街、雲、それからホッキョクグマ ~ Polarbearology & conjectaneum


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ウクライナ・ムィコラーイウ動物園のナヌクに故郷のファンからプレゼント ~ ホッキョクグマファンの二類型

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ナヌク Photo(C)Миколаївський зоопарк

ウクライナのムィコラーイウ動物園で暮らす5歳の雄(オス)のナヌクはチェコ・ブルノ動物園であのコーラから誕生した双子のうちの一頭です。もう一頭はロシア・ロストフ動物園で暮らす雌(メス)のコメタですが、このナヌクとコメタの双子はブルノ動物園時代には地元のファンから大いに愛されていました。ですから彼らがブルノ動物園を去る時には多くのファンが悲しんだわけですが、とりわけこの双子がウクライナとロシアの動物園に移動するという事実に対して大きな不安、そして不満の声が聞こえたわけでした。ウクライナに関しては同時は国内が非常に政治的・社会的に混乱しておいたということと、ロシアに関しては動物園からは個体に関してなかなか十分な情報が得られないというそれまでの状況があったからでした。この点についてはウクライナの動物園も同様な欠点があたわけです。そういうこともあってかチェコのファンの方々はこの二頭がブルノ動物園から旅立った後も彼らのことを非常に気にかけているのは当然のことだと思います。
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Photo(C)Миколаївський зоопарк

さて、先日チェコ(とドイツ)のファンからこのナヌクに小包のプレゼントが届いたそうです。それにはナヌクのためのプラスチックのおもちゃとチェコレートだったそうです。正確に言うと実はチェコレートはトプチィイ園長へのプレゼントだったようですが園長さんはそのチェコレートをナヌクに与えたそうです。ムィコラーイウ動物園ではこういったおもちゃのプレゼントを送ってもらうことに非常に感謝しているそうで、ウクライナではなかなかそういったおもちゃを用意するのは大変なようです。
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ナヌク Photo(C)Миколаївський зоопарк

このようにホッキョクグマが、生まれた動物園から他の動物園に移動した後も彼らに会いに行ったりプレゼントを送ったりするのは、おそらく日本のファンが最も熱心にやっていることだと思います。日本のファンはそうやってホッキョクグマたちを想い続けるということを知った日本国外の動物園関係者は非常に驚くようです。ムィコラーイウ動物園のトプチィイ園長は以前に、このようにチェコのファンからプレゼントが届くということは予想もしておらず、自分が動物園で働いてきた今までの経験でも初めてのことだったと述べていたほどですから、特定の個体を追い続けていくファンのは今まではあまりなかったということでしょう。日本の動物園で暮らしている海外生まれのホッキョクグマたちの両親や兄弟姉妹に会いにいくというファン(私にもその一人ですが)がいるのはおそらく日本だけでしょう。さらに言えば、そういったことを行う対象はホッキョクグマだけではないかと思います。他の動物のファンでそこまでやるという話はあまり聞いたことがありません。

私は同好のホッキョクグマファンの方々を見ていますとホッキョクグマファンには二つのタイプがあると感じています。その一つは「縦軸(たてじく)」を重視するファン、もう一つは「横軸(よくじく)」を重視するファンです。前者は、ホッキョクグマが移動するとその移動先に何度も足を運んで成長を追い続けるとか、あるいは海外にまで行って日本に暮らす海外生まれのホッキョクグマたちの両親や兄弟姉妹にまで会うといったファンです。後者は端的に言えばチャーチルに野生のホッキョクグマを見に行く (行きたい)といったファンです。こういう後者のファンは日本の動物園をくまなく訪問してホッキョクグマたちに均等に近い回数会うということを好み、特定の個体にそれほど執着しない傾向があります。前者のファンは「時間軸」を重視し、後者のファンは「空間軸」を好むわけです。前者のファンのうちで最も過激なファンは海外の動物園にまで行って日本の個体の両親にまで会ってくるということを決行、それも何度も行うわけです。こういった「過激派」は国内の個体の成長の過程を見るだけでは気が済まず、一世代、あるいは二世代前まで一気に特定の個体のルーツを「時間軸」で遡っていこうというわけです。後者のファンがホッキョクグマに会うためにわざわざ海外にまで行くときには、おおむねそこはチャーチルであって海外の動物園ではありません。前者のファンが指向するのは「記憶」であり、後者のファンが指向するのは「事実」です。前者のファンが見つめるのは個体の性格であり、後者のファンが見るのは個体の行動です。前者のファンはホッキョクグマの移り変わっていく姿を見ながら彼らの本質的姿を見つめようとしますが、後者のファンにとってはホッキョクグマは常に不変の存在であって、その彼らのその時その時の行動の差を見て楽しむということです。御自身がこのどちらのタイプに属するのかを端的に判断するには以下の質問への回答を考えてみるとすぐわかります。「ウスラーダや故アンデルマやゲルダや故クヌートや故クーニャに会いたいか(会ってみたかったか)、それともチャーチルに行って野生のホッキョクグマに会ってみたいか、そのどちらを選択しますか?」という問いです。

