラル地方のペルミ動物園といえば姫路のルトヴィク(ホクト)、大阪のクライ(ゴーゴ)の生まれた動物園として私たち日本のファンにとっては関係の深い動物園です。この動物園で飼育され昨年2017年の2月に亡くなったアンデルマは私が今まで日本も含め世界で会ったホッキョクグマの中では最高のホッキョクグマだったという点でペルミ動物園は忘れ難い動物園なのです。そのアンデルマが、自分の子供でもないにかかわらず後見役として親代わりのようにして見守り、そして育てたのがカザン市動物園生まれの雌(メス)のミルカ(ユムカ)と野生孤児として保護された雄(オス)のセリクという共に6歳という若いペアなのです。私は故アンデルマに大きな恩義を感じていますので、このミルカ(ユムカ)とセリクのペアを心から応援しています。

さて、いつ頃から始まったのかはわかりませんがペルミ動物園では夏期には週二回の活魚のプレゼントのイベントがあります。私がこのイベントを初めて見たのは2011年9月のことでしたのでペルミ動物園としては恒例となっているイベントとして知られています。今年も早々と4月下旬からこの活魚のプレゼントが開始されています。下の写真をワンクリックしていただくとその様子がご覧になれます。
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Photo(C)Пермский зоопарк

さて、もう何年も懸案になっていたのがこのペルミ動物園の移転問題です。現在まだ新しい動物園が工事中なのですがすでに最終の段階にまで至っているようで、報道によれば6月25日にペルミ州知事が記者会見を行い、来年2020年の春から現在の動物園から動物たちを順次移動させる作業を開始して検疫期間を含めて約3ヶ月かけて動物たちを新しい環境に適応させるようにするそうです。ですからおそらく新動物園のオープンは来年の7月初めになるのではないでしょうか。私が心配しているのは仮にミルカ(ユムカ)が今年の11~12月に出産に成功した場合に親子を新しい動物園に移動させる必要がありますので果たしてスムーズにそれができるかどうかという問題です。そしておそらくその赤ちゃんの一般公開は新動物園のオープンと同時に行われるような気がします。ホクトやゴーゴが誕生し、sどしてアンデルマに育てられた現在の動物園の飼育展示場で赤ちゃんを見てみたいという気がするのですが、果たして新動物園への移動前に一般公開が行われるかどうかも気になるところです。現在の動物園での活魚のプレゼントのイベントは今年が最後になるでしょう。私は現在のこの小さな動物園にはアンデルマとの思い出などもあって愛着を感じていますので年内には是非行っておきたいと思っています。

現在の動物園に最も近いホテル(なんと動物園と道路を挟んで向かい側)はアマクス・プレミアホテルというホテルなのですが、新動物園に最も近いちゃんとしたホテルはヒルトン・ガーデンイン・ペルミになります。なかなか快適なホテルです。こちらの投稿で紹介したことがありました。ただし新動物園までは歩いて行けないことはないですがバスに乗るほうが遥かに楽です。
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(資料)
Рифей-Пермь (Apr.26 2019 - Белые медведи из Пермского зоопарка открыли купальный сезон)
Pro Город Пермь (Apr.25 2019 – В Пермском зоопарке белые медведи открыли купальный сезон)
Properm.ru - новости Перми (Jun.25 2019 - В следующем году начнут перевозить животных в новый зоопарк)
АиФ Прикамье (Jun.25 2019 - Животных в новый зоопарк в Перми начнут переселять весной 2020 года)

(過去関連投稿)
ロシア・ウラル地方、ペルミ動物園でアンデルマとユムカ、そして野生孤児セリクの3頭同居は順調な滑り出し
ロシア・ウラル地方、ペルミ動物園でのアンデルマ、ユムカ、セリクの三頭同居は大きな成果を上げる
ロシア・ウラル地方、ペルミ動物園でのアンデルマ、ユムカ、セリクの三頭同居の近況 ~ 最新の映像が公開
ロシア・ウラル地方、ペルミ動物園のアンデルマ、ユムカ(ミルカ)、セリクの近況
ロシア・ウラル地方 ペルミ動物園、初冬のユムカ、セリク、アンデルマの姿 ~ 調和のとれた関係
ロシア・ウラル地方、ペルミ動物園で夏期恒例のホッキョクグマへの活魚のプレゼント始まる
ロシア・ウラル地方、ペルミ動物園の「ホッキョクグマの日」のイベントで訓練の様子が公開される
ロシア・ペルミ動物園の「国際ホッキョクグマの日」 ~ アンデルマ、ユムカ、セリクと来園者たち
ロシア・ペルミ動物園でセリクとユムカ(ミルカ)が後見役のアンデルマの影響からの独立を指向へ
ロシア・ウラル地方 ペルミ動物園で夏期恒例の活魚のプレゼント始まる ~ ロシア最長老のアンデルマ健在!
ロシア・ウラル地方 ペルミ動物園の三頭のホッキョクグマたちの日常の小さなドラマ
ロシア・ペルミ動物園がミルカ(ユムカ)の妊娠・出産の可能性を言及 ~ 無名の彼女が脚光を浴びる日を期待
ロシア・ペルミ動物園が間もなくミルカ(ユムカ)の出産準備体制移行へ ~ 運気を引き寄せる流れに乗る同園
ロシア・ペルミ動物園のミルカ(ユムカ)が産室へ ~ ゴーゴ誕生以来13年振りの赤ちゃん誕生なるか?
ロシア・ペルミ動物園でホッキョクグマの赤ちゃん誕生! ~ 残念ながら食害で死亡するも来年への期待
ロシア・ウラル地方、ペルミ動物園のホッキョクグマたちに新年のお祝いのクリスマスツリーのプレゼント
ロシア・ペルミ動物園の「国際ホッキョクグマの日」 ~ セリクとミルカ(ユムカ)の新時代
ロシア・ペルミ動物園のホッキョクグマたちの夏の日 ~ ミルカ(ユムカ)に年末の出産の期待
ロシア・ペルミ動物園がミルカ(ユムカ)が出産準備体制を整える ~ 出産成功への大きな期待
ロシア・ペルミ動物園がミルカ(ユムカ)の産室内映像を公開
ロシア・ペルミ動物園のミルカ(ユムカ)、出産ならず ~ セリクとの同居が再開される
ロシア・ペルミ動物園の「国際ホッキョクグマの日」~ セリクとユムカ(ミルカ)の若いペアの将来への期待
(*2018年5月 ペルミ動物園訪問記)
ペルミ動物園でのセリクとミルカ(ユムカ)との再会 ~ 寂しさが漂うアンデルマの不在
ペルミ動物園訪問二日目 ~ アンデルマより薫陶を受けたセリクとミルカ(ユムカ)への声を限りの声援
by polarbearmaniac | 2019-06-27 23:55 | Polarbearology

ロシア・ノヴォシビルスク動物園のノルジとシャイナの近況 ~ 第二次ノヴォシビルスク動物園訪問への視座

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ゲルダお母さんとノルジとシャイナ Photo(C)Анна Новикова

ロシアのノヴォシビルスク動物園で昨年2018年の12月11日に11歳のゲルダから誕生した双子である雄(オス)のノルジ (Норди) と雌(メス)のシャイナ (Шайна) ですが非常に多くの数の動画がネット上にアップされているものの私は先日の旅行中にはホテルでは時間がなくてそれらをあまり見てはいませんでした。この双子が私の4月18~23日の第一次ノヴォシビルスク動物園訪問以降、どのように成長を遂げつつあるかについてネット上の映像だけで判断してよいかについて私はあまり自信がありません。となれば来月7月に予定している第二次ノヴォシビルスク動物園訪問まで全ての過去の印象を白紙にしてあらためてこの双子についての考察を行うのがよいだろうという気がします。4月の第一次訪問は6日間連続でしたが、この7月の第二次訪問はノヴォシビルスク動物園に約12日間連続で通うという本格的なものを予定しています。ただし土日には来園者が多いでしょうからできればあまり動物園に行きたくありませんので、全体としてのノヴォシビルスク滞在は約2週間になるでしょう。