さらにもう一つ言えることは、前者のファンで後者のファンの要素を持つ人はいるが、後者のファンで前者の要素を持つ人はほとんどいないということです。この理由については私にはよくわかりません。

(資料)
НикLife (Feb.13 2018 - Николаевский зоопарк принарядился к Дню Святого Валентина, а мишка Нанук съел шоколадки директора)
НикВести (Feb.14 2018 - Николаевский зоопарк рассказал о подарках для Нанука и показал маленьких тигрят)

(過去関連投稿)
(ナヌク関連)
チェコ・ブルノ動物園のコメタがロシア・ロストフ動物園へ ~ ブルノ、モスクワ、ロストフの巧妙な三角関係
チェコ・ブルノ動物園のコメタとナヌクの将来への不安 ~ 忍び寄るロシアとウクライナの紛争の暗い影
チェコ・ブルノ動物園のナヌクが同園を出発、ウクライナのムィコラーイウ動物園に向かう ~ 物語の終幕
チェコ・ブルノ動物園のナヌクが無事にウクライナのムィコラーイウ動物園に到着
ホッキョクグマ・アイカ と レディン一家の物語 ~ 愛情の日々、そして悲劇的な終末へ
ウクライナ、チェコ、ポーランド、スロヴァキアの四か国の動物園が「欧州スラヴ圏動物園共同体」を形成か?
ウクライナのムィコラーイウ動物園に移動したナヌクのその後 ~ 複雑なスラヴ圏のホッキョクグマ事情
ウクライナ・ムィコラーイウ動物園のナヌクにクリスマスツリーのプレゼント ~ ナヌクの不本意な存在感
# by polarbearmaniac | 2018-02-17 23:45 | Polarbearology

アメリカ・ソルトレイクシティ、ホーグル動物園のノーラの成長 ~ スタッフの強い意思と苦闘の最前線

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ノーラ (Nora the Polar Bear) Photo(C)Hogle Zoo

2015年の11月6日にアメリカ・オハイオ州のコロンバス動物園で誕生し人工哺育で育てられた雌(メス)のノーラ (Nora) は昨年2016年の9月に西海岸オレゴン州ポートランドのオレゴン動物園に移動したものの彼女の「適応化 (socialization)」を行うための相手役だったタサルが亡くなってしまたっために当初の「適応化」の目的を果たすために彼女は2017年9月にユタ州ソレトレイクシティのホーグル動物園に移動して彼女と同年齢であるトレド動物園生まれのホープとの同居することになった件が今までの経緯でした。こういった一連のノーラの成長の過程を見事に "The Loneliest Polar Bear" というタイトルにまとめてネット上で公開しているのがポートランドのメディアである The Oregonian 紙です。このノーラの成長記録を書いてきた記者であるケイル・ウィリアム (Kale Williams) 氏はノーラがオレゴン動物園を去った後に初めてホーグル動物園を訪問して5ヶ月振りに現在では2歳となったノーラと再会し彼女の現在の様子について述べています。それをごく簡単にご紹介しておきます。
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ノーラ (Nora the Polar Bear) Photo(C)Hogle Zoo

ノーラはホーグル動物園での暮らしにもすっかり馴染んだ様子で、遊び友達であるホープと一緒に遊び回るなどノーラにとっての「適応化」のステップを確実に歩んでいる様子ではあるものの、いくつかの点でオレゴン動物園において直面した課題が依然としてノーラには付きまとっているとウィリアム氏は語っています。その前にまずホープと遊ぶノーラの現在の様子を見ておきましょう。下をワンクリックしていただくと映像の開始画面に飛びます。
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もう一つ、最近のノーラについてトレーニングの様子を見てみましょう。



さて。このノーラはホーグル動物園到着補に一ヶ月の検疫期間を経て遂に飼育展示場でホープとの同居が始まったわけですが、その日の様子を伝えたライブ映像がありますのでご紹介しておきます。これは以前にも一度ご紹介した映像です。ノーラとホープとのその時点での関係について非常によくわかる映像です。左端で固まっているのがノーラ、右側で動き回っているのがホープです。下をワンクリックしていただくと映像の開始画面に飛びます。
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上のライブ映像が公開されたときに大きな反響があったそうで、何故ノーラは寂しそうにしているのかとか、ホーグル動物園のノーラの扱いは間違っているといった非難の声がかなりあったそうです。やはりノーラは他の個体との同居経験がほとんどなく(オレゴン動物園でのタサルとの同居は極めて短期間で終了しています)、やはりかなり緊張していた感じが窺えます。しかしこの後にゆっくりとではありますがノーラはホープとの関係がうまくいく軌道に乗っていったそうです。ホープは同年齢のノーラよりも体重が約45キロ以上(以前の情報では約80キロでした)も重かったためにノーラは最初の頃はこうしてホープの姿を見ていただけだったそうです。ホープはノーラを無理やり遊びに誘い込むことはせずに辛抱強く行動していたのが幸運でした。そしてとうとうノーラとホープとの関係は親密になったそうです。その映像を御紹介しておきます。これも以前に一度、「アメリカ・ソルトレイクシティ、ホーグル動物園でノーラとホープが同居を開始し、一般公開となる」という投稿でご紹介しています。