白紙から改めてこの双子を再び見つめ直すとはいっても、やはりここで少し映像を見ておくことにしたいと思います。非常に最近のものばかりです。まず6月26日の映像です。



次は6月19日の映像です。



次は6月3日の映像です。



次の映像は撮影年月日が単に2019年5月としか述べられていません。こういった幼年個体の成長を記録する場合には日付の欠缺は記録性という価値をやや毀損しているように思います。ただし映像そのものはかなり興味深いシーンをいくつも含んでいます。



さて、その他いくつもの映像があるのですが基本的には4月の私の第一次訪問の時の様子と非常に似てはいるものの行動の差はかなり異なってきているように見えます。そういったことを含めて再度この双子を観察してみようと思っています。「ノルジはこれこれしかじかの行動を行い、それに対してシャイナはこれこれしかじかの反応を行い、そしてこの二頭の性格はこれこれしかじかである....」といったようにこの二頭の行動を分析して言語化する必要を感じています。そうしませんと、何かモヤモヤとした印象しか持てないということになるからです。この点では先日のベルリン動物公園訪問でのトーニャとヘルタの親子についてはその本質について完全に言語化できたと思っています。

それから、先日の旅行について「投稿準備中」のものを含めて8~9つほど新しい投稿を行う予定です。投稿しましたらお知らせします。

(資料)
Комсомольская Правда (Jun.26 2019 - Не хватает шезлонга и очков: белых медвежат разморило на солнышке)
Большая Азия (Jun.26 2019 - БЕЛЫЕ МЕДВЕЖАТА НЕЖАТСЯ ПОД СОЛНЦЕМ В НОВОСИБИРСКЕ)

(過去関連投稿)
ロシア・ノヴォシビルスク動物園のゲルダが間もなく満11歳へ ~ 出産は12月5~15日頃か?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園でホッキョクグマの双子の赤ちゃん誕生!! ~ 貫録を見せたゲルダ
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の双子の赤ちゃんが本日突然、屋外に登場!~ 風格を備えたゲルダお母さん
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の双子の赤ちゃんの屋外登場を隠し撮りしたカメラマン ~ その是非を考える
ロシア・ノヴォシビルスク動物園が本日(3月12日)より双子の赤ちゃんの一般公開を告知 ~ 立入り制限を解除
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の双子の赤ちゃんの一般公開始まる ~ 興味深い行動差の存在
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の「冒険家ちゃん」は「マーちゃん」と「ポーちゃん」が交互に演じる?
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の「マーちゃん(仮称)」と「ポーちゃん(仮称)」の行動を探る
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の双子の赤ちゃん、冬の終わりの雪を楽しむ
ロシア・ノヴォシビルスク動物園が市民に双子の赤ちゃんの性別予想投票を呼びかける ~ 今週中に性別判明
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の双子の赤ちゃんの性別発表迫る ~ 当ブログ開設者の予想は「双子姉妹」
ロシア・ノヴォシビルスク動物園が母親ゲルダの強い警戒心により双子の赤ちゃんの性別判定作業を当面断念
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の双子の赤ちゃんの性別は雄(オス)と雌(メス)と公式に発表される
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の双子の赤ちゃん、次第に行動範囲が拡がり始める
ロシア・ノヴォシビルスク動物園が双子の赤ちゃんの名前を公募開始 ~ 次第にプールに水が入り始める
ロシア・ノヴォシビルスク動物園の双子の赤ちゃんの名前は"ノルジ (Норди)"と"シャイナ(Шайна)"
by polarbearmaniac | 2019-06-26 23:55 | Polarbearology

ロシア、ニジニ・ノヴゴロドのニジェゴロド・リンポポ動物園のウムカ-アヤーナの近況

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ウムカ-アヤーナ (Умка-Аяна)  Photo(C)Зоопарк Лимпопо

モスクワ、サンクトペテルブルク、ノヴォシビルスクに次ぐロシア第4の都市であるニジニ・ノヴゴロドにあるリンポポ動物園 (Зоопарк «Лимпопо») は別名ニジェゴロド動物園 (Нижегородский зоопарк) と呼ばれ、本ブログでは「ニジェゴロド・リンポポ動物園」と表記しています。この動物園には現在、野生孤児出身の二歳の雌(メス)であるウムカ-アヤーナ (Умка-Аяна) が飼育されています。彼女は今年の3月にモスクワ動物園のヴォロコラムスク附属保護施設から移動してきたわけですが、彼女と交代にシモーナがモスクワ動物園のヴォロコラムスク附属保護施設に帰還しています。

このウムカ-アヤーナ(以降、単に"アヤーナ" と略記します)ですが、数日前にクラスノヤルスク動物園で保護された雌(メス)の個体とほぼ同じ経緯を経てモスクワ動物園のヴォロコラムスク附属保護施設で保護・飼育されるようになったわけで、その発見から捕獲、そして移送までは全て過去関連投稿を御参照頂ければ全てわかるようになっています。このアヤーナがニジニ・ノヴゴロドに移動してきてからの様子ですが、ごく少ない映像でしか見ることができないのが残念です。そうした少ない映像のうちいくつかを見てみましょう。まず最初の映像ですが、これはニジェゴロド・リンポポ動物園全体をカバーしている映像で、アヤーナについては映像開始後27分16秒あたりから登場しています。



あとはこちらの映像もあります。なかなか元気で暮らしているようです。

さて、私はこのアヤーナには会ったことがありませんので年内にはニジニ・ノヴゴロドを再訪して是非彼女に会ってみたいと思っています。このニジニ・ノヴゴロドという都市は非常に見るところが多い街で私も昨年訪問したのですが時間がなくてそういったものを見ることができませんでしたが、次回は時間をたっぷりとってそういった場所を歩きまわってみたいと思います。

(過去関連投稿)
ロシア北東部サハ共和国で北極海岸より700キロも離れた内陸で野生孤児が目撃 ~ 保護に動く自然管理監督局
ロシア北東部の内陸をさまよう個体への対応の二つの選択肢 ~ 動物園での保護か生息地への移送・解放か?
ロシア北東部 サハ共和国の内陸でホッキョクグマの幼年個体が保護 ~ 生後一年未満の雌(メス)と発表
ロシア北東部 サハ共和国の内陸で保護された雌(メス)の幼年個体がスレドネコルィムスクの街に移送される
ロシア北東部 サハ共和国の内陸で保護された幼年個体がヤクーツクに到着 ~ ただちにモスクワへ
ロシア北東部サハ共和国で保護された幼年個体がモスクワ動物園のヴォロコラムスク附属保護施設に無事到着
ロシア北東部サハ共和国で保護された幼年個体、検疫終了後にただちにモスクワ動物園の本園に登場の予定
モスクワ動物園 ヴォロコラムスク附属保護施設で保護された孤児の名前が「ウムカ-アヤーナ」に決まる
モスクワ動物園 ヴォロコラムスク附属保護施設のアヤーナがニカと同居の見通し ~ 「適応化」へ
モスクワ動物園 ヴォロコラムスク附属保護施設のアヤーナの近況 ~ 魚の給餌量の多いロシアの動物園
モスクワ動物園・ヴォロコラムスク附属保護施設のアヤーナ、歯の治療から発見場所の謎を考察する
モスクワ動物園・ヴォロコラムスク附属保護施設のアヤーナの近況 ~ 優れた外部環境への適応性
モスクワ動物園・ヴォロコラムスク附属保護施設のウムカ-アヤーナがニジェゴロド・リンポポ動物園に到着

(*2018年10月 ニジェゴロド・リンポポ動物園訪問記)
・ニジェゴロド・リンポポ動物園でシモーナと三年振りの再会
・シモーナ (Белая медведица Симона)、世界最高の母親としての素顔
・ニジェゴロド・リンポポ動物園訪問二日目 ~ 矛盾を内包したシモーナの来園
by polarbearmaniac | 2019-06-25 23:55 | Polarbearology