ノーラはオレゴン動物園では非常に常同行動の時間が長かったそうですが、そういったものが現在の段階では見られなくなったそうです。ノーラは人工哺育されたコロンバス動物園時代には飼育員さんや来園者などという人間とだけ交流があり、そのためにそういった人間に対してある種の依存心を持ってしまったようで、このことが彼女に不安感を抱かせる結果となってしまったそうです。それは、担当飼育員さんの姿が見えなくなると癇癪をおこしてアザラシのような声を上げたりエサの容器を叩いたりしていたそうです。そしてあたりを歩き回るなどの常同行動を行うために、専門家は彼女に抗うつ剤の投与を行うこととしたそうです。やがて彼女の状態は好転したものの、不安感から生じていると考えられたそうした症状は完全には払拭はできなかったそうです。こういった症状をなくすための唯一の方法はノーラ自身がホッキョクグマであることを習得することだという結論となったというのが経緯だそうです。その具体的手段が彼女に、仲間としての遊び友達を与えてやることだったというわけです。
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次なる問題はノーラの関節の異常でした。ノーラはコロンバス動物園で誕生したあとの生後七週間のときに代謝性骨疾患 (Metabolic bone disease) と診断されたそうですが、これによって本来は真っ直ぐでなければならない骨が曲がっている箇所が少なくとも六か所あることがわかったそうです。特に問題だったのは左前脚の関節部分だそうで、現時点では最も初期の関節炎の徴候が見られるそうです。
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(C)Kale Williams/The Oregonian

下はノーラのサーモグラフィー画像ですが、明らかに左側の前脚の関節部分の温度が右前脚の同じ部分よりも高い値を示しているのが非常によくわかります。
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(C)Kale Williams/The Oregonian

上の写真が示している左前脚の温度の高さは、この部分に炎症が生じている可能性を示しであり、果たしてノーラが現在痛みを感じているのか、感じているとすればどの程度なのかについて人間の筋骨格についての専門家に意見を求めているそうです。ノーラは成長して体重は165キロほどになっているわけですが、彼女が水に中に留まる時間が長いという事実は、そうsることによって彼女が自分の体重が前脚にかかる体重の負担(そしてひょっとして炎症の影響)を軽減することに役立っているということが述べられています。今後果たして彼女の成長によるさらなる体重に増加やホープとの同居によってノーラの精神状態が再び悪化するのかについては現時点でははっきりとした予想はできないとも語られています。ここでまた一つ、ごく最近のノーラの映像を見ておきましょう。以下をワンクリックして下さい。
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やはり人工哺育された個体というのはいくつもの問題を抱えるケースが多いようですね。コロンバス動物園、オレゴン動物園、ホーグル動物園の三園の密接な連携と協力体制によってこのノーラという人工哺育された一頭のホッキョクグマをなんとが正常なレールの上に乗せようとしている姿勢には感心してしまいます。そういった姿勢の背景には、苦戦しているアメリカの動物園におけるホッキョクグマの繁殖について、どうしてもこのノーラを繁殖に寄与させたいという強い意思を感じます。今後もこのノーラを見守っていきたいと思います。

(資料)
OregonLive.com (Feb.7 2018 - Project Nora: We're headed to Utah to visit Nora. What questions do you have?) (Feb.12 2018 - Nora the polar bear finally easing into her new home)

(過去関連投稿)
アメリカ・ポートランド、オレゴン動物園を去るノーラに寄せた深い想い ~ 同園と地元紙の文章
アメリカ・ポートランド、オレゴン動物園でのノーラの最後の一日 ~ 彼女との別れを惜しむ地元の人々
アメリカ・オレゴン動物園のノーラがソルトレイクシティのホーグル動物園に無事到着
アメリカ・トレド動物園のホープがソルトレイクシティのホーグル動物園に無事到着
アメリカ・ソルトレイクシティ、ホーグル動物園でノーラとホープが同居を開始し、一般公開となる
アメリカ・ソルトレイクシティ、ホーグル動物園のノーラが満二歳へ ~ 必読の 'The Loneliest Polar Bear'
アメリカ・ソルトレイクシティ、ホーグル動物園でのノーラとホープの同居が充実への兆しを見せる
「ノーラの物語 "The Loneliest Polar Bear"」がダウンロード可能となる
# by polarbearmaniac | 2018-02-16 23:45 | Polarbearology

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