ロシア・クラスノヤルスク動物園で保護された野生孤児のその後 ~ 楽観視できぬ健康状態

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Photo(C)Роев ручей Красноярский зоопарк

シベリア北部のノリリスク郊外に現れて歩き回っていた推定一歳半の雌(メス)のホッキョクグマが捕獲されて6月21日にクラスノヤルスク動物園に移送され保護された一連の経緯については過去関連投稿を御参照下さい。このホッキョクグマのその後の様子ですが、ゆっくりと給餌量が増やされてきつつあるそうです。現在の彼女の年齢(推定一歳半)からすれば体重は160kgsあってもおかしくないはずなのに実際には100kgsを少し超えるほど(ある情報によれば106kgs)しかないとのことです。また、通常のホッキョクグマならばこういった格子のある場所に入れられると最初は格子をかじったりといった攻撃姿勢をとるはずなのに今回のホッキョクグマについてはそういう態度を全く見せず、非常に落ち着いているとも同園のスタッフは述べています。このホッキョクグマの最新の様子を報じたクラスノヤルスクの地元TV局のニュースを見てみましょう。



園長さんが語るには、このホッキョクグマはノリリスクの近郊で廃棄物を口にしていたため、まず重要なのは彼女が食べた可能性のあるプラスチックなどの異物をとりあえず胃から取り除くことだったそうで、それはすでに行われたようです(具体的手段は述べていません)。これによって肝臓の働きを助ける薬を投与することができるようになったとも述べています。次なる手順としては彼女が口にしたであろう廃棄物に含まれている化学物質の調査を行って対応法を見つけることだとも述べています。このホッキョクグマですが健康状態は楽観視できるようなものではないといったニュアンスが伝わってきます。「ロシアで最も汚染された街ノリリスク」という記事を読んでみて下さい。こういった状況ですから今回のホッキョクグマの健康状態を楽観的に考えることなどできないわけです。
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Photo(C)Роев ручей Красноярский зоопарк

さて、本投稿はここで終わりにしておきますが、ロシア動物園・水族館連合としては、このホッキョクグマについては手を尽くして治療し、そして飼育し続けることについて悲観的な見方があるようです。そうなると飼育下で安楽死させるか、あるいは「敢えて」自然に戻してやる(つまりそれは死を意味することになりますが)といった決断を行わねばならないといった選択肢を含む見解が出てきかねません。この件については後日投稿することになるでしょう。いずれにせよ、かなり厳しい見方になっていることが窺えます。

(資料)
Роев ручей Красноярский зоопарк (Jun.24 2019 - Белая медведица, привезённая в Парк "Роев ручей" из Норильска 21 июня постепенно переходит на полный рацион.)
ТВ-Енисей (Jun.24 2019 - В зоопарке рассказали о состоянии белой медведицы из Норильска)
НГС24 (Jun.24 2019 - «Отмылась и перешла на ягоды»: в зоопарке рассказали о жизни белого медведя из Норильска)
Russia Beyond (Aug.12 2018 - ロシアで最も汚染された街ノリリスク

(過去関連投稿)
ロシア・シベリア北部の都市ノリリスク郊外に内陸を500キロさまよい歩いたホッキョクグマが姿を現す
ロシア・シベリア北部 ノリリスク郊外に現れたホッキョクグマの捕獲作戦が開始
ロシア・シベリア北部 ノリリスク郊外に現れたホッキョクグマが捕獲、クラスノヤルスク動物園へ移送が決定
ロシア・シベリア北部 ノリリスク郊外で保護されたホッキョクグマがクラスノヤルスク動物園に無事到着
by polarbearmaniac | 2019-06-24 23:45 | Polarbearology

フランス・パルミール動物園がノルチェとラーレの常同行動を止められず二頭の飼育の断念に追い込まれる

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ネラとリリー、そしてエメン動物園に帰還したノルチェとラーレの四頭同居
Image:Wildlands Adventure Zoo Emmen

非常に奇妙ではあるものの考えさせられるニュースです。まず、オランダのエメン動物園 (Wildlands Adventure Zoo Emmen) で飼育されていた6歳のノルチェ (Noordje)と5歳のラーレ (Lale) という二頭の雌(メス)は今年の3月にフランス・ボルドー近郊のパルミール動物園 (Zoo de la Palmyre) に移動したのですが、やがてそこに移動してくるはずの雄(オス)のホッキョクグマとのあいだで繁殖を目指すということになっていました。これについては「フランス・パルミール動物園にホッキョクグマ戻る ~ オランダ・エメン動物園のノルチェとラーレが来園」という投稿を御参照下さい。ところがこの二頭のホッキョクグマは先週金曜日の6月21日に再びオランダのエメン動物園に戻ってきたそうです。その理由についてエメン動物園はSNSなどで表向きの理由を、この二頭はエメン動物園の飼育展示場の工事のために二頭をパルミール動物園に移動させたのであり工事の終了でその二頭が戻ってきたと語り、オランダ地元のメディアもそう報道していました。ところがオランダの一つのメディアがフランスのパルミール動物園の側に取材したところ、この二頭のエメン動物園への帰還の本当の理由は全く別のものであることを報道しています。

パルミール動物園の担当者によりますとノルチェとラーレの二頭はエメン動物園からパルミール動物園に移動してきてからというもの、パルミール動物園で常同行動 (stereotiep gedrag) を行うようになり、同園はおもちゃを与えるなどのいくつものエンリッチメントを試みたものの二頭は常同行動を全く止めなかったということでパルミール動物園はお手上げの状態になってしまったそうです。パルミール動物園は二頭の常同行動が止まらない理由として飼育展示場が狭いためであることを挙げています。この二頭がパルミール動物園に到着した直後の時期の映像、及びその後の時期の常同行動が映像となっていますので見てみることにしましょう。





EAZAのコーディネーターはパルミール動物園におけるノルチェとラーレのこういった状態を考慮して二頭を別の場所で繁殖に挑戦させる決定をしたため、とりあえずこの二頭をオランダのエメン動物園に戻すという判断を行ったことが今回のノルチェとラーレのエメン動物園への帰還の理由だそうです。エメン動物園では5歳のネラ (Nela) と3歳のリリー (Lili) という二頭の雌(メス)のホッキョクグマを飼育しているのですが、ネラとリリーは二頭が戻ってきた様子を好奇心で覗き見ていたそうで、そういった様子からエメン動物園はこの四頭を一つの飼育展示場に出したところ四頭はなかなか良好な関係で仲良く暮らしているそうです。ノルチェとラーレの常同行動もエメン動物園に帰還後はなくなっているようです。エメン動物園の担当者によりますと、エメン動物園は欧州における雌(メス)のホッキョクグマが繁殖可能年齢となるまでの待機基地となっているため、いずれはノルチェやラーレは別の動物園に移動することになるだろうとも語っています。このエメン動物園の欧州のホッキョクグマ繁殖計画における位置づけについては以前に何度も投稿しています。雄(オス)のホッキョクグマに関して同じ役割を行っているのはイギリスのヨークシャー野生動物公園であることは今更言うまでもないでしょう。

さて、フランスのパルミール動物園にとっては残念な結果となりました。ホッキョクグマが不在となっていた同園に二頭のホッキョクグマ(ノルチェとラーレ)が戻ってきたことは喜ばしいニュースではあったものの、いきなりこの二頭が常同行動を行い始めたことを見せつけられて非常に困惑したでしょう。エンリッチメントも効果がないことがわかった同園がEAZAのコーディネーターに連絡したであろうことは評価すべきでしょう。そのまま飼育し続けるとすれば来園者から指摘を受けたり抗議の声を挙げられたりするでしょうから二頭の飼育断念という道を受け入れたのは良心的だったと思います。二頭がエメン動物園に帰還して他の二頭と合流して登場している映像はこちらでご覧になれます

さて、では今年2月のエメン動物園における「国際ホッキョクグマの日 (Internationale dag van de ijsbeer) 」の映像を見てみましょう。これはまだノルチェとラーレがパルミール動物園に移動する前の映像なのですが、登場しているホッキョクグマがどの個体なのかはわかりません。



(資料)
Dagblad van het Noorden (Jun.21 2019 - IJsberen Noordje en Lale zijn toch weer terug in Emmen; ze gedijden niet in Frankrijk)
RTV Drenthe (Jun.22 2019 - Wildlands verwelkomt ijsberen, zeehonden en agoeti's)
Looopings.nl (Jun.21 2019 - Dierenpark Wildlands verbetert looproute: themagebieden zijn niet meer doodlopend)

(過去関連投稿)
(*パルミール動物園関連)
フランス・ボルドー近郊、パルミール動物園のジュリ逝く ~ 故郷の新施設の完成を待たずに客死
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フランス・パルミール動物園にホッキョクグマ戻る ~ オランダ・エメン動物園のノルチェとラーレが来園

(*エメン動物園関連)
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by polarbearmaniac | 2019-06-23 23:55 | Polarbearology

デンマーク・コペンハーゲン動物園のリンとイマクの親子の近況

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リンお母さんとイマク Image:TV 2 Lorry

デンマークのコペンハーゲン動物園で昨年2018年の12月1日に誕生した雌(メス)のイマクはリンお母さんと共に今月の中旬からは同園の新しくて大きな飼育展示場の “Den Arktiske Ring" に移ったことは前回の投稿で述べた通りです。その後のこのイマクの様子についていくつかの映像が公開されていますので見ておくことにしましょう。まず最初の映像ですが、これはイマクが来園者の室内の観覧スペースのガラスのところまで接近してきたときの映像です。



次の映像はイマクがプールに入っている時の映像ですが、こういったシーンは来園者受けするもののように思います。子供たちが喜びそうです。



次の映像は6月14日にこの親子が初めて “Den Arktiske Ring" に登場した日の映像ですが長いだけあって見応えがあります。リンお母さんは非常に神経質な様子ですが、これは他のホッキョクグマがいるのではないかと警戒しているためにこういった行動になっているわけです。置かれてある肉を食べる余裕がないという状態ですね。しかし危険がないことがわかってきて段々と落ち着きを取り戻してきています。イマクは何故母親が落ち着きなく動き回って警戒しているのかがよくわかっていない様子です。



このコペンハーゲン動物園のリンとイマクの親子はベルリン動物公園のトーニャとヘルタの親子とは全く異なる親子関係が存在していることは先頃の欧州の旅でもよくえわかりました。可能ならば年内にもう一度この親子に会ってみたいとも思うのですが時間がないかもしれません。

(資料)
DR (Jun.14 2019 - Nu får isbjørneunge mere plads at boltre sig på)

(過去関連投稿)
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デンマーク・コペンハーゲン動物園の雌(メス)の赤ちゃんの名前が "イマク (Imaq)" に決まる
デンマーク・コペンハーゲン動物園のイマクがリンお母さんと共に “Den Arktiske Ring" に登場
by polarbearmaniac | 2019-06-22 23:55 | Polarbearology

ロシア・シベリア北部 ノリリスク郊外で保護されたホッキョクグマがクラスノヤルスク動物園に無事到着

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クラスノヤルスク動物園に到着した雌(メス)のホッキョクグマ
Photo(C)Роев ручей Красноярский зоопарк

シベリア北部の都市ノリリスク郊外に出現してここ数日歩き回っていた推定一歳半の雌(メス)のホッキョクグマはクラスノヤルスク動物園の複数のスタッフなどから構成される捕獲チームによって昨日20日に捕獲されましたが、一夜をノリリスクの施設で過ごした後に本日21日の午前10時にノリリスクの空港から輸送機に搭載されました。前日の夜はクラスノヤルスク動物園の獣医さんがこのホッキョクグマに対して下痢を止める薬を投与したそうですが、その効果は直ちにあらわれてこのホッキョクグマは体調の不良から回復したそうです。輸送機は本日の午後にクラスノヤルスクに到着し、午後6時頃にこのホッキョクグマは無事にクラスノヤルスク動物園に到着したそうです。その移送の様子が映像になっていますので下にご紹介しておきます。



次のニュース映像はクリックしていただいてさらに「youtubeで見る」というところを再度クリックして下さい。



クラスノヤルスク動物園で飼育場の区画に入ったあとのこのホッキョクグマの様子は以下の映像で見ることができます。



クラスノヤルスクの地元TVニュースも夜のニュースでこれを報じていますのでそれもご紹介しておきます。



クラスノヤルスク動物園に獣医さんの話によりますと、このホッキョクグマの体調の不良はとりあえずは投薬治療によって大きく改善したものの健康状態そのものは良くない可能性が高いとも述べています。クラスノヤルスク動物園に到着するとこのホッキョクグマは水をガブガブ飲んだそうで、その後は魚と肉を口にしているそうです。体の大きさと比較すると体重が極めて軽いとのことです。まずは一ヶ月の検疫期間が設定されその期間中に健康のチェックが行われるそうでその間は24時間の要監視状態になるそうです。クラスノヤルスク動物園はこのホッキョクグマが検疫期間中に暮らす区画に監視カメラを設置したそうです。このホッキョクグマが歩き回っていたノリリスクは環境汚染がロシアでも最も深刻な都市であり、そこで食べ物を漁っていたとなれば有害物資を食べている可能性は十分にあるということでしょう。尚、今回のこのホッキョクグマの空輸については全てロスネフチ社が費用を負担しているそうで、クラスノヤルスク動物園はそれに対して謝意を述べています。
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Photo(C)Роев ручей Красноярский зоопарк

さて、では近日中にクラスノヤルスク動物園に行ってこのホッキョクグマに会ってみることにしましょうか。クラスノヤルスクという都市は人口が約100万人の大都市ですがハバロフスクとノヴォシビルスクの間に位置していて意外に旅程プランの中に入れにくい都市です。年内にはウスラーダの息子であるセードフ司令官も帰還する予定ですし、それに合わせて新しい飼育展示場も完成する予定になっていますから来年行けばよいと考えていましたが、やはり早く行ったほうがよいようですね。検疫期間は来月21日まででしょうから7月下旬に行くことにしましょうか。

S7航空 5305便
ノヴォシビルスク発(09:15) ⇒ クラスノヤルスク着(10:40)
S7航空 5308便
クラスノヤルスク発(19:55) ⇒ ノヴォシビルスク着(21:35) 

これでノヴォシビルスクからカメラだけ持って「日帰り」で行けますね。
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クラスノヤルスクの空港から動物園まで片道約50キロですね。これはレンタカーの利用となるでしょう。でもやはり「日帰り」はリスクが大きいかな?

(資料)
ТВ-Енисей (Jun.21 2019 - Бродившую несколько дней по Норильску белую медведицу привезли в Красноярск)
Роев ручей Красноярский зоопарк (Jun.21 2019 - Белая медведица из Норильска помещена в карантинный вольер в Красноярском Парке «Роев ручей».)
РИА Новости (Jun.21 2019 - Пойманную в Норильске белую медведицу доставили в Красноярск)
Заполярная правда (Jun.21 2019 - Закончились похождения белого медведя в Норильске.)

(過去関連投稿)
ロシア・シベリア北部の都市ノリリスク郊外に内陸を500キロさまよい歩いたホッキョクグマが姿を現す
ロシア・シベリア北部 ノリリスク郊外に現れたホッキョクグマの捕獲作戦が開始
ロシア・シベリア北部 ノリリスク郊外に現れたホッキョクグマが捕獲、クラスノヤルスク動物園へ移送が決定
by polarbearmaniac | 2019-06-21 23:55 | Polarbearology

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